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虎杖


虎杖 (イタドリ)



ナデシコ目、タデ科、イタドリ属の植物。



イタドリの名前の由来は「痛み取り」 から
来る言葉となっていて、その根に漢方薬名
「虎杖根」と呼ばれているもの。



止痛、清熱解毒、退黄、活血の効果がある。
身体の痛みをとる効果に加え、解毒性および
その毒素を利尿する効果、そして活血性能は
生理不順に効果がある。



日本、中国、韓国と東アジア諸国を原産とし
民間医療の効能からアメリカやヨーロッパに
帰化している植物である。



日本国内では薬用以外に、食用にも使われて
おり酸味とえぐみを取り除く下処理をした上
で炒め物や煮物として調理される。



昨今の新たな侵略性外来種により、この植物
は以外と淀川河川敷でも特定の場所を除いて
見る事ができなくなってきている。一級河川
の河川敷は季節ごとにグラスカッター車両が
走り回って根まで掘り返した草刈作業を実施
する為、植物にとってはまさに生き残る事の
難しい試練が何度も訪れる。だから今年のが
来年も同じ場所で見ることが出来るかどうか
不明としか言えない。同じ場所に生えてたら
『やあこんにちはまた会えたね』と、心の中
で本気で私は思ってしまうのである。



ただ、この植物にはコンクリートを侵食して
破壊する成分がある事から、英国ではこれを
植える事を法律で禁止しており、それを破る
と罰せられるものである。国が変われば特定
植物を安易に植えてはならぬという事である。



イタドリの花言葉は 『見かけによらない』
これは後者のコンクリート破壊ではなく、
薬用食用の用途に使える事を指す言葉であり
もうひとつの花言葉『回復』は薬効からくる。

イタドリ、不思議な魅力をもった植物である。
連なる花が独特の形をしているのですぐ分かる。



こちらの淡い蛍光色っぽい花の様なものは
花ではなくて実である。花が終わるとそこに
種が出来るのを萼(ガク)が優しく包み込み
まるで『おくるみ』の様に大切に保護してる
可愛い姿なのである。この実姿は花にも匹敵
する美がそこには宿っている。




和名 虎杖 (イタドリ)
洋名 ジャパニーズ ノットウィード
   (JAPANESE KNOTWEED)
学名 レイノウトリア ジャポニカ
   (REYNOUTRIA JAPONICA)
分類 ナデシコ目、タデ科、イタドリ属
種類 多年生植物
草丈 1〜2m
開花 夏〜秋
花色 白、桃、黄
花径 25mm
原産 日本、中国、韓国と東アジア諸国
言葉 見かけによらない
   回復
撮影 淀川河川敷 (花)
   兵庫県西宮市山口町の山中 (実)

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