食品スーパー店員から今、伝えたいこと。
家族そろって店に来ないで欲しい。
誰か元気な人がひとり、買い物に来て欲しい。
ただ、そのこと。
先日の週末もたくさんのお客さんが来店された。外出が自粛要請されている中で、許されている食品の買い物は、やはり、人が集中しやすい場所なのだろう。
店は3密が守れない場所だ。
そういう意味で、店は決して安全な場所じゃない。
私の小さな街でも複数の感染者が発生している。いつ感染してもおかしくない状況だ。そんな中でもたくさんのお客さんが来店される。今だにマスクをされない人がいる。親がマスクをしていて、子供がしていないなんてこともある。もちろん、それぞれに事情はあると思う。マスクがないとか、子供が嫌がるとか。
正直、今、店で仕事はしたくない。感染したくないから。それは私からたくさんのお客さんに、知らないうちにうつしたくないから。そして何より、大切な人にうつしたくないから、ただ、そのため。
私たち店員は、人との接触70%減は到底守ることはできない。何度も接客をくり返す。売場を聞かれたり、説明をしたり・・・人ごみの中で仕事をする。どんなに注意をしてももはや、あまり意味がないかもしれない。
昨日もすぐ近くで感染者が発生した。もう”自分はうつらない”なんて思う段階はとっくに過ぎてる。すでに”うつっている”そう思って行動しなければならないのかもしれない。
今、こんなときに、仕事をしなければならない人たちは、もう使命感だけで仕事をしている。もちろん、今、仕事が出来ない人たちも、それぞれの使命感を抱えているはずだ。お金とか売上とか、そんなもの、どうでもいい。今、大切なことは、いかにお客さんに元気になるための食材を、切らすことなく買っていただけるか、ただ、そのことだ。
そうして私は”いらっしゃいませ”と、今日も笑顔でお客様を迎えるのだ。
今、出来ることをもう一度、考えたい。
この大きな困難の解決方法を私たちは知っている。そして、それを実行することが私たちにはできる。決して難しいことじゃない。
今、出来ることをもう一度、一緒になって心に刻もう。
それはただ、大切な人を守るために。
その笑顔を失くさないために。
最後まで読んで下さってありがとうございます。大切なあなたの時間を使って共有できたこのひとときを、心から感謝いたします。 青木詠一