見出し画像

実家のインターネット回線を考える

4、5年前に結婚して実家を離れ、実家のことで気になることというと父母の健康のこと以外ではインターネット回線をどうするか。ここに定期的に悩まされています。

自分が住んでたころはeo光の回線を僕の契約でしていて、僕以外では母のスマートフォンくらいしかインターネットを使ってなかったので、それはスマホのギガ数でどうにでもなるかと思い、固定回線を外して出てきました。

しかし、出たあと数か月後に父と孫とのやりとりのためにと兄が父用にタブレット(wi-fiモデル)を購入し、固定回線が必要に。

インターネットって必要不可欠なものではあるのですが、とはいえ母のスマートフォン代を払って、それ+父がタブレットを時々触るためだけに月5、6000円を払って固定回線を引くのは年金暮らし(+αの収入はありますが)の父母には少し負担が大きく、いろいろ悩んだ結果、キャンペーンで安かった色々罠付きのYahoo!BBのADSL回線を月2,800円くらいで契約。色々罠付きでしたけどね・

契約当時すでに化石化していたADSLですが、いよいよ2,3年後にサービスを終了します、ソフトバンク光に変えてくださいと毎月のように電話がかかってくるのでこれはいかんと、あらたな方法を模索すること半年。

先述のとおり固定回線に5000円も払うほど使うこともないので極力安くしておきたく、ただ、容量制限付きのSIMなどだと父母が使うのを遠慮してしまう。なんとかADSL回線のときと同じくらいの値段でできないものか?と悩んでいたときに、我が家が楽天モバイルの回線エリア(Rakuten UN-LIMIT)に入ったことを知りました。ご存知のとおし、楽天モバイルは先着300万契約までは1年間無料で、かつ1年経過後も2980円で使え、楽天の回線エリアなら容量制限もありません。(いつまで続くかはわかりませんが・・・)

そこで、これをどうにか固定回線のように使えないかを模索。色々調べてると意外と難しかったのですが、SIMを指して使えるルーターの中で楽天モバイルの対応を謳っている製品(I-O DATE WN-CS300FR)を発見。ただ、まだ楽天モバイルに対応してすぐのためか口コミ情報が少なく、値段もそこそこするので恐る恐るでしたが大手メーカーで安心感はあるし、他に選択肢もないため試してみることにしました。

どこのモールでもだいたい15000円弱。そこそこしますが楽天モバイルの1年間無料を考えれば十分に価値はあります。これを購入し、実家へ。楽天モバイルのSIMはすでに実家のタブレットに挿していましたが、こちらへ差し替えることに。

画像1

取り付けや設定は思った以上に簡単でした。裏のネジを取って蓋を開けて、中にSIMを入れる。注意点としては、microSIMという点。実家のsimもタブレットではnanoSIMで使っていましたのでサイズを大きくする必要がありました。

一応SIMアダプターを持っていってましたが、楽天モバイルから届いたときのSIMのmicro用の外枠をはめて入れてみたら、問題無く作動しました。しっかり固定しないと不安という方でなければこれで大丈夫かなと思います。捨ててしまってたらアダプターを購入してください。

蓋を閉じて、電源を入れるとランプが点滅。このあと管理画面に入って
1、APNの設定
2、バンドを3に固定する
この2つを設定するだけで簡単に使えるようになりました。

APNについては選択肢で楽天モバイルが選べるため、細かい記入は不要。バンドについては通常は多数のバンドが使えるようになっているため、そのままだと楽天回線でなくパートナー回線を拾ってしまって速度制限がかかる可能性があるとのことでしたので、楽天回線のバンド3だけを使えるように設定。これで、この機械自体がwi-fiルータになって、端末側でwi-fiの選択とパスワードを入れれば問題無くインターネットができるようになりました。

設定については説明書がきちんと入っているのでわかりやすいですし、メーカーサイトにもわかりやすく書いてあるのでよほど機械に疎くなければ問題無いかなと思います。

肝心の速度ですが、下記の通り。端末の前で測定しました。

画像2

左が端末の前で測定したもの。ダウンロードよりアップロードが早いのは偶然だとは思いますが、おおむね20-30Mbps。それと右側は、設置場所(1階リビング)から一番離れた2階の部屋(木造2階建て)での測定結果。かなり遅くなりましたが、ADSLで満足していたので十分すぎる結果です。

ただ、もともと使ってたルーターがあったのでWN-CS300FRから有線で(有線のLANポートが一つついてます)ルーターにつないでみました。

画像3

安いものを買ったと記憶しているのでそんなにパワーはないはずですが、このあとの速度は下記の通り。

画像4

左が端末の前で測定したもの。WN-CS300FR単体よりも早いのはおそらく誤差の範囲かなと思いますが、右の測定、2階の先ほどと同じ部屋で測定した時の速度はかなり変化がありました。

1人暮らしなどで使う場合はWN-CS300FR単体でまったく問題ない感じですが、一軒家で使う場合は馬力のあるルーターを繋ぐほうが良いかもしれませんね。細かな測定をしているわけではないので参考まで。

ということで無事楽天モバイルの固定回線化が完了。まだ設置したばかりなので安定して使えてるかは実家から確認しておきたいなと思います。あとは楽天モバイルがやっぱり容量無制限やめますと言わないことを祈るばかりです。

画像5

さてさて、なんでこんなことを実家から離れた(車で40分くらいの距離です)私がやっているかといいますと、携帯電話とかインターネットの契約を知識の少ない父母に任せることの危うさを感じているからです。

通信関係の契約は必ず同席したり、自分が契約するようにしています。その理由はこれらの事業が「知らない人からはいくらでも吸い取る」ような売り方をしていることが多々あるから。

大手携帯電話会社で数万円のSDカードを年配の家族に売られて怒っている人の話をよく耳にしますが、私がこうした事業者に不満を感じたのもショップに並べられた「どう考えてもおかしな値段設定のSDカードの販売」でした。絶対に使わない容量、スピード、定価からかけ離れた値段、それを「月々たったの500円!」で24カ月分割などと売る姿勢。これってどう考えても知らない人から吸い取ってやろう!って売り方ですよね。そうでなければあんな選択肢は出さないです。

ほかにもケーブルテレビのインターネット会社が実家の父に話した「嘘」によるスマートフォンとインターネットの抱き合わせ購入をさせようとしていた案件とか、最初に書いたインターネット契約の罠(最初の2か月は2800円、そこで抱き合わせの契約を外さないと翌月から8000円とか取られる契約)とか、この手のサービスは大手でさえこうなってしまってます。契約解除してないと、貯金残高無くなるまで吸い取られてしまうっていう・・・

こうなると一緒に見ないわけにはいかない。契約の連絡先は基本的に自分にしてもらっているのと、勧誘等あれば必ずこちらへ一報入れてもらうように話をして、それでも訪問とかいろいろと不安にもなります。

便利な世の中になったものだと思う一方で、知らない人からはいくらでも吸い取ってやろうという嫌な世の中でもあり、自分も将来そうならないように常に情報はアップデートしとかないといけないし、息子には自分を助けてもらうように色々ものしりになっていってもらおう・・・とまだ3歳になったばかりの長男に期待をしております。

色々気にかけてるとなかなか忙しくもあるのですが、いろいろ迷惑をかけてきた父母にできる唯一の恩返しと、できる範囲で頑張っていきたいな・・・と思うわけです。ただ・・・大手の通信事業者はそろそろこういう売り方や目にしませんか?と思わずにもいられません。いまだ検索すればばSDカード問題はたくさんでてくる世の中はなかなか悲しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?