見出し画像

なぜ、宮城が主人公だったのかー映画「THE FIRST SLAM DUNK」についてー

どうも!エイジです。
普段はYouTubeでスラムダンクの考察動画をアップしています。
ここでは、動画では語れなかったスラムダンクのことや僕の個人的なエピソードを中心に投稿していきたいと思います。

僕が最初の動画を投稿したのは、2023年1月28日です。
昔からスラムダンクのことは好きでしたが、スラムダンクの動画をアップしようなんて、今まで思ったこともありませんでした。
すでに、スラムダンクのことを解説するチャンネルはたくさんありましたし、僕が語れるようなことなんて、他の誰かがすでに語っていることだろうし、やる意味も感じられませんでした。

しかし、それでも、やろうと思ってしまったのは映画「THE FIRST SLAM DUNK」があったからでした。
映画公開が決まった日から僕はその日を今か今かと待ち構えていました。
なにせ、監督は原作者の井上雄彦先生。
この時点でクオリティが高いのはわかりきっていました。
そして、物語はおそらくテレビアニメでは放送されなかった伝説の山王戦です。
中学生の時、初めてコミックスで「山王戦」を読み、僕は「漫画ってこんなに面白いのか!」と驚愕しました。
それから、さまざまな漫画を読みました。
「スラムダンク」が、なぜあそこまで面白かったのか。
なぜ、あそこまで感動したのか。
その理由を、他の漫画を読むことで理解できるかもしれないと思ったのです。
しかし、いくら他の漫画を読んでも「スラムダンク」以上に面白い作品に出合うことはありませんでした。
「スラムダンク」の特に「山王戦」は、突出して素晴らしいものであるという結論にたどりつくのに、そこまで長い年月は必要ありませんでした。

この作品が実際に動いているところを観たい!

中学生の時に思い描いていた夢が、原作者井上雄彦先生の手によってかなえられる。
もう、わくわくが止まりませんでした。

そして、映画公開当日の2022年12月3日。
もちろん初回で観に行きました。
スラムダンク好きの中学時代からの友だちもつれて。
オープニングで衝撃を受けました。
まさか、開始5分で泣くことになるとは思いもよりませんでした。
あいつらが……。
湘北メンバーが一人一人現れ、歩いている瞬間から、目から涙が止まらなくなり、山王メンバーが登場した時には、もう嗚咽がでるのを我慢するレベルまで泣いてしまいました。
あの日、夢見たあの試合が、ついに観れるなんて。
もう、この時点で僕のこの映画の評価(なんておこがましいですが)は、1億点でした。
リアルなバスケの動きにも感動しました。
まるで、あいつらと一緒にコートに立っていけるかのような臨場感。
それは、実際にバスケを続けてこられた井上先生でなければ、つくり得なかった映像でしょう(とてつもない労力の結晶であることは、何も情報を得ずともわかりました)。

しかし、不満がまったくなかったわけではありませんでした。
原作信者であり、何度も何度も読み返し、セリフやシーンを覚えている作品だからこそ、初見では「あれ、あのシーンがない。あのセリフがない」と、完全に集中して観ることはできなかったのです。
そして、観終わった僕の感想は、「最高だった。でも、原作にもっと忠実であってほしかった」というものでした。
あくまで、最高の原作があったからこそ、この映画もできたはずです。
そうであるならば、最高の原作を最高のクオリティでつくってもらえればよかった。
あえて、新しい要素(今回でいうと宮城のパート)は必要なかったのではないか。宮城のパートと山王戦は特に関係ないのではないか(関係があるように見せることすら、無理やりに思えました)。
というのが、僕の感想だったのです。
一緒に行った友だちもおおむね僕と同じ感想でした。

「なぜ、宮城のパートがあったんだろう」「なぜ、宮城が主人公だったんだろう」とモヤモヤ考えて、数日すごし、やはり同じようなモヤモヤを抱えている人、または、いやいや最高だったという人のレビューを読みながらも、どうしても自分の中で結論はでませんでした。
そして、僕はもう一度映画館に行きました。
今度は一人で。
そして、僕は自分が完全に間違っていたことがわかりました。
「THE FIRST SLAM DUNK」は映画作品として独立した作品であり、漫画とは切り離して観るべきなのだ、と。
宮城が主人公になった理由も完全に理解できました。
PG(ポイントガード)という、味方にパスを出すポジションでありながら、過去の生い立ちから他者に心を開くことができなくなった宮城。
一年生の時には、恰好つけたパスをして、ゴリから怒られていました。
その宮城が成長し、最強の相手山王を倒すために、味方を信じ、パスをするようになる。積極的にコミュニケーションをとるようになる。
その物語は、海釣りに行って帰らぬ人となった兄ソータから家族の「キャプテン」を任せられた物語。
そして、ゴリから新しい「キャプテン」として号令を任せられるシーンと重なります。
兄の赤いリストバンドはその象徴的なアイテムとして描かれていました。
(詳しくは動画を観ていただけると、僕が大変喜びますのでよろしくお願いします。)

https://youtu.be/4S42rtaX5xo

このことに遅ればせながら気が付き、「完全に傑作じゃないか」と興奮した結果、いてもたってもいられず、文章を書いていました。
そして、その文章を発表する場所として、映画サイトよりも動画にしたほうが、大勢の方の目に触れるのではないかと思いました。
もしかしたら、僕と同じようなモヤモヤをかかえた方が、この動画を観て映画のよさに気づいていくれるのではないかと思ったのです(ほとんどの人は僕が何も語らずとも、気づいていたわけですが……)。

長くなりましたが、これが僕がYouTubeに一本目の動画をあげた経緯です。
今回は、ほとんどの人が全く興味のない話題だったと思いますが、今後は、もう少し、ためになる(可能性のある)情報なども発信していきますので、何卒、「いいね」や「フォロー」をしていただければ幸いです。
また、下記URLからYouTubeチャンネルの登録をしていただけるとさらにありがたいです!!(登録者1万人突破を目指しいます)
エイジ【スラムダンク考察】 - YouTube

最後まで、お読みいただきありがとうございました!!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?