独身女、家を買う。-私が独身で新築マンションを購入した理由-
私は、30歳の時に独身で新築マンションを購入しました。
購入当時、結婚して家族を持って家を買う友人はいたけれど、独身で買うのは周りを見ても私が初めてだった。
今日は私が購入した理由についてお話していきます。
家を買おうと思ったきっかけ
家を買おうと思ったきっかけは、当時住んでいた賃貸マンションの騒音被害に悩まされていたこと。
こればっかりはお隣さんガチャになってしまうとは思うのですが、まぁ本当にうるさかった。
多分みんなの思ってる倍はうるさかった。
ここでは仮にお隣さんの名前を山田としましょう。
まず朝。
朝一番は山田のアラームで起きる。
私が起きる時間だったらまだいいんですけど、私が起きる1時間くらい前にアラームなるんですよ。
まぁそこまでは許せるとしても、それを1時間ずっと止めない。
せめてスヌーズにしてくれれば音が止まっている間は眠れるじゃないですか。
山田はアラーム止めない派だったんですよ。
というか、スマホじゃなくてガチの目覚まし時計だったんだと思う。
一回家帰ってきてもまだ鳴ってる時あった。止めてから会社行かんかい。
冬はまだマシで壁越しの音なんですけど、夏は窓開けているのかダイレクトに聞こえてくる。
これ多分上下の階の人も悩まされてたんじゃないかな。
しびれを切らして壁ドンをすることもあったのですが、山田の寝起きの悪さは治ることはありませんでした。
山田側の壁に棚を設置して対策したりしてみたけど、効果なく。
もう山田と一緒に生活するしかなかった。謎の共同生活の開始です。
先週からずっと咳してるな~と思ったり…(風邪かな?)
時にはハッピーバースデーを歌い…(おっ今日誕生日か?オメデト)
サッカーのキックオフの時は「オーオーオオオオッオッオッオオオオー」と歌い…(サッカー好きなんやな)
なんやかんやで数年我慢して住んだ。
ただ、もう我慢しきれずに管理会社に電話する事件が起きた。
それが起こったのは深夜3時、この日山田は友達数人ではしゃいでいた。
ワーワー騒ぎながら、時折歌を歌い出す始末。
長渕剛の乾杯からの、DA PAMPのUSAに差し掛かり、お前何歳やねんと思いながら、私の中の何かが切れた。
深夜3時にカモンベイビーアメリカって歌われるこっちの身になってよ。
次の日、管理会社にクレームの電話をした。担当に連絡して対処するとのことだった。
その1週間後、山田は引っ越していた。
おそらくですが月初めに山田の部屋のドアノブに紙がかかっていたので、私が言ったから出て行ったのではなく、例の日は山田の送別会だったっぽい。だから乾杯か…
その時にはもうすでにマンション購入の契約は済んでいたのだけれど。
山田は、私に家を買う決意をさせたと言っても過言ではない。
そう、前置きが長くなってしまったけど、賃貸マンションのこういった粗雑さが嫌になったのだ。
私はどちらかというとインドア派だし、家でゆっくりするのが好き。
過去に何度か引っ越しをしたけど、どこの賃貸でも悩みがあった。
大学生の時は、チャリのカゴにゴミを入れられることもあったし、夜になると大音量でボサノヴァ流す奴がいて「バーでもやっとんか?」と思ったりした。
やっぱり家賃に比例して住民の質が変わってくると引っ越した今では思う。
良い家に住んで、ゆったりと暮らしたかった。
私はどちらかと言うと「変化」より「恒常」を好む生き物なのだ。
変化は20代で体験したので、もう落ち着きたかった。
住人の質は私にマンション購入を決意させるのに大きな理由となっていた。
ちなみに、購入したマンションの隣の部屋には湘南乃風みたいな人が入った。
大親友!の彼女の連れ!おいしいパスタ作ったお前!と見かけるたびに頭に流れる。
分譲マンションは壁が分厚くて騒音もありません。
湘南乃風とは今のところ問題なく、うまくやっております。
住みたい街とのご縁
家が欲しいな…と思い始めた頃、住みたいと思っていた街にちょうど新築マンションの建設が決まった。
しかも駅近。
私の中で駅近は絶対条件だったので、すぐに飛びついた。
周辺の中古マンションと比較して、中古マンションをリノベーションすることも考えたけど、やっぱり近さに勝るものはないと思って決めた。
というか、実際は埋まってたのですが、投資目的で予約してた見知らぬ方が私に譲ってくださった。
(その方はこだわりないから別のファミリータイプの部屋にするよ~と言われていた)
私はファミリータイプはいらなかったので正直助かった。
ご縁を感じたし、運も良かったので買うことを決めた。
タイミングがバッチリ合ったというのも、購入の決め手だったと思う。
どちらかといえばインドア派
私は新卒から同じ会社に勤めているのですが、異動がある職場です。
当時勤めていたのが一番の激務と言われるところで、精神的にすっごくしんどかった。
自分では頑張っているつもりはなかったけど、実は頑張りすぎていたみたいで、適応障害になってしまった。
自分の能力を過信しすぎていたのだと思う。
これはまた別のお話ですが。
精神的に疲弊していたこともあり、「家で落ち着きたい」という気持ちがすごく強かった。
漫画とかゲームも好きだし、何よりインテリアが好き。
北欧インテリアが好きすぎてフィンランドに旅行に行くくらいだった。
ただ、賃貸住まいだとなかなか大きい家具も買えないし、どうせ引っ越すしな…と思うと高価な家具も買えなかった。
家を手に入れたら、もう引っ越すこともないし、好きな家具が買えるのでは?
