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日本蛇舅母


日本愛蛇 (ニホンカナヘビ)


カナヘビ科、カナヘビ属、ニホンカナヘビ種
の爬虫類。


これの名称に蛇 (ヘビ) と付くのにとても
抵抗がある。蛇 (ヘビ)ではなくて、紛れ
もなくこれは蜥蜴 (トカゲ) であるし。


それはさておいて、カナヘビのカナは何かと
いうと、『愛』の字を使う通り可愛いらしい
ものを指し 『カナ』 と呼ぶのだそうである。
これはこのトカゲの愛らしい顔と表情からは
納得させられてしまう。


だが、色んな辞書や検索をしても、主流には
『金蛇』が多く、納得がいかない。腹部側面
に金色が覗くからという説があるが私的には
不許可の判断、却下である。


さらに追い討ちをかける様な漢字で『蛇舅母』
これも『カナヘビ』と読む。真ん中の文字は
鼠(ネズミ)の様だが、舅(シュウト)という
漢字であり、姑(シュウト)の男親バージョン
となっている。え?更に訳が分からない。


この蛇舅母を分解して考えてみるとふた通り
妻から見た 夫の父の母
夫から見た 妻の父の母
つまり、遠回しに『血縁関係にない』という
事を表しており、頭には『蛇』が付く事から
『蛇に在らず』の意味となる。


つまり、とんち遊びの名がついているもので
成程、こちらについては、私も納得する。
蛇じゃないよ、と名前で言ってるのである。
わざわざ言われなくても分かってるけど。


取り敢えず私はこのタイトルはとんち賞とし
『日本蛇舅母』という、ほぼほぼ意味不明な
ものとした訳であるが、当のかわい子ちゃん
にスポットを当てよう。



このトカゲ、基本は肉食系の生物であるため
昆虫類からは恐竜みたいなもの、高スピード
で獲物に飛びかかっては捕獲し、その大口で
獲物を食べてしまう。バッタ類や幼虫などや
多足類のダンゴムシ、ワラジムシなどを襲い
食べる。


蛇の場合は顔の真ん前に熱探知をするサーモ
センサーが備わっており、ネズミや鳥などを
襲うのである。


このトカゲの場合はターゲットは虫類に限定
される為、顔の後部に備わってる大きな耳と
的確にターゲットを捉える大きな目が武器。
鼻の穴はさほどは大きくないので呼吸にのみ
有効なものかも知れない。


尻尾の長さは体長の2/3を占めるもので
全身の姿が撮影できたのは嬉しかった。
見つけてからの私の動作は、ほぼほぼスロー
モーションの動き、月面のアームストロング
並に静かに移動しながら、警戒心を刺激せぬ
様に動いての撮影である。


クリクリした目も、大きな口も、その全部が
とても可愛らしくて、とても宜しい。完全に
私と目が合いながらもジッとしていてくれた。


これもまた、我々の可愛いお隣さんである。

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