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ハイキング 赤目四十八滝ツアー



赤目四十八滝、伊賀と大和の国境を流れる河川
の上流に幾つもの滝が連なり、幻想的な自然の
姿を楽しめる緑のハイキングコースがある場で
日本の滝百選、を始めとし、日本の名水百選、
森林浴の森百選、遊歩道百選と多くの百選から
選出され、名を連ねている名所である。


昨日台風前のここに行ってきたリポートとなる。


私がこの『赤目四十八滝』を知ったのは、観光
ガイドブックでもなければ、プチ旅行の本でも
なく、『赤目四十八滝心中未遂』という映画を
劇場で見たのがきっかけであり、その映画の中
に出てくるシーンの大半は尼崎(アマガサキ)
だが、ラストの赤目四十八滝は心中未遂の場面
に滝壺の真ん中に白い衣装のまま女性が浮かぶ
場面があまりに幻想的なシーンとして描かれて
印象深く、いつか行ってみたいなと思ったので
ある。原作は車谷長吉の直木賞受賞の小説。


ここはアクティビティサークル『1-UP'S』
でも何回か行った場所である。そのきっかけが
私が見た映画がきっかけだとはメンバーの誰も
知らない事実である。何年か前に次はこの滝に
行くよ、と言ったらその時に大勢が参加して、
それも女子の方が多かったので驚いたものだ。


室生赤目青山国定公園の中にある赤目四十八滝
は、その所在地は三重県は名張市でおる。大阪
から凄く遠い様に感じるが、大阪の焼肉で有名
な鶴橋駅から近鉄電車急行電車で1時間ちょい
で赤目口駅に到着し、バスで揺られ10分程で
赤目四十八滝の入口に到着する。


この地は、伊賀忍者の訓練の場でもありまさに
この四十八滝のアップダウンのある河川と滝の
ある道は日々の肉体と精神の鍛錬には適してる
場である。トレッキングコースとして数ある滝
の終着点までは5kmも距離はないのである。


昔の伊賀忍者の時代は当たり前だが舗装道路も
手摺も階段すらもない訳で、これの往復も今の
何倍もの労力が要った事であろう。今では子供
や女性でも然程には登山用重装備も不要なもの
で、スニーカーや運動できる服装であれば十分
なもので、アップダウンもそんなには多くない。


さて、今回はこの赤目四十八滝をトレッキング
とカメラワークの目的で、私一人だけで遊びに
行く予定だったのだが、その話をしたらば今の
アクティビティサークルのメンバーの全員から
参加表明をされ、私以外の男1、女4が行く!
となったのである。


かくして、昨日の23年8月14日(月)に
ハイキング赤目四十八滝ツアーは決行された。


■タイムテーブル
09:00  大阪難波駅 改札前 集合
09:16   大阪難波駅乗車(近鉄奈良快急)
09:21   鶴橋駅 到着
09:38   鶴橋駅乗車(近鉄大阪急行)
10:38   赤目口駅 到着
10:40   赤目口駅前停留所(三重交通バス)
10:50   赤目滝停留所 到着
11:00   赤目四十八滝ハイキング
14:00   同刻到達地点からリターン
15:30   赤目滝口到着
15:45   赤目滝停留所(三重交通バス)
15:55   赤目口駅 到着


■費用 
四十八滝セット 2,880円
近鉄電車、バス、四十八滝入山費込
近鉄難波駅購入

台風が近づいている状況下、現地に確認して
同影響による閉鎖はない事を事前にチェック。
行って入山出来ぬなんて場面あってはならない。

以前に四回きたどれよりも、人の数が少ない。
ずぶ濡れ必至なのだからだが、そこがいい。
上のバス停近くの店で我々は弁当を購入する。
今から作るので少し時間をくれと店から言われ
待つ間に雨が降り出した。


さて、ここからが本番、赤目四十八滝の中への
行軍が始まる。尚、四十八滝の名称は滝が多く
あるの意味であり、実際に見所となる滝の数は
四十八には満たず、二十ほどとなる。