高価な家具を買って、それを大事に使っていく方が、コストパフォーマンスが高いのでは?と思うようになった。
自分が安心できて、好きな空間を作れる「家」を強く望むようになった。
山田の騒音と、住みたい街と、精神的な問題とマッチしたのです。
そして私は契約書にハンコを押した。
家を持つリスクと持たないリスク
家を買うにあたり、家を持つリスクと家を持たないリスクを比較しました。
まず、家を持つリスクについて。
一番心配なのは、ローンを払い終わる前に家を失くしてしまうこと。
日本は災害大国なので、何が起こるかわからないですよね。
そのあたりは防ぎようがないのですが、一応ハザードマップとかは調べました。
これは誰もがどうしようもない一番のリスクだと思います。
自分が亡くなってしまうリスクについては「団体信用生命保険(通称:団信)」というものに入っているので、亡くなった時点でローン残債がなくなり、家族に迷惑はかかりません。
団信はローンを組む時に入るのが条件でした。
あとは、どうしてもついてくるのが「結婚・転職等のライフイベントによる転居のリスク」です。
これに関しては予測もできないし、そんなこと言ってたらいつまでも買えないので、
「今の場所に住めなくなったら売ったり貸したりすればいいや」という気持ちで買いました。
なので駅近は絶対条件だったんですよね。
あとは月々の支払いリスクについて。
私の場合は住宅ローンの月々の支払いが当時住んでいた賃貸と変わらない値段だったので大丈夫でした。
正確に言えば会社からの家賃補助がなくなるので年収は減りますが。
ただ、年収は年齢とともに上がっていくので、生活は楽になっている感覚があります。
カツカツで生活してまで買おうとするのは危ないですが、その点はクリアしていました。
では、家を持たないリスクは何があるかと言うと、高齢になった時に家を借りられなくなるリスクですね。
今は少子高齢化で人口が減っていることや、単身世帯がすでに4割近くになっていることから、私が高齢になる頃には貸してもらいやすくなっている気がします。
でも、家を買った当時はそれが一番の心配でした。
これを言うと、結婚しないの?とめちゃくちゃ聞かれますが、その件についてはまた後日に。
(これ私が男でも同じこと聞くのかな、って思うとついプンスカしてしまいます。)
こうやって家を買うリスク買わないリスクを比較すると、買うリスクの方が高くね?ってなりますよね。
私もそう思います。
それでも、欲しかった。
自分の家で、自分らしく暮らす、そんな理想を実現したかった。
まとめ
家を購入するということは、贅沢品だと思っています。
賃貸・持ち家論争はどこででも勃発しますが、自分が買ってみて思うのは、賃貸の方が金銭的に見ればお得だということ。
飽きたり、隣人が変な人だったりしたらすぐ引っ越せるし、会社は家賃補助を出してくれるし、家を失くすリスクもないし。
エアコンとか給湯器とか備品が壊れた時は管理人が直してくれる。
すごく価値のある不動産が買えるなら別ですが…。
一般人にまで回ってこないですよね多分。
ただ、持ち家になってみて精神的な安定はすごくある。
広い家で、自分の好きな家具を買って、大きな家電を置いて、ゆったりと暮らす。
これは賃貸では成しえなかったことです。
家は私にとって重要度の高いもの。
その家に贅沢にお金をかけている、という感じです。
これが40歳とか50歳ではなくて、30歳という早い段階で経験できたのはすごく良かった。
若いうちに家を買うのはリスクかもしれませんが、若いうちからこの暮らしができて良かった。
ホームパーティーだってお泊まり会だって広々とできるから、できるなら20代のうちから欲しかったくらい。
(ぎゅうぎゅうのワンルームで女7人集まったりしてた)
実際住んでみてのメリットデメリットはまたまとめますが、今は買ってよかったと思っています。
というわけで、私が家を買ったきっかけや理由についてまとめてみました。
今後は、住宅ローンの選び方(固定金利・変動金利)や契約までの流れなども発信するつもりです。
遅筆ですが、ぜひまた見に来てくださいね。
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