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笑点メンバーになって欲しくない!!

「笑点」の林家木久扇師匠が3月いっぱいで卒業された。

新メンバーは誰だ!?
という騒ぎもいよいよ佳境である。

正直、私にはどうでもいいことである。
あの番組にまるで興味がないから。

ご存知ではありましょうが、念のために申し上げるなら。
あの番組は落語ではないです。
大喜利という寄席のお遊びなのです。

そして私は大喜利はあまり好きではない。
「うまいこと言ってやった!」
とドヤ顔で笑わせようとするのも忌々しい。

はい。私だけの特殊な感覚ですね。
さーせん。

私が好きなのは落語である。
あくまでも落語!!

三遊亭萬橘&立川こしら

だから新メンバーが誰であろうと知ったこっちゃなかった。
これまでは……。

宮治さんが新メンバーに抜擢された時は少しは気にした。
でもまだ宮治さんは真打になりたてだったから。

落語と関係のないテレビ番組に引っ張り出されても、
これで有名になれるねと寿いでいた。

家計も潤いお子たちもすくすく育つ。
よかったね。
という生暖かい目で見ていた。

だが、一之輔師匠の抜擢は青天の霹靂だった。

笑点メンバーになった途端に落語会のチケットが完売になる急変。
何だそりゃ!?

と呆れ案ずるこちらの思惑なんぞ軽々と超える一之輔師匠だった。

生落語にテレビにと実に器用に精力的に働いている。

林家つる子&三遊亭萬橘

そして、またしても新メンバー選択がやって来たのだ。

いろいろな落語家の名前が上がった。
けれど推しはそういうタイプではないと安心していた。

今更だけどはっきりさせとく。

私は落語家が笑点メンバーに選ばれるのは、いい迷惑だと思っている。
名誉でも何でもない。

いや、そこまで言うことはないか。
さーせん。

たとえば落語家が国立演芸場の花形演芸大賞に選ばれるのなら。
それは大いに名誉で誇らしいことだと思う。

でも笑点は、ただのテレビ番組である。
そりゃあ長寿番組だから、選ばれれば誇らしいだろう。
テレビタレントとしてはね。
でも、落語家としては如何なものだろう?

何となくそう思っているのだよ。
(私個人の見解です。ご不快に思われた方にはお詫び申し上げます)

そして今更ダークホースとして推しの名前が挙がるようになった。
ごく狭い落語村のあたりで。

ちょっと待てよ!?

いや、確かに……。

考えても見れば……。

まれに寄席で大喜利があれば、推しは間違いなく与太郎役である。

その場のルールを理解しないアホ役を自ら引き受ける。
そして見事に爆笑をとる。

確か辞めた黄色い着物の落語家も与太郎役だったはず。

そして推しは、一之輔師匠と宮治師匠にイジられやすい。

この三人が落語会に揃えば推しは間違いなくイジられ役である。

「汚い」「汗が飛ぶ」「ビンボ臭い」と言われ放題である。

それらを総合すれば、なるほど推しは新メンバーにふさわしい。

あの人こそダークホースではないか!?
と落語村には期待する人までいる。

それは私だって推しが有名になるのは嬉しい…………

………と素直に言えないところがビミョーなのだ。

林家つる子&三遊亭萬橘

私はね。

推しには落語村だけの爆笑リーサルウェポンであって欲しいのだ。

そんなに人口に膾炙しなくていい。

それに推しは愚直なまでに不器用なのだ。
宮治さんや一之輔さんのように身軽に生落語とテレビの世界とを行き来できない。
(って何で決めつけるんだ?)

いや、しかし推しにもお子たちがいるのだ。
生活費や学資を稼ぐのに笑点は最適な環境である。

でも、でもでも!!
あの人に笑点メンバーの色がつくのはイヤだ!!

もしそうなったら耐えられない!!

林家つる子・三遊亭萬橘・立川こしら・柳家喬太郎

最後の審判が下るのは4月7日(日)である。

それまで私は一人でやきもきするしかない。

ああ……ああ……神様どうか推しを落語村に残してください。

まかり間違っても笑点に抜擢しないでください。

お願いです。
どうかどうかお願いです。

※写真は全て2024年3月8日 日本橋公会堂における〝師匠お似合いですよ落語会〟
撮影タイムのものです。
主催&衣装提供ゴールデンベア

どれが推しかは、ご推察ください。

6/15(土)三遊亭萬橘独演会 笑いにおいでよ! チケット販売中
プラチナチケットになるかも……
今のうちにどうぞ!

どっとはらい。


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