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進歩しない日本の劣悪な避難生活

昨日発生した、台湾での大地震。
ニュースで台湾の避難所の状況を見たのですが、日本のそれとあまりの違いに驚きました。

台湾では、体育館を利用した避難所において、おそらく家族単位でテントが設営され、それぞれのプライバシーが尊重されているように見受けられますが、これに対し、日本の避難所では、低い段ボールで区切られたスペースで、地べた(あっても寝袋)での睡眠が一般的であり、プライバシーの保護はほとんど期待できません。

食事に関しても、台湾では配給される弁当、スナック、さらにはピザまでが提供される一方で、日本では非常食やおにぎり、時おり提供される炊き出しが主であり、炊き出しは毎食の提供は保証されていません。
加えて、台湾の避難所にはWi-Fiやエアコンが完備されていることがありますが、日本の避難所ではそういった設備は期待できません。

イタリアの避難所では、衛生設備が整っており、また災害発生直後から温かい食事が供されています。これに対して、日本では災害対策が十分でない。
日本は災害が頻繁に起こる国でありながら、避難所の環境や生活支援の方法は、昭和からほとんど進歩が見られないのが現状です。

災害対策に関わる行政の体制は縦割りであり、予算も決して十分ではありません。これが、現在の日本の行政や政治の実態なのです。

また、避難所内でテントを設置することに関して、必要性を訴える声に対し「要望が上がってこないため、必要はない」と述べる首長も存在しているそうです。

このような状況は、日本の災害対策に対する認識の甘さを如実に示していると言えるでしょう。
そして、こういう認識を持っている政治(家)、行政、首長が変わらない限り、今後起きてしまう災害でも我々は劣悪な避難生活を強いられることになるのでしょう。

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