水引の桃色が滝の入口で迎えてくれた
行者滝、かつて役行者が修行したとされる滝
風格のある伊呂波紅葉(イロハモミジ)の大樹
赤目牛、『役の小角』が滝の行を修めた際に、
不動明王が跨っていた牛はその目が爛々と赤く
赤かったといい、この地の赤目の名の由来となる
霊蛇滝、それを受け入れる滝壺は碧く美しい
不動橋、そしてその奥に見えるは不動滝
不動橋から見下ろした霊蛇滝
不動滝、雨が降る中、滝の勢いは過去のどれより美しい
豊かな水資源が育む羊歯の姿が美しい
不動滝の別アングル
道は歩きやすく整備され、崖横には手摺もある
杉苔(スギゴケ)の一種となる、ここは苔の宝庫でもある
可愛らしいこれは乙女滝
乙女滝の別アングル
秋には花が満開になる、その為の蕾が風に揺れる
もう咲いてるのも発見
ここは羊歯の種類も豊富にあって楽しめる
蛇苔(ジャゴケ)その葉の模様からの名となる
コケマニアもここでなら美しい苔に出会える
ここは紅葉も美しい観光地なのが良くわかる
ゴロゴロと巨石が転がり苔まみれである
美しき葉の配列である
マツカゼソウの葉
千手滝、これも赤目四十八滝の中の赤目五瀑のひとつ
水の流れが美しい滝である
千手滝の横からの写真
三葉土栗(ミツバツチグリ)と思われる
薊(アザミ)の葉も見つかった
盗人萩(ヌスビトハギ)が可憐な花を咲かせる
高く聳える崖が壮観である
布曳滝、こちらも赤目五瀑のひとつの美しい滝である
布曳滝を上から見下ろす
豆蔦(マメヅタ)の可愛い丸葉姿
ぐわっ、食べ方が汚いな、誰?
犯人は直ぐに見つかった、君だな!
緊急連絡ポイントや救出ヘリポイントなどが点在
こちらは岩煙草(イワタバコ)という植物
大型の葉に可憐な赤紫色の花を咲かせる
この植物も別途特集予定となる
豪雨となる
視界が霞むほどの大雨
辺りが暗くなり、撮影光量が減る
雨降滝という滝、天気が良くても雫が垂れる岩
大雨なので雨降滝の水量も多い
荷担滝、高さ8mの落差の滝
縦パノラマ撮影
赤目四十八滝の中、渓谷随一の景観とされる滝
赤目四十八滝のパンフの写真にもなっている滝
雛壇滝、雛壇の様になる事からついた名
見てる先から増水していくのが分かる
夫婦滝、向こうに見えるけどこれ以上は増水で危険
滝の管理者からそろそろ下山する様に言われる
増水しているのが分かる
六甲山での墨絵の再来
大雨で辺りが暗くなる
大粒の雨が画面にも映っている
もう、滝でもない場所が滝になり始める
行きの時とは水量が別物となった不動滝
辺りも穏やかでマツカゼソウが美しい
登山前に見かけたカタツムリ、雨で元気いっぱい
こちらにもいたのね、渦模様がしっかり出てる
薮茗荷(ヤブミョウガ)も雨に濡れて美しい
この羊歯は崖に生えていたけど子供の身長並みの大きさ
ホテイアオイも生き生き


と、ずぶ濡れツアー経験のない女性陣にとっては
キツい体験だったかもしれなかった。あまりにも
ずぶ濡れになり過ぎて、それが何だか可笑しくて
ケラケラと笑ったそうである。

ツアー中は、他のメンバーはチーム体制での行動、
私は元々が撮影目的もありほぼ単独行動だった。


今度は秋の紅葉の時期に撮影をしたいと考える。


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オマケ記事

ツールマガジンを準備しているのでそれも兼ねて
雨天用のハイキンググッズを少しだけ紹介。

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KEEN★NEWRORT H2★15400


登山の時、大雨になると分かっている場合、普通
の登山靴だと中が雨でグズグズになる。こちらの
KEENの『H2』は水の元素記号を意味するもの。
もちろん、いつものカヌー用に購入したのだけど
コレの優れる点は爪先を守る構造となっている事、
海でも川でも山でも、岩などで爪先を怪我すると
それでアウト!踵部にあるバンドで固定させれば
脱げないシンプル機構と登山にも耐えうる堅牢度
が秀逸な水回り用のビーチサンダル。このブーツ
も持っているけど頑丈であり、重くも感じず完全
に足を守ってくれるタフさが良い。登山の時には
コレにハーフソックスだけを履いて濡れた靴下は
厚手のビニール袋に入れてやれば良いのである。

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KIU★RAIN ZIP UP★K116-900★6380


大人もアウトドアを沢山楽しもうをコンセプトに
生まれたブランド『KIU』。このレインウェアは
米軍の軍用ポンチョに採用されているのと同じで
両サイドは多数のプラスチック環濠型のボタンが
装備されていて、サイドから通気性を持たせる事
が出来るので暑さを逃がせる機構。もちろん防水
仕様の生地ながら動きやすい。雨の中で着るのが
楽しくなるウェアとなる。ユニセックス仕様でも
あり、値段もそんなに高くないのも良い。ポッケ
も防水仕様でコンパクトに折り畳んで袋にギュッ。


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SHOKZ★OPEN RUN PRO★23880

骨伝導ヘッドフォン、耳を一切塞がずに骨伝導機構
にて音楽を楽しめる優れもの、何年も連続し骨伝導
ヘッドフォンの首位を爆走中の逸品。それの最新版
がコレ。重低音が更に良くなった点と、高音によるあのシャカシャカ音があまりしないのが良い。また
防水レベルが向上したとの事から今回はずぶ濡れの
ツアーにお供させたが問題なしだった。水泳用のも
愛用しているが、こちらのはスイミングモードへと
切り替えると泳ぎながら頭全体が音楽に包み込まれ
今までに味わったことのない世界を体感できる。

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BLUEEQ★HYBRID BACKPACK
CORDURA★BQB-00008★34100

BLUEEQは、日本のテニスブランドのメーカーで
バッグを中心とした商品展開をしていて、物作りの
こだわりが良い事から、同社のバッグ類を仕事用に
も私は使っている。このバックのオーバーカバーは
本来はテニスラケット用なのだが、この部分は登山
などの時には持参する食料と、帰りにはそれらの
残骸収容に私は使う。底部にはレイン用のカバーが
装備されており、多機能なポケットの付き方は他の
どこのメーカーのものとも全く違う独創性がツボに
ハマっている。


最後にこの赤目四十八滝を見にいくきっかけにも
なった原作本と映画のポスターを挙げておく。


この本が書かれてなくば、この映画が作られて
なくばこの記事は書かれないものだった。

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