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南京櫨


南京櫨(ナンキンハゼ)



キントラノオ目、トウダイグサ科、ナンキンハゼ属




落葉低木として知られるもの。淀川河川敷には沢山
この木が生えていて四季折々の姿を見せてくれる。




新緑の時期になると次々と若葉が育っていく。
赤芽柏と同様に、若い芽は紫外線からその葉を
守る為に赤い細やかな繊毛が覆って日差し対策
をしているのが分かる。


初夏の時期には花が咲く。
房状の黄色い花序が並ぶものが沢山樹木から吊られ
華やかな雰囲気である。蜜を求め虫達が飛び交う。




花の時期が終わる夏の終わり頃にマカダミアナッツ
の緑色版みたいな外観の実が成る。若々しく美しい
実姿が青空の下で、更に深い緑に染まる。


アメリカにおいては、この南京櫨の葉はオータム
シーズンの紅葉の木として人気が高い。独特の
紅葉スタイルは色変化に富んでいて、我々の目を
楽しませてくれるものである。


そして、この時期になると実も熟して、外郭が
ほどけて中の白い種が露出し始める。




難波は高島屋で行われてた『全国いけばな展』で
皮が綺麗に剥かれて展示されていたのをパチリ。
南京櫨のその剥き実の姿がなんとも可愛らしい。
これが蝋燭(ロウソク)の原料へとなる事から
洋名ではキャンドルベリーツリーと呼ばれている。



この様に、ひとつの植物を年間を通じて観察をし、
記録し続けるのも楽しいものである。


私のブログのコンセプトは、身近にいた爺さんの
偏屈さにある。そのお方は亡くなられたが沢山の
知識や見聞を持っておられ、訊くと教えるのだが
訊かないと何ひとつ、教えてはくれない。


そう、亡くなって仕舞えば、その知識はお墓の中、
あの世へと道連れであり、それら素晴らしい知識
も見聞も無に還ってしまう。そんなのは勿体ない
と私は思うのである。


テレビでお馴染みのあの、池上彰氏が素晴らしい
なと思うのは、そんなご自身の知識を広く多くの
人に伝えてくれる事にある。


知識を自分の中にだけ持ってて、それを還元して
あげないと勿体ない、それが私のブログの根底に
あるテーマである。自然の中のいつも目にしてて
名前も知らない樹木や草花、そして虫たち。


それらの名を知り、性質を知り、我々人間に対し
どんな風に関わって、役に立つものなのかを知る
事はとても大切な事だと思っている。


写真が綺麗に撮れたからと自慢したいのではなく、
同じ時代の同じ空気を吸う者として、自然の中の
ものを私のブログを通じて、ひとつでも多く植物
や虫の名前を知って、好きになって貰えたら私は
本望である。そして、読者の方が自分の言葉より
誰かにこれら自然界のものの素晴らしさを語って
貰うことが私にとって一番、嬉しい事と思う。



和名 南京櫨 (ナンキンハゼ)
洋名 キャンドル ベリー ツリー
   (CANDLE BERRY TREE)
学名 トリアディカ セビフェラ
   (TRIADICA SEBIFERA)
分類 キントラノオ目、トウダイグサ科、
   ナンキンハゼ属
種類 落葉低木
草丈 15m
開花 春〜夏
原産 中国
言葉 真心
   心が通じる
撮影 淀川河川敷
   豊島公園
   大野川緑陰道路
   なんば高島屋
写真 新芽、花、実、紅葉

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