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フリーダ・カーロ『二人のフリーダ』を見てみる

以前に古賀春江の作品を見たときに参考にしたwebページが、作品の周辺だけじゃなくて鑑賞のポイントまで書いてあってありがたかった。
他の作品もたくさんあるようなので見たい。


よく分かんないけれど気になる人の作品を
以前同様にフレームワーク的に見る。

作品とタイトルだけを見て
 ①どんなことが起きているか
 ②どこからそう思うか
を思い浮かべて、
解説をざっと読み
 ③もっと発見はあるか
を考える。

①この中でどんなことが起きてる?

(ポエム調になっちゃった)

わたしの心臓の表裏。

向かって右側の青い服の方は、表の心臓を持ったわたし。
話を聞き、支える。どっしりと構えて堂々としている。
上質な厚手の服は、自分によく馴染む伝統的?なスタイル。

向かって左側の白い服の方は、裏側の心臓を持ったわたし。
傷ついている。もしくは喋りたいことなどを我慢してせき止めている。
華やかに見える花柄も、よく見れば傷が形作っている。

②どこからそう思う?

同じ顔の2人が並んで、心臓が見えている。
片方は断面が見えていて、もう片方は表面が見える。

2人の心臓は血管でつながっている。
血管の先はそれぞれに聴診器と、
垂れる血を止めるハサミ状の器具になっている。
それぞれ、入るものと出るもの(を止めるもの)で、逆の性質に見える。

心臓の断面が半分に切断した手前側と奥側だとすると、
裏表・対称・逆のようなものが鍵になりそう。

服装も色・形ともの対照的。
白い方の服は心臓から出た血で汚れている。

後ろの壁は、最初は荒れた心境ゴロゴロー! みたいに見えたけど、
表情と髪型は単純に左右対称なので、
あまり感情は関係ないのかもしれない。

壁の柄は顕微鏡写真のようにも見える。
医療っぽさが際立つ。そうだとしてもよくわからない。

③もっと発見はある?

(10)鑑賞のポイント
結婚10年目の1939年、メキシコの著名な画家である夫のディエゴ・リベラから離婚を告げられたフリーダが描いた幻想的な二重自画像。浅黒い肌をしたフリーダは、ディエゴが愛していた民族衣装のテワナを身につけ、手には慈しむように少年時代のディエゴの写真が入ったロケット[図1]を持っている(右)。一方、ヴィクトリア朝(1837-1901)のウェディングドレスを着ているもうひとりのフリーダは、心臓が干からび[図2]、破裂した動脈を外科用鉗子(かんし)で止血している(左)。

https://artscape.jp/study/art-achive/10188304_1982.html

愛する相手から10年越しの離婚を告げられる。
ただの聴診器かと思ったものは元夫の写真が入ったロケット。

愛されないフリーダと愛されたフリーダ、フリーダの絶望と孤独の叫び、不安や痛みを可視化させた。

https://artscape.jp/study/art-achive/10188304_1982.html

白い服を着た女性の方が画面上に際立っていることと、
けれども青い服の方が堂々としていて美しく見えることの不思議さがあった。
上手く言葉に出来なくて何も書かなかった部分だけど、少しだけ腑に落ちた。

あと、解説を見た感じだと、背景は単純に不穏な心象風景として受け取ってよさげ。



古賀春江の作品を見たのはこっち。



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