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2023年できたこと、2024年やりたいこと

あけましておめでとうございます。

2023年、皆さんはどんな1年になりましたか。
こちらのnoteは社内の年賀状のために【2023年できたこと、2024年にやりたいこと】をまとめたものになりますが、新しくエデュリーの仲間になっていただける方にも参考になると思い、公開させていただきました。

乱文ではございますが、ご笑覧いただければ幸いです。


2023年できたこと

エデュリーは3つの課題に注力した1年になりました。

  1. [保育] クリエイティブタイムの実践

  2. [新規事業] 児童発達支援の立ち上げ

  3. [全体] 採用強化に伴う組織作り


1. [保育] クリエイティブタイムの実践

2023年はクリエイティブタイムに注力してきました。

クリエイティブタイムざっくり解説
素材と道具を用いて、子どもの興味を自由に創作しながら形にする時間です。子どもの興味を反映した様々なコーナーが室内に構成され、日課の30分~1時間のクリエイティブタイムを通して、コーナーを発展させていきます。コーナーのテーマは数十から数百ほどあり、電車、虫、キャラクター、お店、警察、ダンスといったものまであります。

全クラスお見せしたいところですが…

動物コーナー
楽器コーナー
乗り物コーナー
虫コーナー
ストラックアウトコーナー
ファッションやアクセサリーコーナー

なぜ23年度にクリエイティブタイムに力をいれたのか?

・素材と道具で自分たちで遊びを発展させていくクリエイティブタイムがエデュリーの探究学習を作る上で重要だから

・22年の全社アンケートで「子どもの主体性を育むための必要な情報や道具、設備が整っている」という項目に課題があったこと。一方、必要な道具や設備の考え方は人によって異なること、既製品では限界があることから後戻りが難しい決定も多く、各園で前提を揃える必要があったこと

最初は難しいという声もありましたが、面白いテーマが各園で増えていき、嬉しい声も聞こえてきました。

・園を訪問した際、新卒で入社した2年目の職員が「クリエイティブタイムが楽しい」と話してくれたり

・クリエイティブタイムが習慣化されたことで、子どもたちの遊び込む力、自分たちでルールを作ったりする場面が増え、ケガにつながる行動が減ったという報告があったり

・「エデュリーの主体性は制作すること?」「もっと発展させたいので次の方向性を示して欲しい」と、実際にやっていく中で出てきた前向きな疑問や想いをぶつけてくれて、更に発展させるための行動も増えたり。※制作が目的ではなく、興味を形にする表現の一つ。ダンスや歌など、表現の形は様々

『果物から電気ができる?』 - 実験的な遊びから学びをひろげる
乳児期からクリエイティブタイムの基礎を積み上げていきます
子どもの興味に合わせて、環境も変化する。そして、それを伝える。

各園でどんどん発展していく遊びや環境が2024年はどうなるのか楽しみです。

2. [新規事業] 児童発達支援の立ち上げ

文京区と川崎市でスタート

2023年は児童発達支援の骨格づくりに多くの時間をかけてきました。私自身、個別支援計画の策定や保護者の方との見学対応をしながら創業期のように動き回りました。課題は山積していましたが、少しずつ良くなっていくことに改めて起業の楽しさや苦しさを感じた1年でした。

立ち上げ期の船に乗っていっただいた社内のメンバーはもちろん
・保育園からサポートしてくれたメンバー
・夜遅い時間でも質問に答えてくれたり、骨格づくりを一緒に手伝っていただいた同業の関係者の方や経営者の方
・エビデンスに基づいた個別最適化された療育を実現したいという想いに共感いただき、名古屋から毎月のセッションを引き受けていただいた医療チームの先生方

周りのサポートのお陰で、私たちがやりたい、『子どもの発達における課題と保護者のお悩み、それらと子どもの興味関心を融合させる支援』という山に登り始めることができたと思います。

ある日、保護者の方とお話する中で「これまでの療育施設では、『これができていない』と子どもの課題しか話してもらえなかったけれども、エデュリーの療育では子どものできるようになったことや得意なこと、そして次のステップを医学的、科学的知見をもとに支援してもらえるのがすごく有難い」、「子どもがクマの教室(ペンタのこと)にいくのを楽しみにしている」と喜んでくださりました。

