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唐辛子



唐辛子 (トウガラシ)



ナス目、ナス科、トウガラシ属の植物。
言わずと知れた、あの辛さを楽しむ為に、
ありとあらゆる料理の中にその実を香辛料と
して使う植物である。





和名では蕃椒 (バンショウ) の別名も持つ。
学名はカプシカム (CUPSICUM)。これは
辛味成分のカプサイシンの言葉とリンクする。



この唐辛子の日本への渡来の履歴は諸説があって
明快な解答が出ていない。南蛮船による渡来説や
ポルトガルの宣教師によって渡来してきた説とか
豊臣秀吉朝鮮出兵時の説、などがあるも決め手が
ないまま、今日に至る。



さて唐辛子といえばTVのバラエティ番組など
芸人が激辛料理にトライアルするものがあるが
それら料理の辛さはこの唐辛子がその決め手と
なっている。


唐辛子にはカプサイシンという物質が含まれて
おり、この物質が我々の辛味受容体を刺激する。
これが辛いという味覚となっている。辛さの基準
はそれぞれの唐辛子の中に含有されてる辛さ成分
カプサイシンの量で決まるのだが、スコヴィルと
いう化学者がこれを数値化させるスコヴィル値を
考案、下記のデータはネットの拾い物だが、その
数値比較表が優れているので載せた。



こういうのを見つけるとちょっと詳しく
調べてみたくなる。変な好奇心がわく。
それぞれの唐辛子ってどんなカタチや色を
しているのかも知りたくなる。
ここから先はネットの中から実際のその画像
を入手して、辛さ基準をのスコヴィル値と、
原産国とを添えてみようとしたものである。

