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#54 行政書士試験に合格するために(開業後の専門分野編)

今回は、「開業後の専門分野」に
ついて書いてみたいと思います。


専門分野がいくつあるのか…

開業するにあたり、行政書士1年目の
最初の問題として言われているのが、
「開業後の専門分野」がいくつあるのか
ということです。

もともと行政書士事務所に勤めていた、
という方は少なく、ほとんどの方が1つ、
あるいは2つの専門分野しかない状態
のようです。

私自身も司法書士補助者として相続業務、
法人設立業務をしていたので、
専門分野は2つ、と言えると思います。

「専門分野が3つあれば、行政書士は食っていける」

以前読んだ本の中で書かれていた一文です。

ある行政書士の先生が仰られた言葉、
という形で紹介されたものです。

開業後、案件を3つ別々のものを取り扱い、
派生することを学習することで、
専門分野3つ!とは言えないまでも、
戦っていけるのではないかと思います。

つまり、合格してからの心配を
受験生の段階でする必要がない、
ということです。


考えるべきは…

「受験生の時に考えておくべきこと」は、
何を武器にしたいのか、
何の分野で活躍したいのか、
営業方法をどのようにしていくのか、
これから伸びる分野はどこなのか、
開業場所をどこにするのか、
資金の準備は万全なのか、
事務所のコンセプトは何なのか、
ホームページのレイアウトはどのようにするのか、
SEO対策をするのかしないのか、など、
考えておくべきことは他にいくらでもあります。

自己の資金との兼ね合いや費用対効果も含めて
考える必要もあるので、試験勉強の合間に
周りの行政書士の先生のホームページを
見ることで参考になることもあるかと思います。


相談ありき…

行政書士の先輩方の執筆した本を読んだり、
noteや「X」を見ていて思うのは、
「当初の思い通りに仕事が進むことはない」
ということです。

専門分野はコレです!とアピールしていても、
「こんな困ったことがあるのですが…」
という相談を受け、対応していくうちに、
そちらの分野の方が結果的に専門になっていった、
というパターンがいくつか見受けられます。

また、どなたかが困っていることに対応するのが
士業の基本的な姿勢だと思うのですが、
それが行政書士の仕事であればお引き受けし、
他士業のことであれば、提携する他士業の
先生方にお願いする、というだけのことだと
思います。

専門分野が多ければ引き受けられる数が
多くなり、少なければ、行政書士の先輩方に
お願いする、又は協力しながら進める形に
なるかと思います。


まとめ

専門分野は多いに越したことはないですが、
少なければ開業できない、
ということでもありません。

優先順位としては、後ろにあるものなので、
もっと優先順位の高いものをクリアしてから
取り組むようにしても良いかと思います。

受験生時代に合格後の姿を想像するのと
しないのとでは、勉強に取り組む姿勢が
周りの受験生とは違ってくると思います。

モチベーションアップのため、
維持のためにも、事務所のコンセプトなどを
考えることは非常に有用だと思います。






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