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【最後まで読んでください】なぜ人は勉強するのか

 みなさんはDHMOという化合物を知っていますか?

  DHMOは水酸の一種であり、液体です。このDHMOは非常に危険な性質を多く持ち合わせています。例えば、

・酸性雨の主成分である。
・重篤なやけどの原因となり得る。
・地形の侵食を引き起こす。
・多くの材料の腐食を進行させ、さび付かせ  る。
・電気事故の原因となり、自動車のブレーキの効果を低下させる。
・末期がん患者の悪性腫瘍から検出される。

 などなど非常に危険な性質を持ち合わせる化合物にも関わらず、私達の生活の隅々で頻繁に扱われています。

・工業用の溶媒、冷媒として用いられる。
・原子力発電所で用いられる。
・発泡スチロールの製造に用いられる。
・防火剤として用いられる。
・各種の残酷な動物実験に用いられる。
・防虫剤の散布に用いられる。洗浄した後も産物はDHMOによる汚染状態のままである。
・各種のジャンクフードや、その他の食品に添加されている。

 こんなにも危険なものが身の回りにあるだけでなく、私達の口に入っているかもしれない…おぞましいことです。

 みなさんは、DHMOを規制するべきだとは思いませんか?

 50人を対象に行った【DHMOを規制するべきと思うか】という質問に対し、43人が規制するべきと答えています。

 しかし、未だにDHMOは身の回りにあふれています。今度こそ我々の手でDHMOを規制するべきです!



 …と、これは有名なジョークなので、もう知っている方も多いかもしれませんね。バカリズムのコントでも使われていたことを記憶しています。

 DHMOはとは、dihydrogen monoxideのこと。日本語で言うと一酸化二水素、化学式で書くとH2O、つまり水のことです。

 もう1度性質を見てみましょう。

・酸性雨の主成分である。
→雨ですから、主成分は水です。
・重篤なやけどの原因となり得る。
→お湯でやけどしますよね。
・地形の侵食を引き起こす。
→川を始めとし、当たり前のことです。
・多くの材料の腐食を進行させ、さび付かせ  る。
→水で金属をさびますね。
・電気事故の原因となり、自動車のブレーキの効果を低下させる。
→電化製品のショートや、雨の日にブレーキが効きにくいことは知っているでしょう。
・末期がん患者の悪性腫瘍から検出される。
→悪性腫瘍を例に出しましたが、人間はすべてに水が含まれています。

 知った上で見てみると、当たり前のことですよね。

 なぜ古くからのジョークを今になってもちだしてきたか。「なぜ勉強をするのか」の答えの1つになるのでは、と思うからです。

 現代は変化が早く、正解がない時代だと言われます。自分で考え判断する力が大切だ、と。何でもインターネット上に情報がある時代に、学校で知識を身につける必要がどこにあるのか、という論調も見かけます。

 しかし、やはりそれでは駄目なのです。知識を一度学習し、自分の血となり肉となる状態を1度作らなければ、インターネット上の情報を適切に取り出すことができません。

 そして知識がなければ、正しい判断をすることができないのです。DHMOを規制するべきだ、と判断した人は、おそらく自分の頭で考えたでしょう。

 自分の頭で判断するだけでは駄目です。正しい知識を適切に処理し、自分の頭で吟味し、その結果をもとに判断するのです。

 数学の学習を通して身につけた論理思考があれば、余計なノイズに惑わされずに本質を見抜くことができるかもしれない。

 理科の学習を通して身につけた科学的な思考があれば、社会にはびこる情報弱者を食い物にする嘘を見抜き、情報の荒波を自分らしく泳げるかもしれない。(水素水を飲むと、テロメアが伸び、長生きできます!とか平然と描いてあるちらしがありました。)

 社会の学習を通して身につけた歴史的な流れが分かっていることで、今の感覚だけの浅い意見でなく、歴史的な厚みをもった自分の意見を伝えられるかもしれない。

 どの教科もそれぞれの特性があり、その特性を1度しっかり身につけることには、やはり重要な価値をもっているでしょう。

 それらを体系的にバランスよく学べる学校は貴重な場であり、だからこそ学校で勉強をするのです。



 では、みなさんの知識をフル稼働して、次の事例についてどう考えるか、みなさん自分で判断してください。

 みなさんは、PN2という物質を知っていますか?

 PN2は、ヒトの主に臀部(おしり)から腹部までを覆う布地のことです。

 我々ヒトが日常的に身に着けているものにも関わらず、恐ろしい研究結果が報告されています。

・暴行を犯した犯人のほぼ100%がPN2を着用していた。
・車で重大な事故をおこした人のほぼ100%がPN2を着用していた。
・仕事で重大なミスをおかした人のほぼ100%がPN2を着用していた。

 などなど、PN2が人間のもつ衝動性や暴力性を増大させるのではないか。また人間の集中力を奪うのではないか。そういった多くの事例が報告されています。また

・人間の生活のほとんどの時間を、PN2を着用した状態で過ごしている。(PN2を着用していない時間は、およそ30分から1時間程度と言われている。)
・人間が人前でPN2を着用していない状態を想像しただけで、激しい羞恥心に襲われる。

 暴力性の増加、集中力の低下などの効果がある上に、強い依存性ももっているということが、伺い知れます。

 恥ずかしながら、私もこのPN2を日常的に着用しています。ですが、この魔の手から逃れるには気持ちを決めるしかないです。私はもうPN2を履きません!ここに宣言します!

 みなさんも、愛する家族がいますよね?大切な友人がいますよね?

 すべては失ってからでは、遅いのです。

 PN2をこれからも履き続けますか?

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