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「とりくん」の朝はおそい

わたしの家では2人の登場人物がいる。
①人目は言わずもがな私自身「エイミ00」だ。そして②人目は「とりくん」だ。

とりくんの朝はおそい。
世間は静まり返る早朝4時ごろに就寝。眠りに落ちたかと思えば6時ごろからは人やカラス、小鳥などがすごすごと動き出す。
眠りを邪魔しに来るものはそれだけではない。大きなスピーカーから流れてくるのは60代、70代ぐらいだろうか。年配の男性の声がけたたましく住宅街に響き渡る。「町内放送」だ。

これに関してはその町の文化の名残のようなものでしょうがないのだが、私自身もあまり好きではない。きっととりくんも折角の眠りを邪魔されてイラつく気持ちを胸にふたたび眠りにつくことだろう。

AM10:00とりくん起床
アラームが響き渡る。重たいまぶたをなんとか持ち上げながら、やっとこさ起き上がる。とりくんの1日はベランダに置いてある盆栽に水を上げるところから。まだまだ若いのだが、渋い趣味を持っている。
カーテンを開けると日差しがまぶしくこちらを覗く。
大きなじょうろを手にして木々たちに水をやる姿はなんとも、もう少し年配の方のイメージだ。
まあそんなわたしも今どきっぽさは無いに等しい。
よく「老夫婦」と言われるぐらいだ。

意外とお似合いの2人なのかもしれない。

とりくんの明日の朝も、きっと遅いことだろう。

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