という事で順番に辛く成っていくの見届けよう。


ピメント
(PIMIENT)
🌶  ×  100〜500
(ジャマイカ) 🇯🇲


ペペロンチーニ
(PEPERONCINI)
🌶  ×  100〜500
(イタリア) 🇮🇹


サンタフェグランデ
(SANTA FE GRANDE)
🌶  ×  500〜700
(メキシコ) 🇲🇽


パプリカ
(PAPRIKA)
🌶  ×  500〜2,500
(ハンガリー) 🇭🇺


アナハイムペッパー
(ANAHEIM PEPPER)
🌶  ×  500〜2,500
(メキシコ) 🇲🇽


ポブラノペッパー
(POBLANO PEPPER)
🌶  ×  1,000〜2,000
(メキシコ) 🇲🇽


ロコティーヨペッパー
(ROCOTILLO PEPPER)
🌶  ×  1,500〜2,500
(メキシコ) 🇲🇽


グアヒーヨペッパー
(GUAJILLO PEPPER)
🌶  ×  2,500〜5,000
(メキシコ) 🇲🇽


ハラペーニョ
(JALAPENO)
🌶  ×  2,500〜8,000
(メキシコ) 🇲🇽


ホットワックスペッパー  
(HOT WAX PEPER)
🌶  ×  5,000〜10,000
(ハンガリー) 🇭🇺


セラノペッパー
(SERRANO PEPPER)
🌶  ×  5,000〜23,000
(メキシコ) 🇲🇽


マンサノペッパー
(MANZANO PEPPER)
🌶  ×  12,000〜30,000
(メキシコ) 🇲🇽


チレアルボル
(CHILE ARBOL)
🌶  ×  15,000〜30,000
(メキシコ) 🇲🇽


韓国辛味唐辛子
🌶  ×  20,000〜50,000
(韓国) 🇰🇷


ウルビカ
(ULUPICA)
🌶  ×  30,000〜50,000
(ボリビア) 🇧🇴


タバスコペッパー
(TABASCO PEPPER)
🌶  ×  30,000〜50,000
(アメリカ) 🇺🇸


ブータン唐辛子
(BHUTAN PEPPER)
🌶  ×  40,000〜50,000
(ブータン) 🇧🇹


カイエンペッパー
(CAYENNE PEPPER)
🌶  ×  30,000〜50,000
(エチオピア) 🇪🇹


鷹の爪
🌶  ×  40,000〜50,000
(日本) 🇯🇵


アヒアマリージョ
(AJI AMARILLO)
🌶  ×  40,000〜50,000
(ペルー) 🇵🇪


スーパーチリペッパー
(SUPER CHILE PEPPER)
🌶  ×  40,000〜50,000
(中国) 🇨🇳


ピキンペッパー
(PEQUIN PEPPER)
🌶  ×  50,000〜58,000
(アメリカ) 🇺🇸


マラゲータ
(MALAGUETA)
🌶  ×  60,000
(ブラジル) 🇧🇷


天津唐辛子
🌶  ×  50,000〜75,000
(中国) 🇨🇳


ピリピリ
(PIRI PIRI)
🌶  ×  50,000〜100,000
(南アフリカ) 🇿🇦


島唐辛子
🌶  ×  50,000〜100,000
(日本) 🇯🇵


ロコト
(ROCOTO)
🌶  ×  50,000〜100,000
(ペルー) 🇵🇪


チルデビン
(CHILE DEVIL)
🌶  ×  50,000〜100,000
(メキシコ) 🇲🇽


プリッキーズ
(PHRIKKES)
🌶  ×  50,000〜100,000
(タイ) 🇹🇭


タビチエ
(TAVICHE)
🌶  ×  85,000〜115,000
(メキシコ) 🇲🇽


バハミアンペッパー
🌶  ×  95,000〜110,000
(バハマ) 🇧🇸


熊鷹唐辛子
🌶  ×  100,000〜125,000
(日本) 🇯🇵


カロライナペッパー
(CAROLINA PEPPER)
🌶  ×  100,000〜125,000
(アメリカ) 🇺🇸


ジャマイカンホットペッパー
(JAMAICAN HOT PEPPER)
🌶  ×  200,000
(ジャマイカ) 🇯🇲


バードアイ
(BIRD EYE)
🌶  ×  100,000〜225,000
(インド) 🇮🇳


スコッチボネット
(SCOTCH BONNET) 🥉
🌶  ×  100,000〜325,000
(ジャマイカ) 🇯🇲


ハバネロ
(HABANERO) 🥈
🌶  ×  100,000〜350,000
(メキシコ) 🇲🇽


トリニダードスコーピオンブッチテイラー
(TRINIDAD SCORPION BUTCH T)  🥇
🌶  ×  1,463,700
(オーストラリア) 🇦🇺




という事で、唐辛子の辛さの天下一武道会の結果
オーストラリア、メキシコ、ジャマイカの順に!


オーストラリアのダントツ一位に燦然と輝いた
トリニダードスコーピオンブッチテイラーは
二位に10倍以上の辛さで圧勝した訳である。
スコヴィル値が100万超えって言うのは
はっきり言って想像もつかない。


あまり辛すぎるのも身体に良い事はないが
テレビでも激辛料理店特集でも取り上げられ
そこの調理場ではゴーグルやガスマスクを被り
調理師の姿が放映されるが決して大袈裟な物で
はないらしい。


スコヴィル値の上位三本の指に入るものなど
その成分のついた汁が目に入っただけで失目
する恐れのある唐辛子でもあるのだ。



これら世界有数の激辛を誇り、スコヴィル値
が日本の物とは、何桁も違った輸入唐辛子には
下記の表記が示された注意書がなされている。
『失明の危険あり!取扱の際には注意が必要!』



ちなみに、個人購入向けの護身用催涙スプレーは
唐辛子が使われている。残念ながらこの世の中に
力で女性をねじ伏せる卑劣な犯罪者はいる。
夜間の闇に紛れて女性を襲う男性なら、さんな
相手にはシュッと一吹き、護身用の唐辛子効果
のスプレーである。間違って自分の方に飛ばぬ
安全設計にもなっている。


熊撃退スプレーにも同じく唐辛子が使用されている



唐辛子の事が少しは好きになれたかも知れない。
よく耳にするハバネロ、タバスコ、ハラペーニョ
などの立ち位置も分かったし、国産も頑張ってた。


辛味も料理を味わう大切な味覚の領域である。
また、カプサイシンによる発汗と、ダイエット
効果にも貢献もする。


唐辛子のひとつの簡易ガイド書みたいなものと
して必要な時に何度も見てもらえるものになると
良いなと思う。



もう、これだけでも、トウガラシのアートにも
なっている。何より可愛く感じてしまう。


今日は夜のメニューに唐辛子を取り入れたものを
一品だけ、付け足してみよう。ペペロンチーノも
美味しくて良いね。


和名 唐辛子 (トウガラシ)
   高麗胡椒 (コウライコショウ)
   南蛮胡椒 (ナンバンコショウ)
洋名 カプシカム (CAPSICUM)
   ホット ペッパー (HOT PEPPER)
学名 カプシカム アンヌウム
   (CAPSICUM ANNUUM)
分類 ナス目、ナス科、トウガラシ属
種類 多年生
草丈 20〜100cm
開花 春〜夏
原産 南米アマゾン下流域
言葉 熱意(たしかに!)
解説 食べれば辛い唐辛子 (トウガラシ)。
   でも、観葉植物として眺めても良し。   
   緑と赤が鮮やかでとてもいい。
撮影 隠れ家のフレンチレストランの店内


今後は、スパイス特集、チーズ特集も組もうかな
とも勝手に画策中なのである。

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