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【泊まれる複合施設をつくる⑤】 やるなら今しかねぇ!と思って会社つくった #ANSHINDO

こんにちは!EFC inc.の絹張蝦夷丸(きぬばりえぞまる)です!

みんなでつくるANSHINDOプロジェクトを始めるに至ったストーリーを、赤裸々に綴っていくこのマガジン。
ANSHINDOプロジェクトとは、北海道上川町の中心市街地にある元薬局(安心堂)の空き店舗を活用して、1階をフロントと貸しテナント、2階をまちやど(宿泊施設)、3階をシェアオフィスへと整備して運営するプロジェクトとのこと。

前回までの記事はこちらです!

今回は、もともと任意団体として活動してきたEarth Friends Campを法人化して、起業したお話しです!


地元で「やっていく」ために

新型コロナウイルスの影響を受けて、層雲峡温泉街で共通のガイドライン策定に向けて動き出した志水からの依頼で、層雲峡安心宣言のプロモーションをお手伝いさせてもらったことがきっかけで、自分の事業だけを頑張ってやっていても先がないことに気がつきました。
やっぱ自分たちの町のこと、自分たちでもっとやった方が良くね??ってなったんです。

その頃から志水は「もっとまちづくりに関わっていくために会社をつくろうかな」と言ってました。この時は一緒に会社やるとかはあまり考えてなくて、「すごいな、さすがだな」と思ったし、応援しようと思ってました。

でも、自分がこの先もこの町で働きながら暮らし続けていくためには、上川町や周辺の地域が外から見たときに魅力的に見えること、暮らしている人たちが地元に誇りを持てたり、幸せに暮らせていること、訪れた人たちが面白いと感じてもらえるような町、地域にしていく必要がありそうだよなと。
それって自分が町でコーヒー屋さんやってるだけじゃそんな未来は実現できそうにないな。
それなら、自分も個人事業とは別に、志水と一緒に本気でまちづくりに関わることもやっていこう!思うようになり、もともと任意団体として活動してきたEFCを株式会社として法人化して、まちづくりに関わる領域も含めた事業をやっていきませんか?という提案をさせてもらいました。
その時の提案資料のタイトルがこれ。

久しぶりに見たけどめっちゃ雑で笑った

自分たちがやりたいことと、求められていることが重なるところに事業をつくる

上川町に移住すると決めた頃から、いつかEFCを会社にしたいなという思いはあって、もともと任意団体として遊びでやってきたイベントや空間づくりみたいなことも少しずつ仕事にできそうな感じがあったし、個人的には、形は変わっても「EFCでいること」を諦めたくなかった。
無理してでも続けたらちゃんと稼げるようになるはず!とか、こういう事業やろう!みたいな具体的な事業の構想があったとかでは全然なくて、やめずに残し続けることで、これからもみんなと楽しみ続けられるかもしれないし、もしかしたら「何か」になるんじゃないかという勘みたいなものがあったんだと思う。

当時はこの「何か」がぼんやりしていたけど、今はそれがなんとなくわかってきてる。
自分たちが「こうだったら楽しい」とか「こんな風に生きていきたい」と思うことと、地域や社会、つまり他者から求められることや役に立てることが重なる部分をやっていくことで、主体的に、支え合いながら、暮らしや人生を共創していくための受け皿、枠組、手段になれるんじゃないかということ。

今書いてて気づいたけど、これって企業の在り方そのものなのかもしれない。

なんで自分の色ピンクにしたんだろう

協力隊の業務として移住や空き家の仕事をしていたカナちゃんは、任期後もその仕事を続けたいと考えていたけど、個人事業主として起業して個人で事業をやっていくのは難しいと感じていたし、当時は移住コーディネーターとして任期後も町から仕事がもらえるという保証はなかった。

自分も志水も、個人事業主としてそれぞれ事業をしていたけれど、個人で受けられる仕事の範疇では超えられな壁というか、解決できなさそうな課題も見えてきていたし、町の人たちに、よそから来た若者が内輪でわちゃわちゃやってるだけだと思われたくなかったから、「あいつら本気で町のことやろうとしてるんだな」ってわかってもらうためにも、ちゃんと会社にして、町の人たちの見えるところで事業をやろうと決めました。

あの頃はこんなことを考えていたんだなぁ

会社設立からのPORTOオープン

2021年6月1日にEFCは株式会社として生まれ変わりました。
自分とカナちゃんはまだ協力隊だったし、志水もホステルを経営していたので、すぐに自社事業として何かをゴリゴリやっていくみたいなことは考えていなかったけど、会社設立の話を上川町役場の方に話したところ「人と人、地域と人を繋げる交流スペースをつくりませんか?」というお話をいただきました。

「え?!会社作ったばっかりですけどいいんですか?!ていうか交流スペースとか作ったことないですけど!」って思ったけど、上の資料を見せてもらったときに、まさに自分たちが欲しいと思っていた場を作ろうとしているのがすぐにわかったし、きっとこれはEFCがやるべき仕事だと感じた。EFCがやるからこそ絶妙なバランスで今までなかった施設にできると思ったし、育てていけると思った。

「ぜひやらせてください!」と返事をしてからは一気にギアを入れて、初めての交流スペースづくりが始まりました。

銀行時代に使われていたカウンターをリメイクしている志水

役場が構想していた資料にかなり具体的なイメージや機能などがあったので、企画しやすかったとはいえ、秋までにオープンするというあまりにも強行なスケジュールだったので、あの頃はマジで働きまくってたな…
しかもほぼ同時期に自社運営のシェアハウスの準備もしていて、毎日頭使って企画して、体動かして解体や改装して、それぞれ本業の仕事もしつつで本当にハゲそうだった。

それでもなんとか周りの人たちの協力もあって10月にポルトがオープンしました!

オープニングセレモニーには佐藤町長とかみっきーも来てくれました

こうしてEFCは会社となり、「暮らしを共に創る」ローカル事業を始めたのでした。

EFCの法人化については、2014年から振り返った記事でかなり詳しく書いているのでぜひこちらもチェックしてくださいね!

それにしても、まさかEFCがビルを買って複合施設をつくることになるとは、会社を作ったときには想像もしていなかったな…

上川町のまちづくりを一緒にしていただける事業者様を募集しています!

ANSHINDOプロジェクトはただ廃ビルをリノベーションして複合施設をつくるだけではありません。
移住者や新規開業でお店も増え始め、さらにインバウンド需要も回復してきて、海外からの旅行者も増え始めている上川町。

暮らしに近い中心市街地に新たな観光の拠点となる複合施設としてANSHINDOを整備することで、上川町全体の魅力を底上げすることに加え、各店舗や町内で動き始めている様々なプロジェクトと掛け合わせながら、中心市街地の活性化や、層雲峡温泉街への誘客にも繋げ、持続可能な観光のまちとしてさらに進化することを目指しています。

地域の暮らしと自然、そして上川町の基幹産業である観光をつなげて、住んでいる人も訪れる人も楽しく過ごせる町にしていくために、共に上川町の新しい景色をつくっていただける『まちづくり・地方創生』に関心のある事業主様を募集しています。ANSHINDOにテナントとして入ったり、ソフト事業として関わったり。まずは下記のフォームからお気軽にお問い合わせください!

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