本当に児童発達支援を始めて良かったと感じています。

3. [全体] 採用強化に伴う組織作り

エデュリーでは、職員一人ひとりに対する期待が大きいからこそ、新しい仲間の採用も非常に重要になります。

今年は児童発達支援の人材紹介を除く自社採用だけでも、1年で100名を超える方と面談・面接を実施してきました。人材紹介会社さんとの商談の中で「エデュリーさんは採用が厳しいということが社内で言われているので紹介を躊躇することがある」ということも言われます(紹介手数料が収益の紹介会社さんですので、その分、紹介料をアップするなど、お金を多くかけてでもエデュリーにマッチした人材が採用できるように対応しています)。

一方で、エデュリーの内定オファーに対する承諾率は90%を超えており、ご入社いただいた方に「選考に時間をかけていることが逆に安心に繋がった」と言っていただくこともありました。職員の皆さんが築き上げてきた魅力があってこその採用活動です。ありがとうございます。

ただ、組織の成長スピードに対して採用力がまだまだ追いついていないのが正直なところです。その中で、毎日の仕事で頭をフル活用しているにも関わらず、採用フェアや学校訪問など、皆さん一人ひとりの力を貸していただきました。また、皆さん快く「良いですよ」と協力していただき、大変感謝しております。

職員との嬉しかったエピソードを一部お話すると、

・ある先生と新卒採用のために母校の訪問に行ったのですが、その際に今やっている保育の楽しさや課題、これから「もっと成長したい」という話を聞きました。入社後は園長からの報告が中心なので、面接以来、直接キャリアについてのお話を聞き、志の高い職員を頼もしく感じました。

・採用フェアに協力してくれた社員たちが、ブースに来た候補者の方々に対して、前職の主体性保育とエデュリーの主体性保育の違いや日々の保育の楽しさを生き生きと話している姿を見て、各職員が本当に自分自身でエデュリーの保育を考えて発展させていただいていることに感動しました。

今年度、また来年度に向けて心強いメンバーの採用も決まっており、大変嬉しく思います。


2024年にやりたいこと(暫定)

※1~3月にかけて来年度の計画を最終決定していきますが、園長を含むマネージャー陣と年末に話していることなど踏まえて、現時点で考えていることをこちらで記載できればと思います。

  1. [保育]行事においてクリエイティブタイムの発展から特別な機会を

  2. [新規事業]児童発達支援を軌道に乗せたい

  3. [全体]広く届ける形を作る

1. [保育]行事においてクリエイティブタイムの発展から特別な機会を

粘土の興味から、茶器作り→文化祭でお茶出しをする予定

すでに大人主体ではなく、子どもの興味の延長から作る行事は実施していますが、ネクストステップとして24年は特に【クリエイティブタイムの発展から特別な機会】を作りたいなと思っています。

たとえば、こんな行事のイメージ↓

4月の段階では自然物に興味があった子どもたち。その興味が発展して、押し花を作ったり、ドライフラワーを作ったり。そこから興味が匂いに発展して、香水作りに挑戦してみたり。行事のタイミングと香水作りが重なったので、子どもたちが探究してきた成果として、香水作りや香水の匂いとお花当てクイズをお父さんお母さんに披露する。

これらの要点をまとめると

クリエイティブタイムの発展を起点にする
・各園で、子どもたちのつぶやきの拾い方(先生の想いが先行しすぎない)、子どもの想いを形する感覚ができあがってきている
・一方、クリエイティブタイムで「興味が続かない」→「コーナーが発展しない」といった子どもの想いを優先しすぎてテーマが深ぼられないという課題(仕掛けが足りない)もある
・それらのクリエイティブタイムを更に発展させる仕掛けがそのまま行事にいきてくる。結果的にテーマに深みがある行事ができあがる。
・行事の準備は1~2週間程度。これまで同様、子どもの興味が行事のテーマになるので、大人が何か行事のための行事に時間をかける必要はない。

