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温泉の国、大分で湧き出るものを口に入れる3選!


 温泉でお湯を手で汲んで飲む人見たことないですか? それは飲泉といって、温泉療法の一つとされています。温泉療法というのは昔からある湯治(とうじ)という言葉で有名ですが、近年でも特定の病気のリスクを下げる効果があるなど、医学的効果が実証されています。具体的には、温泉や飲泉によって腸内細菌叢(細菌叢=細菌の集団のバランス)が改善される効果が実証されています。


 腸内細菌叢といえば腸脳相関も注目されていますね。私自身、脳や意識について考えるとき、細菌のはたらきは大前提として考えるべきだと思ってます。うつ病の方は腸内のビフィズス菌が少ないそうですね。個人的には欲望も細菌が操ってると思ってます。食については分かりやすいんじゃないでしょうか。腸内細菌が特定の栄養を取らせようとホルモンを介して脳にメッセージを送ってる可能性は十分にあります。ちなみに、私の味噌特集の記事での愛知の県民性と豆味噌の関係性への注目は腸脳相関から来てます。


 


 さて、大分といえば温泉ですが、冷たい方の湧き水も豊富でおいしいです(湧き水は煮沸せずに汲んですぐ飲む派です)。飲泉(温かい温泉水を飲む行為)については大分の記事を考えるまでは実は発想自体がなかったんですが、大分ならば飲泉も期待できるのではと、実際に飲んできました。それでは、どうぞ!




①拍子水温泉(姫島村)

泉質:炭酸水素塩冷鉱泉
効果:胃十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、糖尿病、痛風、胃腸機能低下


 大分の国東半島からフェリーで20分ほどの小さな島、姫島村にある拍子水温泉の湧水です。比売語曽神(ひめこそのかみ)というお姫様がお歯黒をゆすぐのに水がなく、手拍子を打つとここから水が湧きだしたので拍子水温泉と名付けられた伝説があります。比売語曽神(ひめこそのかみ)は日本書紀に出てきますが、拍子水温泉は日本書紀には出てきません。姫島自体は古事記の国産み神話で産まれた島の一つとされ、歴史が古いです。果たしてこの拍子水はいつから湧いてるのでしょうか。そんなことを思いながら拍子水を飲んでみました。

 以下、私が飲んだ感想のメモです。

 一瞬ソーダを飲んだ印象。その後、もしかしてやばいもの飲んだかも、という後悔。うまいかまずいかというと味はないけど飲み過ぎるとヤバそうなのは分かる。飲んだ後ゲップが出る。若干気分が悪くなる。寒気がしてきた。

私のメモ


 これ読んで飲みに行きたくなる人いるのかっていうくらいネガティブな感想ですね。寒気がしたのは一瞬でしたが、飲泉に少し慣れた今なら違う感想持つのかもしれないです。冷鉱泉なので、汲んですぐ飲める程度にはぬるかったです。


姫島村で撮影した謎の光景



②塚野鉱泉(大分市)


泉質:二酸化炭素ナトリウム炭酸水素塩
効果:胃腸病、慢性便秘、肝炎、糖尿病


鉄を飲んでる感覚。口に含むとなんか痺れる。でも抵抗なく飲める。

私のメモ


 補足すると、もっとも味を感じるのはこの塚野鉱泉なんですが、他の鉱泉と比べると明らかカラフルな味なんですよ。当時のメモの"鉄を飲んでる感覚"というのは最初の試飲の感想で、ペットボトルに汲んで持って帰りちびちび飲んでいくと、鉄感は感じなくなりました。しかし、この味の分かりやすい説明方法は未だに出てこないですね。




③飲泉場COLONADE(コロナダ)(竹田市)


泉質:マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩
効果:便秘、肝臓病、胃腸病のほか、利尿効果により慢性胃炎、糖尿病、痛風


コロナダは塚野鉱泉と全然味が違う。というか、マズい!

私のメモ


 塚野鉱泉の後に飲んだせいか単純に味が薄く感じました(笑)。コロナダはペットボトルに汲んで持って帰ってちびちび飲んで、慣れてくればそこまで抵抗はなくなりました。あと、コロナダのすぐ近くにラムネ温泉館という私が好きな建築家の藤森照信さんが設計した温泉があります(藤森さんの本はめちゃくちゃ面白いのでお勧めです)。私の2作目の記事でラムネ温泉館を紹介してます。




 ここまで読んで、飲泉が実際に体に良いのか悪いのかよく分かりませんね。人体実験しようにも、そもそも私は持病がないので効果も糞もないんですよ。ただ、一応の変化はあって、持って帰ったペットボトルを1週間くらいかけて飲んだら口が臭くなりました(笑)。

 経緯としては、塚野鉱泉とコロナダの湧水を500mlのペットボトルに各1本ずつ入れて持ち帰り、塚野鉱泉とコロナダをちびちび飲んで、5日目で塚野鉱泉を全部飲み干し、コロナダの水はあと5分の3残った状態でした。そして6日目くらいから口から異臭がしだし、7日目でこりゃあかんと飲むのをストップしました。

 昔、とある細菌の入ったタブレットを何日か食べてみて、口臭が凄まじくキツくなったことを思い出しました。今回の件で改めて、細菌叢の操作は口臭改悪のリスクがあると実体験で感じました。ただし、そのタブレットについてはネットの口コミを調べてみる限りはむしろ口臭がなくなってたりするそうなんで、そもそも私の嗅覚の方がおかしい可能性もあるんですが。冷たい湧き水の方は継続的に飲んでも口臭の変化は感じたことないですけどね。

 以上を踏まえた上で私から言えることは、飲泉をするんだったら口臭が変化する可能性がありますが、個体差はありそうなので是非チャレンジしてみてください。禁忌症がある人はかかりつけの医師に相談してからにしましょう。がぶ飲みは控えましょう。






 来週は鹿児島3選やります。内容は真面目なものなんですが、構成に悩みます。テーマ的に1万字超えてもおかしくないんですが、圧縮していきます。これ書けたらいったん休憩欲しいなぁ・・・・・・。



都道府県47本勝負リスト

【プロローグ】
・始まりの地、沖縄で来たるべき世界を見つめる3選

【九州カオスモス編】
・神話の国、宮崎で伝説のサイズを精査する3選!
・温泉の国、大分で湧き出るものを口に入れる3選 ←NEW!

【中国●●●編】

【四国●●編】

【近畿●●●●●編】
・京都旅行であえて歴史以外を楽しむ逆張り観光地3選!
・キャラの国、大阪に会いに行く3選!
・不老不死(バケモノ)に最も近い国、滋賀を旅する3選!

【北陸●●編】

【東海●●編】
・地味で有名な愛知で地味さを堪能する旅3選!

【甲信越●●編】

【関東死闘編】
・夢の街東京で初夢をリベンジ観測する旅3選!
・神奈川で走り屋の聖地を安全運転で攻める3選(+1)!
・独立国家 千葉共和国を視察する3選
・悪(ワル)の国、茨城に潜入する3選!
・無の国、栃木で幻影を追う旅3選
・自虐の国、埼玉で目頭が熱くなる3選!

【東北●●●●編】

【エピローグ】










 喰らえ! 今週の色仕掛け画像だ!


「どうすか? 俺、可愛くないっすか? 俺の紹介記事、書かなくていいんすか?」



「紹介記事書くの? 書かないの? ハッキリして欲しいなぁ・・・・・・」




「紹介記事書かんかいワレェ!」






終わり



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