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週末福井旅の極意~夫婦ってそんな簡単なもの~

いつの頃からか、12月の最初の週末は夫婦で温泉に行くのが定番になった。今年の春夏にやっていたドラマ、「週末旅の極意~夫婦ってそんな簡単じゃないもの~」は中年夫婦が日常を離れて週末を温泉地で過ごしながら夫婦でじっくり語る時間を設ける、というコンセプトだったけど、それに近いかな。ドラマと明らかに違うのは、高級宿ではないところ(苦笑)。

オットは鉄道好きなので、今回のテーマは「サンダーバードに乗る」こと。来年、新幹線が開通したら敦賀―金沢間のサンダーバードが廃止になるので、その前に乗りたいのだそう。夫婦と言ってもそれぞれ趣味が違うので、こういうときは完全にお任せするのが吉。ルートから時間からチケットの手配まで全部やってくれるので、私はくっついて付いていくだけで済むからラクチン(その代わり文句も言わない)。

大阪で電車に乗ったときは晴天でしたが、トンネルを抜けるごとに雲が広がり・・・。そうだった、この時期に日本海側に行くと、高確率で雨なのですよねえ。でも方角が良いのか、車中からはずーっと虹が見えていました。いいことありそう。

オット越しの虹。ちなみに電車に乗るときは必ずオットが窓側。

今回降りたのは「芦原温泉」駅。ここも新幹線駅になるので、現在急ピッチで工事が進んでいるようです。それに伴って駅に隣接した施設も最近オープンしたそうで、思いがけずピカピカの物産館を堪能できました(温泉をイメージさせるカフェでのコーヒーは美味しかった)。

お風呂グッズがあちこちに。

ここからバスで小一時間乗った先にあるのが名勝・東尋坊。以前に「ブラタモリ」でも紹介されていた気がしますが(ちょっと記憶が曖昧)、柱状節理が連なる絶景です。私は超がつく高所恐怖症なので、途中から足がすくんでビビりまくり。自殺の名所ともいわれてますけど、こんなに足がガクガクしては、自殺したくても崖の端っこまで行かれそうもない。

写真見るだけで足がガクガクしてくる

対してオットは高さに恐怖を感じないようで(生まれ変わったらスキージャンプをやりたいらしい)、すたすたと崖の先の方まで行くので、もう気が気でなくて。雨も降っていて岩場は滑りやすいし、傘もさしているからバランスもとりにくいし、もしツルっと滑ったらどうしようかと想像力がフル回転。手に汗が・・・。

私がコワい想像ばかりして手に汗を握っている頃、オットの方は脳内で「一人サスペンスドラマラストシーン」を繰り広げていたらしく、追い詰められる犯人役と、追い詰める刑事役の一人二役をこなしていたようですけどね。

犯人説得中

それにしても。

日本の名勝って、雰囲気がなんとなく似るんですよねえ。東尋坊も、東尋坊だけなら唯一無二なのに、近くの展望タワーとか、土産物屋とかが、どうもちぐはぐな印象。団体バスツアーで大勢の客が来た頃の昭和の時代を感じさせる部分と、目先の、「映える」だけを考えた令和風とが混在しています。広島県の宮島とか、香川のこんぴらさんもなんかこんな感じなんだよなあ・・・。