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「私、あと3カ月で死にます。」

“昔から「三日、三ヵ月、三年」と言いますよね。"
"日本人は三で区切るのが好きかも。"

阿川佐和子さんの『看る力』(2018年,文春新書)という本の中に、以上のような一節がありました。

「あと○日で死ぬとしたら、限られた残りの日々をどう過ごすか」という考察を促すな~と思い、私自身実践してみたくなりました!「私、あと〇日で死ぬんだ」というつもりで、いろいろ行動してみようと思ったのです。

最初は、あと3カ月の命だとしたら...
で実践しようと思ったのですが、初めての試みでいきなり3カ月はしんどそうと思ったので、

まずは3日で試しました!

だから、題して「私、あと3日で死にます」キャンペーンです!

期間は、思い立った6月10日(月)11時50分から6月13日(木)11時50分まででした。死因はどうでもいいのですが、突然のくも膜下出血か心臓発作ということにしておきました。
以下にまとめた、私の3日間の記録をご覧ください。

6月10日11:50~6月11日11:50
【1日目】
死ぬ前にやっておかなければならないことを1つずつ思い浮かべました。
一番に思い付いたのは、私が死んだ後に親がすることになる「手続き、遺物整理」を楽にすることです。親への引き継ぐべき事項をメモで残すことに、必死になりました。

口座の暗証番号や、スマホのロックの解除方法(暗号でメモに残してるから、わからないと解けない)にはじまり、副業でやっているライティングの請求書を月末に提出する方法など。

そして、何より絶対に死ぬ前にやっておきたかったことがありました。
それは何かと言うと、「我が個人情報の不要な出回りストップ」です。
私が死んだら、私はこの世にいなくなるのに、私の個人情報が至るところにあってはなりません。

固定電話の番号や住所は、私の情報である以前に家族のものです。そのため、私がもう利用しないサイトやサービスの会社などからDMや勧誘などが家に来ては、家族に面倒な思いをさせてしまいます。

そうこう考え、私は「ネットで過去に登録したが、もう使っていないサイト」を片っ端から退会していくことにしました。登録していたサイトは、ネットゲーム系が多かったのですが、大半がもうサービス終了していたことにショックを受けました。

1日目の心境としては、「まだあと2日あるし、終活がんばるぞー!」っていう感じでした。

6月11日11:51~6月12日11:50
【2日目】

2日目は、ネットゲーム系のサイトの退会を進め、それから副業でやっているライティングを進めました。
あっ、もちろん、日中は会社に行っていますよ。

2日目は、中だるみとでも言うべきか、1日目に張り切りすぎて疲れて、なんかゆっくりしたい気分になりました。身辺整理は、大方進みました。心境としては、「ついに明日か、あまり実感が沸かないな(まあ、自分の中のキャンペーンだからね)」って感じです。

6月12日11:51~6月13日11:50
【3日目】

ついに、私の余命24時間!

何とはなしに仕事をして、放課後(会社終わりのことを私はこう呼ぶ)には、毎週通う地元の整骨院に行きました♪
「ああ、ここでこうやって治療を受けながら、先生方(みんな若い)とお話するのも最後か~」と思いながら、治療を受けていました。

晩御飯後は、大好きなドラマ「私、定時で帰ります」の録画を見ました。もし死んだら、続き見れないんですがね(笑)

そして、6月13日7時過ぎ、最後の「いってきます」をお母さんに告げました。
母にはこのキャンペーンについて話していなかったため、私が手を振りながらなんだか涙が出そうになったことなんて、知る由もなし(笑)

通勤中は、「この景色も見納めか~」とか物思いにふけりながら職場に向かいました。

休憩時に、大切な人(唯一実験について趣旨は伝え済み)への感謝と愛の気持ちを伝えまくり、変な子と思われてしまいました(^^;)

そして、いざその時間が近づいてくると、自分で勝手にやっている言わばキャンペーンなのに、やけに緊張してくるんです、これが。

5分前くらいから、いつ気を失ってもいいように、「倒れるなら前にか。おでこは机のこの辺りにぶつかるな。ハンカチ引いておこう。眼鏡は外すか」などと、死ぬときの姿勢にこだわり始めました。

そして、パソコンのスクリーンの右下に表示される「11:49」が「11:50」に変わりました。

(バクバク...本当に死んだりしないよな?生きたい。生きるぞ。お願い、生きて!11:51になれば、キャンペーンは終わるから!)と心の中で叫びまくっていました。一応このキャンペーンの独自ルールとして、3日間のつもりなので、「その時」である11:50を1分でも過ぎれば終了と決めていました。

…はい!ということで、
私は死にませんでした。(当たり前)

やってみて思ったことですが、寿命があとわずかと思うと、今本当に重要なことが見えてくるんです。「死んでしまう前に、これだけは絶対やっておかないと」ということが次々浮かんできました。

私の場合は、自分が最後にあれしたい、これしたいというよりも、残された人が困らないように、ということを考えていました。

日々の生活をなんとなく過ごしているそこのあなた!もし、あと3日/3カ月/3年であなたは死んでしまうとしたら、何をしますか?誰と過ごしますか?

最後までお読みいただき、ありがとうございます!
このキャンペーンの取り組みが面白かったという方、またタイトルが気になって読んでくださった方は、ぜひ「スキ」と「サポート」をお願いします^^
ポンでした。

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