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妻は、僕にとって最高のコーチ

ツイッターで、コーチと思われる人たちの投稿をよく見かけます。
コーチングは、流行っているのでしょうね!

僕も過去に、コーチングを受けたことがあります。

たとえば、資格試験の勉強をするときには講師が生徒に勉強を教えます。一方で、コーチングを受けるとき、コーチは何かを教えるのではなく、クライアントが自分自身と対話し、必要な答えを見出すお手伝いをしてくれます。

実際、僕のコーチも数々の質問を通じて、僕が自分自身を深掘りするお手伝いをしてくれました。たった1時間のコーチングでも、頭のモヤモヤが取れたから、すごい!

「なぜ」と聞かれて、明確な答えを言えなかった


1日の間に自分がとる行動は、たくさんの習慣であふれています。自分が無意識に行なっていることに対し、コーチから「なぜそう思うのか?」と質問を受けるわけですが、意外にもパッと答えられません。

僕は、こんな回答をしてしまいました。

「小さい頃に周りの大人に教わったからです」
「それが常識だからです」

明確な理論なし…。

この回答にはコーチがすかさず、「なぜ常識だと思うのか?」と追って質問をしてきました。僕の口からは、「それは…」以上の言葉が出てきませんでした。

つまり、僕は明確な理由がないことを習慣にしていたのです。なんのために行なっているのかを考えることもしませんでした。

「僕はなぜこれをするのか」「僕はなぜこう感じるのか」と自分に問いかけ、答えを出す。「なぜ」を突き詰め、「なぜ」がわかると、行動が変わります。

植物でたとえると、「なぜ」は種です。理由が明確な「種」からは、「やる理由が明確な行動の芽」が出る可能性が高いでしょう。反対に、理由が不明確な「種」からは、「理由が不明確な行動の芽」が生えてきそうですね。「なぜ」を考え、把握するのかは、とっても大切なことなのです。


僕が「○○しないといけない」と答えたら、妻のスイッチが入った


このように、「なぜ」を突き詰めるきっかけをくれるコーチは、頼もしい存在です。

さて、ここまでコーチの話をしましたが、我が家には最高のコーチがいます。それは、妻です。

妻はコーチングを学んだことはありませんし、コーチングの仕事をしたこともありません。

一般的なコーチングとは全く違いますが、妻との会話や生活を通じて、妻からコーチングを受けているかのように感じることが多いです。

なぜなら、妻の質問は、「なぜ」を問うものであふれているからです。

真っ先に思い出すのが、まだ僕らが交際中のときのこと。

僕はライターとして仕事を始めたばかりで、毎日のように締め切りに追われていました。カリカリしてデート時にも心ここにあらずの状態でした。

そんな僕を見て、当時は彼女だった妻がこんなことを質問してきました。

「なぜ締め切りはその日なの?」

「変なことを聞くな」と不思議に思いながらも、僕は妻の問いに対して、

「そりゃあ、お客さんが決めたからだよ。その日に提出をしないといけないんだ」

と即座に返しました。

僕が発した「〜しないといけない」の言葉が、妻のスイッチを入れてしまいました。

妻:「なぜその日なのか聞いたことある?」
僕:「ないよ」
妻:「なんで?」
僕:「そんなの、だめに決まっているじゃん」
妻:「なんでダメだと決めつけるの?」
僕:「だって、ごにょごにょ…」

僕はそれ以上、何も言えませんでした。

後になって、妻の言うことは理にかなっていることを痛感しました。実際、設定された締め切りは延ばせることがあるからです。

僕はライターさんに原稿を依頼する立場でもありますが、ある程度の時間のゆとりを持たせて締め切りを設定しているので、はやめに申し出てもらえれば、変更できるからです。もちろん、中には厳しいケースはあります。

ライターの仕事の目的は、文章で依頼者の課題を解決することです。締め切りを守ることを重視するあまり、めちゃめちゃな原稿を出したのでは、意味がありません。

妻は、僕に仕事の目的、つまり「なぜ僕は仕事をするのか」を問いかけてくれていたのです。

「オフィスに行かないと仕事はできない」を疑い、働き方を変えることができた


同様に、働き方の概念を変えるきっかけも妻が与えてくれました。

妻と結婚し、長男が生まれた2017年、僕の中では「仕事をするはオフィスに行くもの」でした。今でこそリモートワークを取り入れる企業が見受けられますが、当時の僕は「自宅で仕事をするなんてとんでもない!」と思っていました。

妻は、「どうしてオフィスに行かないと仕事ができないと思うの?」と直球の質問をしてきました。

僕の答えは、「だってオフィスに行かないと仕事にならないでしょ」や「みんながオフィスで仕事をしているから」でした。締め切りと同様で、目的意識をあまり持っていませんでした…。

ここでも妻から、働く目的を考えるよう説かれ、僕は「そうだよね、仕事の目的は顧客の課題解決。オフィスに行くことではない。自宅でも成果を挙げる方法を探そう!」と思うようになりました。

その結果、僕は自宅メインの働き方を約5年続けています。場所を問わない働き方は、子育て中の僕には非常に都合が良い。時間に融通がききやすいため、もし子どもが病気をしても、通院をしながら、どうにか仕事もできるからです。何日も続くとつらいものの、特定の場所に行かないと仕事ができない状態ではない点はありがたいです。

コロナ禍にも柔軟に対応できたのは、妻のおかげ


僕が在宅メインでの働き方をスタートしたのは2017年ですが、この段階から在宅での仕事に慣れたことで、2020年から始まったコロナ禍にスムーズに対応できました。緊急事態宣言や保育園の臨時休園なので、否応なしに自宅で仕事をしなければならなくなりましたから。妻には心から感謝しました。

これら以外にも、日常会話の中で妻から「なぜそう思うのか?」についての問いをたくさん受けます。その度に、「僕はなぜ今やっていることをしているのか」を考えます。

妻は最高のコーチです!

5歳の長男も、なかなかのコーチぶりを発揮してくる


余談ですが、我が家にいるコーチは妻だけではありません。5歳の長男も、妻に負けないくらい僕に直球の質問をぶつけてきます。

「パパはなぜ仕事をするの?」「お金はなぜいるの?」

うう、答えづらい!

妻と長男のおかげで、僕は生活の中で「なぜ」を考えるようになりました。

ありがとう!

お読みくださり、ありがとうございました。

そのべゆういち
charoma0701@gmail.com

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