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日割り計算してえいっ!と買ったらQOLが爆上がりした「買ってよかったもの」

おうち時間がだいすきだったが、最近その好き度が急上昇している。

家だと集中しづらくてカフェなどに出かけて仕事することを好んでいたが、もはや家から出たくない。今、家よりはかどる環境はそうそうないと思っている。

わたしのQOLを爆上げしてくれたのは、最近購入した2つのグッズだ。


2週間ほど前のこと。
我が家に、大きな箱が届いた。

その商品がそろそろ届くことは知っていたし、心構えもできていた。

が、しかし。
こんなに大きいなんて、聞いていない!


いや、大きさについても十分把握し、数日間迷った末に購入を決めたはずだった。

ほら、こどもが「犬がほしい!」と言い出したとき、お母さんがよく言うじゃないですか。

「買って終わりじゃなくて、ずっとお世話しなきゃいけないのよ。あなた、ずっと面倒が見られるの?」って。

一応もう大人なので、母には相談しなかった。けれど、買って終わりじゃないこと。何年も、この先これを毎日目にすること。それを、何度も何度もイメージし、自分にそれでいいのか何度も尋ねて、それで購入ボタンを押したのだ。

「注文を受け付けました」の文字が表示された瞬間から、わたしに迷いはないはず、だった。



中に入っているであろう商品をはやく自分の目で見たいと、カレンダーを見ながら到着をまだかまだかと待っていた。

それなのに、いざ商品が手元に届くと、到着した箱があまりに大きいことに動揺してしまって開封できないんだから笑ってしまう。荷物を家の一番すみっこである玄関に置いたまま、3日間ほど経過した。なぜわたしは、自分で買った商品とソーシャルディスタンスを保っているんだろう…

だって開けたら、わたしと、こんなに大きいコレとの長い同棲生活がはじまってしまうのだ。そう思うと変な緊張感がある。箱の存在は常に意識しつつも、簡単には、開けられなかった。



とはいえ、この箱を、いつまでも玄関に置いていくわけにもいかない。

購入したコレは決して安くはないし、箱に入ったままの状態で置いていても何の価値もないものだ。何より、箱の短い方の辺だって幅が玄関のドアと同じくらいある。日に何度も使う場所ではないにしたって、いつまでも箱を避けるようにして外出するのは変である。

「よぉし、今日こそは」

取材予定があって、外出して仕事をしていた日。家に帰ると、その箱の横を何とかすり抜けて家に入り、覚悟を決める。ついに開封することを決めた。

ここまでに要した3日間は、最後の覚悟を決めるまでに必要な時間だった。



大きな箱を開けると、そこにあったのは、何重にも包まれた、イケメンたち。そう、購入したのは、わたしのスーパーアイドルの写真パネルだ。


さかのぼること2か月ほど前。スーパーアイドルは、「白シャツ男子写真展」という、名前さえ聞けばどんな素敵な場所かがお分かりいただけるであろう写真展の被写体を務めた。わたしも会場に足を運び、その写真たちが展示されている様子を見せてもらってきた。

企画し、写真を撮ってくださったのは、フォトグラファーの圓岡淳さん。

彼女が撮るお写真たちは非常にツボを押さえていて、かつ、長年見てきたスーパーアイドルに対して「この子こんな顔もするんだっけ…?」と思うはじめての表情を上手に切り取って、形に残してくださる。すごい人。

これを、買わない訳にはいかない。

勝手に使命感に駆られたわたしは、一度堪能し終えた写真展の会場を、紙とペンと手に会場を何度も何度も行ったり来たりしながらぐるぐるし、特に胸にぐっとくる写真をセレクト。それらを、家でも鑑賞できるという、素敵な未来を買ったのだ。


選び抜いた写真パネルたちのサイズは、A5、A3、A2。 えっ、A2 !?

A5のものは手のひらサイズでかわいらしいが、A2ともなると、顔のサイズは実物大。いや、うちのスーパーアイドル小顔さんなので、実物より大きいかもしれない。

会場でも正面に立っていると、写真を見ているのはわたしなのに、写真のなかの彼に見られている気がして吸い込まれそうになってくる。そんな力のある写真だった。

さすがにA2サイズを自宅に迎えることは迷ったが、この写真を購入せずに機会損失するほうがずっと後悔するだろう。そう思ったのだ。



傷がつかないように何重にも巻かれた梱包の封印を解きつつ、中から出てきたイケメンっぷりにいちいち見とれて手が止まるなどしていたので、思っていたのの何倍も時間をかけた。開封を終えると、今度はこれらを壁にかざることに。

購入写真を決めるときに気づいたことだが、わたしは、目が合う感覚がある写真を好んで選ぶ傾向にあった。

だったら自宅でも、それぞれの写真たちと目が合うように展示をしよう。

当初予定していた場所から展示場所を変更し、普段仕事をしている正面の壁に、横一列に並べていった。ちょうど、自分が正面に立ったときに目が合う位置にくるようにとパネルの高さを調整しながら。

わたしセレクトの白シャツ男子写真展@自宅
ナイスセレクト過去のわたし。

パネルを飾ってみると、これが、いい!

