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【小五と読書…ならず】最後のおやつは何にする?

小川糸氏の本を2冊まとめて読みました。

どちらも、美味しさを見つめることを通して、命に限りがあることを受け入れていく作品。娘も読めるかな?と思ったのですが、またしても「サンタクロース問題」と「性とどう向き合うか問題」で、可愛らしい表紙に反して、もうちょっと後でもいいかなという感じになりました。

言ってみれば、カプチーノ的な作品。

大人の苦さを入れることで、ふわふわな物語にしないということなのかな、、と思いつつ、まぁまだ子供にはミルクやココアをあげたいな、ということなんだと思います。

代表作は、声を失った主人公が生まれ故郷の村で食堂を開くことで始まるこちらの物語ですが、

より印象的だったのは、もう諦めたはずの自分の命に、時々ざぁっと後悔の波が来る様子が、心に沁みる、ホスピスを舞台としたこちらでした。

小川氏の本は、ほのぼのとした雰囲気の中で、普段、蓋をしているどろどろしたもの、見たくないものが飛び出でくるので、好き嫌いが分かれる作品な気がします。

とはいえ、

「最後のおやつはなにがいい?」

それを考えるだけでも、なんだか相手のことが垣間見えるよう。折に触れて、思い出しそうなテーマです。

よりたくさんの良書をお伝えできるように、頑張ります!