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不食芋

不食芋 (クワズイモ)


オモダカ目、サトイモ科、クワズイモ属


多年生植物で5mほどの高さにまでなる。

クワズイモは、カヌーツアーで南国に行く度に
必ずや目の前にその立派な存在感を見せつける
魅惑の植物のひとつである。


その葉の大きさは、雨の時にさす傘に匹敵する
大きさで、分厚くて巨大でずっしりと重い。


何故これほどまでに大きい葉を持つかというと
ジャングルの中、大型の樹木から光を遮られた
低地に植る彼らは、その集光力を葉の巨大さで
リカバーする為である。だから、こんなにも葉
が巨大なのである。


不食芋(クワズイモ)はサトイモ科ながら食べる
事が出来ないのは、全草にはシュウ酸カルシウム
が含まれているからである。


この植物の液分の中にはこのシュウ酸カルシウム
がトゲトゲの多角状態の結晶体で構成されている
為にこれを食すと、唇、舌、などが痺れ、腫れ、
激しい下痢や嘔吐などを引き起こす。その後にも
食事が飲み込めなくなる嚥下障害など引き起こす
ので、絶対に食べてはならない。


不食芋で、クワズイモと読む訳だが、クエズイモ
で良いのかも知れない。

この植物の葉は巨大なのにも関わらずモンステラ
やヤツデの葉に見られる様な亀裂部などはない。
この植物は大樹により光を遮られた立地条件に
育つもので、大風は多少なりとも緩和されるのと
葉の配置が横風をうまく逃がす構造となっていて
かつ、葉の傾斜も雨をそのまま下へと流す角度に
設計されている。葉姿の美しさだけでなく機能も
備わっているのである。




和名 不食芋 (クワズイモ)
洋名 ジャイアント エレファント イヤー
   (GIANT ELEPHANT'S EAR)
学名 アロカシア マクロルゾス
   (ALOCASIA MACRORRHIZOS)
分類 オモダカ目、サトイモ科、クワズイモ属
種類 多年生植物
草丈 1〜5m
開花 春〜秋
原産 東南アジア
言葉 仲直り
撮影 奄美大島



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