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第五回・フィラリア症~猫編~

こんにちは!
予防シーズンもあと1か月。

皆さま今年度も愛犬、愛猫への予防はしっかりと終えましたか?
前回犬のフィラリア症についてお伝えしましたが、


今回は猫のフィラリア症に少し触れてみたいと思います。




海外での猫の犬糸状虫の成虫の寄生は、同じ地域での予防をしていない犬での成虫の寄生の5~15%程度という報告があります。
予防していない犬と猫だと、猫のほうが犬糸状虫が寄生することは少ないようです。

一方、日本では
野良猫の0.5~9.5%、家猫の3.0~5.2%に犬糸状虫の寄生があったそうです。調査により数字が違うようですが、%で表示されているので、寄生のリスクありと考えられます。

犬糸状虫に感染した猫の約1/3が無症状であるとされています。
症状として咳や吐くといった症状が一過性にみられることもあれば、
継続してみられることもあります。
血管内で死んでしまった虫が血管を詰まらせて、突然死にいたることもあります。

猫では、犬より体格が小さいため、少ない数の犬糸状虫の寄生でも症状が
でる、あるいは強く症状が出ることがあるようです。


猫は、犬と同じ検査で診断することが難しいので、複数の検査を組み合わせて、繰り返し行う必要があります。

おうちの猫に気になることがあったり、犬糸状虫の予防をしてみたいということであれば、一度動物病院にご相談ください。
                          (獣医師 谷田)

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