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トイレと経済発展 -トイレから見る世界 -

トイレは私たちが毎日使う生活に欠かせない物で、無いと困るランキング上位に入るほど身近なもの。まあ、使わない人はいないだろう。経済発展は今のレベルより経済のレベルを押し上げることを指す。どんなイメージを持つだろうか?きっと豊かさやお金など想像する人が多いだろう。

この2つ単語は一見全く関係性がないと思うだろうが、実は関係がある。

それは紙の質である。日本のトイレットペパーはやわらかく使いやすい。だいたいどこのトイレにも設置してあり、その安全性(清潔さや設備)にあまり疑いを持つことはない。


だが、途上国の場合はどうだろう。どこの国かとトイレを設置している設備の店や場所のグレードにもよるが基本はトイレットペーパーなんて気の利いたものはないのが常である。なので紙は自分で持参するか、アジアの場合は添え付けのシャワーのような物でおしりを洗う場合がある。

これは余談だが、フィリピンの離島に行った際はトイレットペーパーはおろか水をためた水瓶から水を桶ですくって手動で流すという手動水洗トイレを経験したことがある。それくらいトイレという私たちの暮らしの一部である身近な物をとっても世界では安全性や衛生度合が全く違うのである。

ではトイレの紙と経済発展に何の共通点があるのか、それは「紙」の安全性である。


トレイでいう紙はトイレットペーパーや一部シャワーのこと、経済発展においては通貨、紙幣のことである。


日本やだいたいの先進国のトイレ(一部公衆トイレは有料で汚い場合もあるが)は水洗トイレでトイレットペーパーもあることが多い。これはどこにでもだいたい快適に使えるレベルのトイレがあるという国の発展度合を示しており、この国の発展度合いが狭義の意味では経済発展のレベルである。


一方、途上国では先ほども言った通り、清潔感に欠けトイレットペーパーなどの設備も乏しい。インドに行った時にみた公衆トイレは外壁もなにもない男性用便器が路地の入り口に置いてあるだけのものもあった。そんな設備のトイレがあるような途上国の通貨の価値は上下に激しく揺れ動くことが多い。それは経済の安定性が先進国に比べてまだまだ弱いからだ。

つまり、トイレの紙の質がその国が価値を保証する紙幣という紙の質に影響してくることがいえるのではないだろう。

もちろん世界の超大国、アメリカに設置してあるトイレの紙が全て質が良いわけではないし、故障や紙切れを起こすこともあるだろう。それがリーマンショックだったり、デフレだったりするが、そんな世界を揺るがす大規模事件はそう簡単に起らず、大多数の安全性は確保されており、アメリカが発行するUSドルはその価値が暴落するのは考えにくい。

このようにトイレと経済発展、ちょっと大喜利のようなテーマではあるがは意外な共通点があるのだ。

この記事を読んで世の中にはこんな視点で物事を見ることができるんだという新しい視点の発見があれば幸いである。

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