うれしい。とにかく嬉しい。

カタールで行われたW杯。

スペイン戦やらドイツ戦やら
決勝のフランス対アルゼンチンやら。

それまでチームに入ることを拒否していた
次男が転じたのは、このW杯がきっかけだった。

それまでちゃんとした試合もしたことなく、
元プロのサッカー選手の父のスクールでわがままにやっていただけなのに
格上の県内でうまい同い年の子達にまぎれてはじめてのセレクションを受けたのは
1年前のこと。

第一次は受かったが、二次は当然ながら落ちて
県内2、3番手のチームに体験いくも
わけもわからずで
一番心許せるチームに落ちついたころにはもう年度が変わっていた。

自分が一番!
新しいことは拒否

から始まる次男だったが
サッカーにおいては
とにかく弱音をはかずに(いや多少ははいたけど)
がんばった。

あちこちに送る親もたいへんだった。

休日出勤の夫と次男とついていく三男のお弁当をつくって
週末も朝も早よから出かけた。

夏は暑かった。35度になろうかという気温の中で
人工芝のグランドの地表温度はいったい何度だったのか。。。
それでも一度も熱中症にならず、チームで一番試合に出続けたし出させてもらった。ほんとうにありがたかった。

スパイクも
1年で4足。

ぼつぼつがまじですり減っていくのが面白かった。

さて、そんな次男は
県のトレセンにも呼ばれてとにかくDFとして格上と戦うのが面白いらしく

強ければ強いほど、相手の攻撃を止めたことが楽しいらしかった。

終わってからのおしゃべりのとまらない具合と
不機嫌なぶすっとした顔で
その日のサッカーが彼にとって満たされるものかどうかも見分けがついた。

まんがもゲームも大好きだったけど
ゲームの時間は格段に減った。

チームメイトにはいつも上から目線(に私には見えた)が
それは彼のもっとみんなでうまくなりたいという情熱からだったということも、やっと理解できた。

夜終わるのが遅いので
三男もそれまで付き合うのは大変だった。

本人の強い希望があり、

今年も県内のJのチームの下部組織のセレクションを受けた。

1週間、終わった後のほうがドキドキすると言っていた。

じっさい、セレクションのときのゲームでは
自分の予想通りに
ロングシュートをきめたし
それまでできなかった周りを見ることも
予測して選択することもできるようになっていたし
左足(利き足は右)も特訓の成果が出ていたのである。

はたから見ていても
受かってもおかしくないと思ったが
どうだろうとわたしもどきどきした。

発表が13時だったのに
発表されたのは15時半を回っていた(だめかと思っていた)

飛び上がって喜んだのはわたしで
休校で雪遊びをしていた次男はどのように喜んだのかはわからないが
とにかくよかった。

おめでとう。
ほんとうに。
これをつかみとったのはまぎれもなく君だよ。

世界へという大きな夢をもつ君の
大きな一歩。

ほんとうにおめでとう。



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