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Effectuationとの出会い

こんにちは、広瀬です。
今日は私とEffectuationの出会いについて書いてみようと思います。
実は、Effectuationの本の共著者である中村氏とは彼がまだマイクロソフトにいたときからの知り合いで、Facebookでも繋がっているので彼が数年前からEffectuationに関わっていたことは知っていました。また、5つの原則は詳しい内容は知りませんでしたが、5つ原則があるらしいことも知っていました。早い話、なんとなく聞いたことはあったけど特に意識していなかった、と言うことです。

では、なぜ私がEffectuationに目覚めたんでしょうか?

私はITコンサルタントの次に戦略系コンサルタントをしていましたので、空いた時間によく実際の起業を頭の中に思い描き、「ここの経営戦略はXXで、経営者のリーダーシップはYY型だな、今は景気が良いけど次はZZしないとヤバいんじゃないか」、なんて勝手な想像をして遊んでいます。

この時、ふと思いました。
この経営者が起業した時、または社長になった時、どういう判断を繰り返してここまで来たんだろうか? 元々広島の小さな洋服屋が、来年には3兆円の売上になるまで、どういう経緯でここまで来たんだろうか?
この経営者は、皆さんよくご存知のユニクロの柳井正会長です。私が勉強してきた経営理論やマーケティング理論は、よ~~く考えてみると(皆さんもそうかも知れませんが)、事業が安定している起業が次どう出るかに関するものばかりでした。

そこで「起業  経営理論」と検索してみると、出てくる結果は「企業経営理論」や「中小企業診断士」に関するものばかりで、起業の方法論のようなものは出てきませんでした。「起業」と検索しても「起業支援」に関わるものばかりで柳井会長が参考にしたとは到底思えないものばかりでした。

この時です。
「そう言えば中村氏が起業にはエフェクチュエーション」みたいな事を言っていたのを思い出しました。また偶然にも中村氏のFacebookにエフェクチュエーションに関するセミナーを開催したという書き込みもあり、エフェクチュエーションを色々とググり内容を理解し、5つの原則もとりあえず理解しました。でも、柳井会長もエフェクチュエーションのようなことをやってきたんだろうかと思うと、とたんに訳が分からなくなりました。

Effectuationは英語ですので、英語でググれば提唱者のサイトが出てくるのではないかと思い、今度はEffectuationと英語でググってみました。
そしたら何と、提唱者のサイト (www.effectuation.org) にたどり着き、内容をよく読んでみると起業、新規事業立ち上げ、新市場の創出等を、自分・自分たちができるところから始めて、とにかく素早く立ち上げる、立ち上げたら様子を見ながらコントロールし、予期せぬ自体にぶつかったら悲観せず次のチャンスに繋げるための良い経験と思い、立ち上げたビジネスは継続する。なんてことが書いてありました。

皆さん、このやり方って、経営理論とかマーケティング理論を分かっていないド素人のビジネス立ち上げと思いませんでしたか? 差別化とか、STP(Segmentation, Targeting, Positioning)とか、想定できる障壁とか問題点とか洗い出していないですよね。プロダクト・マーケティングの4Pやサービス・マーケティングの7Pなんて、最初から考えていない感じですよね。

でも、経営学博士がEffectuationとして理論を提唱して、さいきん話題になっているのは皆さんご存知のとおりです。乱暴な表現ですが、なぜこんなド素人考えが理論として成立しているんだろうか? こんなんで新市場を創出できるのか?色々と疑問が湧いてきました。

そして、www.effectuation.org にはこんな大きなボタンがあります。

色々と疑問と興味が湧いてきて、自分で調べるより提唱者の話を直に聞いたほうが話は早いと思い、それに提唱者Saras Sarasvathy教授の講義が聞けるなんてチャンスはめったに無いので、ポチって勉強してみました。
このコース受講が私とEffectuationとの出会いです。
勉強内容は次の投稿でお話しようと思いますが、受講してみて考えが180度変わり、私はEffectuation推進派になりました。しかし、今までの考え方を否定するのではなく、共存しながら、それでもEffectuationを優先的に考えてみる派、という事です。

多分、柳井会長も当初はEffectuationで事業を大きくして行ったのではないかと『想像』します。と言うのも、AmazonのJeff Bezos、Appleの故Steve Jobs、VirginグループのRichard Bransonと言う錚々たる起業家も、実は起業時に無意識にEffectuationの5つの原則に従っていたと言われているからです。

PS.
Effectuationに関しては多くの方の投稿がありますが、皆さんカタカナで「エフェクチュエーション」と記載していますが、発音通りにカタカナ表記すると「イフェクチュエーション」です。しかし、Note内でこの2つのカタカナ表記が出てくるとまぎらわしいので、私の投稿では英語表記Effectuationで行きたいと思います。しかしタグには#エフェクチュエーションや#Effectuationを使用します。

次はこちらの記事をどうぞ。


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