その日まではただの白い壁紙だった場所に、地球で一番好きだと思う人の、選び抜いた好みの表情たちが並んでいる。わたしはこれから、毎日このお顔を眺めながら生きる権利を手に入れた。

購入時、サイズが大きいことのほかに、こんな高価な写真パネルを何枚も購入していいのだろうかという迷いもあった。けれど実際飾ってみたら、むしろこの金額でいいのか?と思うくらい、リーズナブルに感じている。

だってわたしは、写真展の会場で数分間しか見られなかったはずの表情を、これから毎日、何年間も好きなタイミングで見ていい。これまで何年も好きで応援してきた人だから、この先数か月とか数年で飽きてしまうこともきっとないだろう。ポスターみたいに、紙がやぶれたり、色褪せたりといった劣化も少ないだろうと予想する。

購入金額÷これから飾り続ける日数で日割り計算したら、手に入れたものの価値は、暗算が苦手すぎるわたしでも分かるレベルで明らかに得なのである。

このお顔をお仕事デスクから順番に眺めて、ときには一つの正面に立って写真と見つめ合うように鑑賞する。それで今後得られるモチベーションの量を考えたら、この買い物は明らかな未来への投資だ。しかも、ノーリスク・ハイリターン。こんなにいい投資は、なかなかない。今も、パソコンから壁にちょっと視線を動かすだけで並んだ写真たちを見られる。そのたびに、うれしい気持ちになれるのだ。


社会的におうち時間が増えた。テレワーク用のデスクやいすを疲れにくいものにしたり、毎日使うトースターをいいものにして毎朝おいしいパンを食べられるようにしたりしている人たちの話を耳にするたび、いいなぁ有意義だなぁとは思いつつ、自分には当てはまらないような気がしていた。

わたしも、QOLを上げてくれる商品と出会うことができたんだ。

人によって、「生活の質」の向上を感じるために必要な金額も、商品も、まったく違う。だからこそ、自分にとってのQOL向上グッズは何なのか、時間をとって考えてみるのは良いと思う。購入後手に入る生活をイメージするだけでも、心のQOLは上げられるから




ちなみに。
わたしのQOLを上げてくれたスーパーアイドルたち写真は心から満足しているのだが、これは趣味嗜好の問題なので、これを読んでくださっているあなたは、わたしのスーパーアイドルの写真を飾っても残念ながらわたしと同じ気持ちの高まりは感じられないのだろう。これだけ言葉を尽くしてもこの気持ちを共有できないなんて。本当に、残念。

そんなあなたにもぜひおすすめしたいのが、これ。

KOKUYOの商品「ひっつき虫」。たったの213円。

長くアパート暮らしなことも影響しているのか、気が付けば壁になにかを飾ることを避けて何年も生活してきた。

壁に穴を開けてしまうこともドキドキするし、壁に飾りたいほどお気に入りのものに穴が開くのはもっと嫌だった。

そんな中で、今回写真パネルを壁に飾る方法に選んだグッズがこれ。パッケージの絵にあるように、粘土のようなものを指先ですこしこねこねして、飾りたいものの裏に置いて、押し付けるだけの粘着剤だ。

落ちないようにと粘着剤をすこし多めに使っていることもあるとは思うが、掲示してから一度も落ちてくることなく、毎日壁にイケメンの笑顔をキープしてくれている。

もしはがしたくなった時にも、壁も作品も傷めることなくはがせるらしい。簡単で、ものを傷めないなんてすごい!ずっとこんな商品がほしかった!

「ひっつき虫」を知ってから、反対側の壁にも絵やお気に入りのカレンダー、公開を楽しみにしている映画のポスターなどを気軽に飾れるようになり、生活が前より少しカラフルになった。楽しい。

数年前に賃貸の原状復帰義務に関する法律がかわって、壁に穴を開けるくらいは生活に必要なものなので問題とされないことになったそう。それでもわたしと同じように、壁やお気に入りグッズを傷めたくない気持ちがある人は一度試してみてほしい。

部屋にお気に入りを飾れるって、楽しくってうれしいよ。


この記事は4月11日〜17日で行われる【書く習慣が身につく1週間プログラム】の「3.最近買って良かったものを1つ教えてください! モノでも体験でも構いません。」のテーマに合わせて書きました。あなたの「買ってよかったもの」は、何ですかー?


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