中3の娘は、中高一貫校な通っている。しかし、成績の基準をクリアしていないと、高校に推薦してもらえない。
娘は、ギリギリのラインを低空飛行しながら、なんとかクリアしてきたが、ギリギリすぎて、推薦してもらえるか、怪しく、先生から、念のために、他校を受験するように言われた。

私は、そのことを、「そうですか」とニュートラルに受け取り、娘を叱ることもなく、じゃあ受験勉強しようか、となり、夏休みから塾を増やし、私は学校説明会に通った。

娘は娘なりに頑張っていることをわかっていたし、それに対して私が手を出しすぎると、自立を妨げるので、一緒に取り組んだり、また一人でやらせてみたり…というやり方をして、娘の成績が悪くても、私に後悔はなかった。

人は、一足飛びには成長できない。
試行錯誤を繰り返し、頑張ってはいても、うまくいかない時もある。
そんな時は、
「このやり方では、うまくいかない」ということを学んでいるところで、決して無駄ではない。

私は、そんな娘を見守った。
今の学校が、娘を必要としないなら、娘を必要としてくれる学校に行けばいいだけだ、と思った。

娘を愛しいと思う気持ちは、成績がよくないこととは関係なく、まじめに頑張る姿を見て、ますます愛おしくなった。
結局、他校を受験し、合格。
今の学校も、最後の期末テスト中で、その成績次第でいける可能性もある。
でも、私はどちらの学校に行っても、娘の未来は明るいし、あとは本人がどうしたいかだけだと思っている。

状況だけ見れば、娘が不登校になってもおかしくないぐらい、イバラの道だと思う。
でも、娘は落ちついていた。
自画自賛になってしまうかもしれないけど、それは、私が落ちついていたからだと思う。
どんな娘であっても、娘への愛情は変わらなかった。

今回の受験は、私は娘への自分の愛の深さを知ることができたし、それに答えてくれた娘を誇りに思う。