菊地翔豊 | エデュリー代表取締役

慶應義塾大学SFC。高校時代に日本の高校を退学になり、ニュージーランドへ留学。現地での…

菊地翔豊 | エデュリー代表取締役

慶應義塾大学SFC。高校時代に日本の高校を退学になり、ニュージーランドへ留学。現地での経験をキッカケに19歳でエデュリーを創業し、2015年から12園を開園。2018年に保育×Tech事業を行うエデュラを創業。2020年に2社の親会社となるエデュホールディングスを創業。

最近の記事

2023年できたこと、2024年やりたいこと

あけましておめでとうございます。 2023年、皆さんはどんな1年になりましたか。 こちらのnoteは社内の年賀状のために【2023年できたこと、2024年にやりたいこと】をまとめたものになりますが、新しくエデュリーの仲間になっていただける方にも参考になると思い、公開させていただきました。 乱文ではございますが、ご笑覧いただければ幸いです。 2023年できたことエデュリーは3つの課題に注力した1年になりました。 [保育] クリエイティブタイムの実践 [新規事業] 児童

    • 療育の効果 ―近年の研究から―

      今回は,発達障害など困り感のある子どもに対し療育で早期介入することにはどんな意義があるのかについてご説明します.児童発達支援をしている保育所やデイサービスなどに子どもを通わせても結局何も変化がないのなら通わせる意味はありません.ですが,発達障害への関心の高まりとともに実践例も増えてきており,様々な研究がおこなわれています.そのうちのいくつかをご紹介します. 医療機関から見た,発達障害児への療育介入  発達障害の認知が広まる中,総務省が平成29年に行った調査では発達障害児を

      • 「療育」って何のため?

         児童発達支援を今後展開していくにあたり,なぜそうした施設・サービスが必要とされるのか,子どもたちのためにどんなことができるのかについて連続した記事を投稿していきたいと思います。  今回は,そもそも児童発達支援を受ける子どもはどんな子たちなのかについてご紹介します。 そもそも,児童発達支援は就学前の障害のある子どもが日常・社会生活を円滑に送れるよう支援をするものです。 そこで混乱しやすい「発達障害」「知的障害」について説明します。 発達障害について:増加するニーズと特徴

        • 20代保育園経営者がなぜ療育を始めようと思ったか。

          19歳で保育事業を起業してこの5月で9年が経ちます。そしてこのタイミングで私たちエデュリーは療育事業をスタートします! この機会になぜ療育なのか、自分の過去をもとに整理してみたいと思います。自分の纏まりのない乱文に少しお付き合い頂ければ大変幸いです。 ランドセルが背負えない「変わっていた幼少期」エデュリーは1人でも多くの子どもたちの潜在能力を最大化するというミッションをかがげています。これには自分の過去の強烈な原体験が関係してます。 以前のノートにも少し触れさせていただき

        2023年できたこと、2024年やりたいこと

          近年注目されている「実行機能」とは一体何なのか

           近年にわかに「実行機能」なる能力が注目を浴びているのはご存知でしょうか。もし知らなくても、テストのスコアなどで測ることのできない「非認知能力」が重要視されてきていることは聞いたことがあるかと思います。実行機能とはこの非認知能力のうちの1つで、幼児期に大きく発達し生きる上での成功に影響することが知られています。今回は、この能力について紹介していきます! 実行機能とは何か  まず、非認知能力について確認しましょう。OECDの定義*1によれば、これからの社会でより良く生きるた

          近年注目されている「実行機能」とは一体何なのか

          早期のIQ教育には意味がない? 昨今の研究から分かったこと

           「子どもには幼児期から質の高い教育を受けさせた方が良い」と聞いたことはありませんか?かつては英才教育として提供されていた教育も、近年は様々に広まっています。政府が幼児教育の無償化政策を進めていることも、早期の教育の重要性の認識や時代の潮流に合わせたものと言えるでしょう。保育園でどのようなコンテンツを提供していくかにおいても、どんな保育や教育が効果があるのかを知ることは非常に重要です。  ですが、本当に早くから高いお金を払って子どもを学習塾に通わせたりすることはそれに見合っ

          早期のIQ教育には意味がない? 昨今の研究から分かったこと

          乳幼児期の教育投資にどれくらい意味はあるのか!?

          noteの投稿が長らく空いてしまいました。最近は保育現場にいる時間が増え、改めて実感することや発見がたくさんあります。また、日々仲間が増えていく中で、自分の理解したことを自分の頭の中だけでなく、外に共有していくことが社内にも役立つと思い、不定期ながら記事を更新していきたいと思います。 今回は0歳から6歳の教育価値についてまとめてみました。乳幼児期の教育効果は見えにくく、実感しにくい部分も多いです。そうしたことからまずは乳幼児期の教育にどのような意味があるかを過去の研究から見

          乳幼児期の教育投資にどれくらい意味はあるのか!?

          保育園の僕たちが初めてエクイティで資金調達をした理由

          お知らせにて公開した通り、エデュリー・エデュラの親会社であるエデュホールディングスは、第三者増資割当による資金調達を行いました。実際には調達自体は半年前に完了しており、タイミングをみて外部リリースを出させていただきました。 まず、今回の調達は資金の確保という意味合いよりも、投資いただいている方との事業シナジーを意識して、ご支援していただきました。これまでは、エデュリーの保育運営事業という性質上、銀行からのデッドファイナンスを中心に事業拡大を行ってきました。その中で、僕にとっ

          保育園の僕たちが初めてエクイティで資金調達をした理由

          主体性とは

          主体性を育むことの大切さと聞くと、今も昔も重要な価値観と感じる人は多いのではないでしょうか。一方で、「何があなたにとって、主体性を育む教育/養育でしたか?」という質問に対して、中には「部活動の怖い先輩で鍛えられたメンタルで主体性が育まれた」というような今の時代では賛否がわかれる意見を持つ人もいるかもしれません。 保育においても、主体性を育むことの中身は時代と共に変化しています。今回は幼稚園教育要領の変化と現場という視点から主体性を考えてみます。 主体性とは?そもそも主体性

          9個の保育園を運営する僕が、エンジニアと主体性を育む「スマートエデュラ」をつくる理由

          はじめまして。Eduleadとエデュラ代表の菊地翔豊です。 私たちは9園の保育園を運営している株式会社Edulead(エデュリー)と技術力を強みに子どもたちの主体性を科学する「スマートエデュラ」の開発を行う株式会社エデュラを運営しています。 保育園を運営するEduleadは2014年に創業し、東京、埼玉、神奈川で9箇所の保育園を運営し、来年の2021年度は12園となります。保育所は地域福祉であり、地域福祉は地域の人を幸福にするという役割を担っています。そのため、後世に残るよう

          9個の保育園を運営する僕が、エンジニアと主体性を育む「スマートエデュラ」をつくる理由