見出し画像

高齢者への情報の伝え方(号外)

えがおIT研究所のしみずと申します。

大変お待たせしました。
三週間ぶりの「がんばりすぎないセキュリティ」です。と、言いたいところですが、今回はまだ十分な執筆時間が取れませんでしたので、号外でお送りします。

前回ご報告した父の看取りブログをご覧の方もおられると思いますが、今回はそのブログを広く告知する時に感じたことをお話したいと思います。


高齢者に情報を伝える難しさ

私自身は既に還歴を過ぎており、いわゆるシニア世代に属しています。

もっとも、私はシステム屋などと呼ばれるコンピュータエンジニアですので、同世代の方よりはネットワークやコンピュータシステムのことを知っているつもりです。

今回の父の看取りのでは日々の状況をnote.comのサービス(ブログ)を使って多くの方と共有していました。

実際、父の看取りや見送り(葬儀)ではサポートいただく多くの方と共有しておきたいことがたくさんあり、ブログ利用は大成功でした。

一方で、親類となりますと、私の世代ですら多くはシニア世代(50才以上)で、父世代となると、ほぼほぼ高齢者(70才以上)です。

高齢者の場合、人にはよりますが、ブログの見方を知らない、インターネットなんてほぼ使っていない、という方が多くおられます。

わかっていたこととはいえ、改めてデジタルディバイド(Digital Divide:情報格差)を感じました。

今回は、ごく限られたシチュエーションですが、私のブログを見ていただくために取った方法をご紹介したいと思います。

URLを伝えるにはQRコードが便利

父をサポートいただく方々との連絡方法は、基本は電話でした。
つまり、先方の電話番号以外の情報がない状態で、URLをお伝えするのはかなり面倒でした。

最初は、紙にURLを書いてお会いした人にお渡ししていたのですが、これは互いに手間がかかりますし、"_"(アンダーバー)と"-"(マイナス記号)、"0"(ゼロ)と"O"(オー)など、入力ミスや読みづらさが問題です。

最終的には、ブログのURLをQRコード化してくれるサイトでイメージファイルを作成し、、それを相手さんにカメラで撮っていただくようにしました。

父に会いに来た方であれば、直接私のスマホの画面を見てもらえますから、ややアナログ的ですが、スムーズにURLをお伝えできるようになりました。

多人数に伝えるのはSNS

一方で、友人や親類(いとこなど)などSNSがフツーに使える世代であれば、SNSを使ってURLを共有するのがラクでした。

この方法は、父の世代の皆さんに伝えるのにも使えます。
例えば、おじやおばに伝えたい場合は、まずおじ、おばの子供(私のいとこ)にSNSで伝え、子供からおじやおばに対面で伝えてもらおうとう作戦です。

これなら、私から「ブログとは何ぞや」とか「古い記事はこうやってみる」といった話をする必要がありませんので、非常にラクできました。

でも最強は紙

次の問題はURLを伝えたとしても、記事を読むのが難しい人々(87才の私の母など)です。
そもそも、私の母はスマホを持っていません。それどころか携帯電話は持っていても電話機能しか使えません。ケイタイの電話帳の使い方も怪しく、電話する時は手帳を見て番号を入力しています。

当然、URLを渡したところでブログは見られません。できたとしても、古い記事から順に閲覧するといった芸当などできようはずもありません。

こういった世代向けには、紙に印刷して渡しておくのが良さそうです。

この方式ですと、ブログを更新する都度、印刷して渡す必要があるなど、ブログのメリットがかなり薄くなりますが、それでも情報共有が行えることはメリットです。

なお、筆者は今まで使ったことがなかったのですが、スマホ(私はiPhoneユーザ)からの印刷機能をはじめて使ってみました。
特に難しいこともなく、すんなり印刷ができたのはすごいなと思いました。

筆者はもう20年以上も前にAppleTalkというMacintosh用のネットワークを使っていました。
この時も思ったのですが、Apple社のネットワーク技術は素人がラクに使えることを最優先しています。
そのため、技術的に見ると、無駄な(無茶な)ネットワークの使い方となっている点もあるのですが、そういった技術面よりも利用者のラクさを優先するApple社の方針は今も続いているのだな、と感じました。

今回は号外として、高齢者との情報共有の方法について筆者が感じたことをお話しました。
次回もお楽しみに。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?