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つながり広がる!塔ノ岳〜山と僕Vol.4〜

大学時代の親友は僕にとってかけがえのない親友である。
今でも時々、思い立ったように飲みに行く。
そろそろ行く?という感じで。

さらに、広がる

この前、大学の頃は想像もしていなかったトレランというスポーツを通じて、改めて親友Yとつながったことについて書いた。

飲み会の席、話題は自然とトレランや山へと向かう。
参加者はYを含め親友K、親友Dと僕の4人だ。

YはIT系の企業に勤めながら、独自にアウトドア系情報サイトを運営している。Yはトレランだけでなく、アウトドア全般に精通している。
細身かつ長身(ちょっとお腹出てきた?)で、デザイン系に強く絵なんかも描けてしまう。
しかもオシャレでかなり交友も広い。

Kは人前で話すことが仕事だ。
もともと役者であることを活かし、彼の話を聞く人々は、その話にどんどん引き込まれてしまう(僕は聞いたことないけど)。
身長はあまり高くはないが、細身でイケメン。もともとサッカーをやっていただけに、運動神経は抜群だ。

Dは本を制作する仕事をしている。
中でも植物に関する書籍に多く携わり、その辺に生えている草まで知り尽くしている(違ったらごめん)。
体がとても大きく、朗らかで包容力がある。
メンバーの中で1番しっかりしていそうだが、実はかなりのおっちょこちょいである。

で、いつ山に行く?

話は飲み会の席に戻る。
あまり記憶がないのだけど、おそらくYと僕はトレランや山の良さを一方的に2人に語り、「山に行こう」と誘った。
それに対してほとんど迷うことなく、「行く」と答えてくれていた…ように記憶している。
もっとも、Dは本の制作に関連し山に登った経験があり、Kは毎年家族でプチ登山をやってるといい、2人とも全く無縁というわけではなかった。

かくして、4人が揃って山に登ることになった。
Yにつながり、さらに親友KとDに広がった。
Yのアドバイスで、4人での初めてのチャレンジは、塔ノ岳に決めた。

実は僕も初心者

なんだか僕が山のベテランみたいな立ち位置になってしまったが、実は本格的登山経験はなかった。
前に書いたうんこの山…もとい恋の山筑波山(877メートル)を何度か登っている程度だ。

ただ、トレランで塔ノ岳の標高を超える累積標高のコースを何度か走っていたから、あまり心配はしていなかった。

DNF

登山当日、天気は最高。
大倉スタートでバカ尾根(大倉尾根)を行く。
さすがはバカ尾根、なかなかキツイ。階段が多いのも体力的、心理的に堪える。
でも、楽しい。

歩いて登るのって楽しいな!

走れるところは走る!というのがこれまでの考えだったから、「こんな平坦でも歩いていいのか~」と嬉しくて、余裕があって、すごく楽しい。

僕が楽しんでいる一方で、Dが辛そうである。
Dはただでさえ身体が大きいが、最近さらに大きくなってしまっていたようだ。

堀山の家に到着した時点で一つの決断をすることになった。
Dはここで下山することにして、ここで別れた。
残念だけど、これも山だ。今思っても最良の判断だったと思う。こういう判断が出来る事の大切さをこのとき改めて学んだ。
Dはどう思ってるか知らないけど、僕はいつか一緒にリベンジしようと思っている。

山頂でカレー?

YとKと僕は無事に山頂にたどり着く。景色マジやばい。
超感動しているのだけど、腹減ったな…

トレランでの食事といえば、ジェルなどのそっけなく不味い補給食である。
だが今回、Yがなんとカレーを作るというのだ。キャンプではないのだぞ?
ご飯を炊き、蒸している間に野菜をいため、自宅で調合してきたスパイスを入れ、手際よくカレーが出来上がっていく。

登山てこんな楽しみ方があるのかよ…

最高にうまかった。
DNFしたDが託してくれたソーセージが一層カレーを引き立てた。
後日、SOTOのウインドマスターをポチッたよね(まだ、カップラーメンのためにお湯を沸かしたことしかないけど)。
あと、バーナーやクッカーを持っていけるように、新たにパーゴワークスのRUSH 20を導入することになる、
背負った感じも容量もバッチリで、日帰り登山が捗ることになる。

Kにとっては下山は厳しいものとなった。
体力があり運動神経が良いとはいえ、やはり山は厳しい。
下っているときの歩き方や足の運びが明らかにおかしい。
YがKにマッサージをしながら慎重に、ゆっくり下る。
そして、無事に下山を果たす。

この日から、4人での登山が始まる。
最近も飯能アルプスを4人で歩いてきた。
この年になってこういう形で親友と再びつながることができたことについて、心から本当にうれしく思っている。

過去の記事
山と僕~はじまり~
山と僕~初めての登山~
山と僕~レース戦歴~



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