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ちょっとしたパーティー

皆さんの身近にはあるだろうか。
時々買い物に行った時、普段着には派手だけど
でも可愛くてどうしても欲しくなった時。

店員さんがひと押しで言ういう。
「でも一着あれば何かと使いやすいし、ね!
ほらちょっとしたパーティーとかでも役立つし」

\ちょっとしたパーティー/

スーパーの大量割引タイム?
夜中に映画を見ながらあぁこんな時間なのにと思って食べるポテトチップスとのあの時間?
大変だ私の庶民レベルが露呈してしまう。

でも待ってくれ、あの店員さんの言っていた「ちょっとしたパーティー」はどこにあるんだ?

私たちにはおめかしをして出向くちょっとしたパーティーがあるはずなのだ。
そしてそれも小綺麗な格好ではなく、ドレスアップしたパーティーが。

デヴィ夫人とお知り合いでもあれば「あなた、明日お友達とランチするからあなたもいらっしゃい。そこで一曲折角なのだから披露なさい」なんて言われる世界もあるだろう。

ではそうではないカーストの人たちはどうだ。
結婚式くらいではなかろうか。
その場合ショップのお姉さんたちはなぜあえて口を揃えて「ちょっとしたパーティー」と言うのか。
「結婚式とか、そういうお呼ばれの場にも」とかならわかる。

...お姉さんたちのおかげで私たちはデヴィ夫人に呼ばれるちょっとしたパーティーを夢見て、今日もまたいつ着るもわからないふんわりとしたドレスをレジに運んだ。

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