特別な機会
・子どもの興味が深まってくると、行事で披露したいことが溢れてくる
・行事の5分や10分といった限られた時間の中で自分らしさを存分に伝えるには「何を伝えて、何を伝えないか?」の【取捨選択】と【演出】が重要になる。
・そのクオリティがあがるほど、子どもたちや保護者の方々、職員にとって特別な瞬間に仕上がっていく
・また、月齢が低いと、演出における保育者側の介入は高まる

子どもたちの興味関心から保育者が活動や環境を仕掛け、子どもたちの意思を基に発展していく私たちの探究学習は全てが数珠繋ぎのように繋がっています。そのピースの一つが行事です。

1年でどこまでできるかというのはありますが、1-2年かけて形ができていくと最終的にこんな感じになっていくはずです。

・(大人ではなく)子どもたちがその特別な瞬間に向かって、年間を通して思考するようになる(興味の積み上げが雪だるま式で大きくなる!)
・特別な瞬間に輝くお姉さんお兄さんたちをみて、自分も!と下の子の興味が更に発展する
・保護者の方々に保育の積み上げの価値が伝わる機会になる
・行事という機会に自分を表現することで、その子にとっても更なる成長のキッカケになる

2. [新規事業]児童発達支援を軌道に乗せたい

エデュリーの児童発達支援をより多くの子どもたち、そして保護者の方に届けるために各教室を軌道に乗せていきたいと思います。

国の制度も世の中に求められているニーズにあわせてどんどん見直しが進んでいます。その方向性はエデュリーがやってきたこと / やりたい事に合致しているなと感じています。

例えば、こんな取り組みに報酬がつくような制度になってきています。
・インクルージョンの推進(ex. 保育園との連携)
・個別最適化療育(発達特性に応じた専門性の高い有効な発達支援)
・保護者支援(発達の特性を理解し、必要な知識や方法を身につけ、適切な対応ができるように支援)

「療育だから、保育だから」というよりも、目の前の子どもにあった教育の追求はエデュリーの「子どもたちの潜在能力を最大化する」ミッション達成に必要不可欠です。だからこそ、この新しい事業が形になるように24年も引き続き力をいれていきます。

3. [全体]広く届ける形を作りながら仲間を集めたい

自分たちが作っている保育の形をエデュリーで独占するのではなく、インターネット初期のワールドワイドウェブのように、シェアして、更新を繰り返しながら、良い世界を作るマインドをもってやっていきたいです。

みなさんのお陰で、社内にどんどんアセットが溜まってきたので、それらのエデュリーの保育カリキュラムや療育の医療チームとのセッション内容などをオープンな情報として公開していくことも予定しています。

最後に、創業してから5月16日で10年を迎える

エデュリーは2014年に立ち上げてから10年の節目を迎えます。この10年間の中では良いことも反省すべきこともたくさんあります。エデュリーの初期から今も続けてくださっている先生方、エデュリーが新規園をたくさん作っていた頃から助けてくださっている先生方、エデュリーに新しく入社してくださった先生方、皆さん一人一人がエデュリーの歴史を作っています。

そして当たり前ですが職員だけでなく現在そしてこれまでの子どもたちや保護者の方々や関係機関の方々の全てがエデュリーの10年間にはなくてはならない存在です。

本当にありがとうございます。

10年目を迎えるにあたって、1年ずつ本当に良い会社になっています。色々な課題あれど、前には考えられないほど保育や療育を通して子どもたちの潜在能力を最大化し、社会に無くてはならない組織になっていってると信じています。

長々と書いてきましたが、1年1年が勝負であることは変わりません。順調にいけば2024年5月16日に10年を迎えるわけですが、10年で残る会社は6.3パーセントです。20年だと0.3パーセントになります。私自身の起業家としての想いは自分自身がエデュリーの象徴になるのでなく、松下村塾の吉田松陰のように私がいなくなった後も、エデュリーの出身者がより良い未来のストーリーを作り続ける企業になるための仕組みを作りたいです。

今年もエデュリーをよろしくお願いします。

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