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アオアシ ブラザーフット

昨年の夏に出会ってから、何か辛いこと、苦しいこと、難しいことに直面した時、戻る場所ができました。
『アオアシ ブラザーフット』。
小林有吾先生が愛媛FCをモデルとした舞台で描いた、「アオアシ」のスピンオフ作品です。
葦人くんのお兄さんである瞬くんを主人公とした本作品。

―――遅すぎる挑戦なんて、ない。
誰しもに勇気を与える「再起」の物語。

紹介文の最後に記された文言の通り、昨夏の出会いから何度も勇気をもらってきました。

昨年、愛媛FCはJ3降格というこれ以上ない悔しさを味わった1年でした。
選手も頑張った。監督もコーチも頑張った。ファン・サポーターも最後まで戦い抜いてくれた。
それでも厳しいJリーグの舞台。
離れたスポンサーや、退職を選んだスタッフ、厳しい声もたくさんいただきました。
何が足りなかったのか。誰かがダメだったのか。
いつもよりも重いシーズンオフの営業活動の中で、悔恨なのか反省なのか、不意に難しい考えに陥ることがありました。
そのたびに、『アオアシ ブラザーフット』を読みました。
何度も何度も。深夜に帰宅した後でも。思わず目覚めた朝でも。

そして、そのたびに、愛媛FCの一員として戦えている幸せを感じ、前に進むパワーをもらっていました。

負けていても、点を取られても、最後まで声をあげ続けるサポーターがいる。
ちゃんと試合が観たいはずなのに、無償で裏方に徹してクラブを支えるボランティアがいる。
スポンサーの背中が見えなくなるまでお辞儀を続ける営業スタッフとして僕を描いてくださったけど、それは「田村くんが言うなら」と愛媛FCを変わらずご支援くださるスポンサー企業がいるからこそ。
各々がこのクラブに人生をかけ、逆境を乗り越えて立ち向かう頼もしいスタッフがいる。
ユニークなキャリアを持ちながら、愛媛FCに乗り込んできた新入社員たちも。

こんな幸せの中で周りを苦しく見てしまうのは、自分自身の問題だ。

『大好きなサッカーに一度しかないこの人生をかけたい』と愛媛FCに来て、10年の月日の中で得たたくさんの幸せを、目の前の乗り越えるべき壁に揺らいでしまっていた。
小林有吾先生が描いてくださったのは、愛媛FCというクラブの姿だけではなく、関わる皆の想いや情熱。
大好きな愛媛FCを大好きでいてくれる仲間の存在を改めて想い直した時、力強く前進の一歩を踏み出すことができました。

2022シーズン、開幕3連敗。
だけどもう『アオアシ ブラザーフット』の力を借りる必要は無くて。(変わらず何度も読み直してはいます笑)
トレーニングで見る選手たちの姿を信じて、またもう一つの小林有吾先生の言葉「自分にできることをやる」を考え抜いて。
そうしたら、共に前進してきた愛媛FCファミリーの力を背中に受けながら、選手たちは4月からの7試合負けなしとして勢いをつけてきてくれました。

明後日は、FC今治との伊予決戦。
愛媛県内にJリーグクラブが2つもできて、ぶつかるその日は全席完売となって。
愛媛FCがJリーグに昇格するときの大変な苦労を聞いてきただけに、その時尽力された方々にとってまさに夢のような日なのではないかと思う。
そんな幸せを、夢のような時間を、選手を信じ、そしてクリーンに、共に戦い抜いていただけましたら幸いです。
しんどい時もあるけれど、そういう仲間がいる今のこの環境が、本当に宝物です。

伊予決戦当日、僕は試合前はグッズショップで、試合中はSNSとpring更新を担当し、試合後は再びグッズショップに向かう予定です。
スタジアムにいらっしゃる方も、SNSやpringで応援いただける方も、当日よろしくお願いします!

約7ヶ月前にnoteを始めた際、最初に下記の投稿を綴りました。

どちらもまだ遠い夢なのですが、最近息子に『パパどこ〜?』と聞くと、『お前やろ』とばかりに僕のほっぺたをペシペシ平手打ちしてくれるようになりました。パパとは誰か、の認識が進んできてくれているのかな笑
そして、愛媛FCでは新たに専用の天然芝グラウンドができました。
さらにより良い練習場とするための『みんなで紡ぐ~愛媛FCサンパークプロジェクト~』クラウドファンディング、本当にたくさんのご支援をいただき誠にありがとうございます。
選手たちの練習環境整備のために。世界一のクラブに近づくために。
どちらも小さな一歩、だけど確実な前進。
引き続きお力添えの程、何卒よろしくお願い申し上げます。

★愛媛FCクラウドファンディングはこちらよりご覧ください。


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