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#不器用な彼らは、今日もおいしい寄り道をする|こんな小説を書いています!

周りのライフステージの変化に戸惑う20代半ばのフリーター×ケーキ屋。

友達以上恋人未満の相手に失恋した大学生×海辺のパン屋。

仕事と生活のバランスがとれなくなったOL×できたての焼き菓子専門店……。



この3つのテーマは、「#不器用な彼らは、今日もおいしい寄り道をする」というタイトルで、2022年から1話完結の連載小説として私が書き始めたものの一部です。


仕事や人生に迷ったり、つまづいたり、立ち止まってしまったり。生きるのがちょっと不器用な人たち〈彼ら〉が食を通してほんの少し救われる創作ショートストーリーを書いています。


今日は、まだ書き始めの創作小説をひとりでも多くの人に届けられるように、簡単なあらすじや、こんな背景で執筆を始めたんだということをお伝えできたらと思い筆を取りました。なにか少しでも引っかかってくれたら、このまま読み進めてくださるとうれしいです。







遅れましたが、はじめましての方は、はじめまして。

フォローしてくださっている方はいつもお世話になっています。江口と申します。


普段noteではおやつを中心とした食べ物やカフェ、街歩きなどの話を自分で企画を立て、写真を撮り、執筆し発信しています。

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そんな私が、前述でも述べた通り昨年から創作小説の執筆をはじめました。



小説自体は書くのは初めてではないものの、連載として同じ話を扱い続けるのは今回が初めて。

私は食べ物のことを考えるのも、見るのも、食べるのも好きで、物語を読むのも同じくらい好きです。特に作中に食べ物が出てくる話は、虜になって何度もその部分を繰り返し読んでしまったりもします。


いくらページをめくってもあるのは文章だけで、書いてある食べ物や場所の色も匂いも形も想像するしかない。けどその文字を伝って想像を膨らませる時間はほんの少しだけ現実から離れさせてくれる。

見えないけれど、脳内では舌触りや温度感を思い起こさせ、食べていないこちらまでうっかり食欲が満たされてしまう。物語に出てくる食べ物たちはいつだって魅力を放っていて心をじんわりと温めてくれるのです。



そして何よりも話を書く原動力になったのは、自分自身の生活の中心にはいつだって食べ物があること。

仕事がしんどかった日に自分を労わる為に買ったコンビニのデザート。気分を変えたくて行ったお気に入りのカフェでの紅茶一杯。人生に寄り添い助けになってくれたのは、いつだって食べ物や飲食店でした。



自分がそうであるように、真似事でもいいから食べ物で救われる話を書いてみたいと思ったのが執筆に至った理由です。







物語は現在第3話まで更新しています。


第1話は、仕事と生活のバランスがとれなくなったOL×できたての焼き菓子専門店。

気が落ちている時に冷たいものを食べるときっと、もっと気持ちが落ちていく。この一週間そんな単純なことを思い出す余裕すらなく過ごしていた。
そのことに気がついた途端、あたたかいものが喉を通り過ぎて、冷えて固まっていた自分に温度が戻ってきたような気がした。



第2話は、友達以上恋人未満の相手に失恋した大学生×海辺のパン屋。

元々互いに友情が拗れてからは、自分は執着と献身を、そしてあの人はその向けられた感情の重さを心地よくおもしろく受け入れていただけの関係で続いていたのだ。

ショーケースに近づいてどうしようかと悩んでいると、最近のパン屋ではあまり見かけないコッペパンがあることに気がついた。ポップの横に小さくあんこ、チョコ、ジャム、ピーナッツと書かれている。もしかしてこれは自分で好きなクリームを選べるということだろうか。



第3話は、周りのライフステージの変化に戸惑う20代半ばのフリーター×ケーキ屋。

まだ昼間だというのに口の中に残るアルコールがほんのり良い気分にさせてくれる。うっとりするくらい美しくておいしくって、現実から少し違うところへと飛ばされる感じがする。甘い逃避行だ。

うれしいことがあった時や悲しいことがあった時も、大人になると誰に言うわけでもなく自己完結で終わってしまうことが多くなった。

喜びのままに飛びつける誰かが、言い表せない寂しさを共に和らげるような誰かが、この気持ちを共有してくれる人がいてくれたらどんなに心強いだろうと思った時もある。




拙いながらも作中に出てくる食べ物のイラスト、お話のイメージイラストを描いて物語の最後に掲載しています。小説と合わせて見てもらえるとうれしいです。




1話完結のこのお話がどのくらい続くかはわかりませんが、書きたいお話があるうちは大事に書き続けたいと思います。未熟ながらも、このお話たちがどこかの誰かの心に一節でも届いたらうれしく思います。

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