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第9回・猫の熱中症について!?

皆さま、こんにちは🐈‍⬛

今年の夏も暑いですね😥
日差しが強すぎて、日焼け止めの消費が激しく日傘を購入しようか迷っている日々です。。。
皆さまはどのような日焼け対策をしておりますか?
ぜひ教えていただきたいです!


さて今回は、
「猫の熱中症!?」に関してお話してみようと思います。



”そもそもうちの猫は家にいるからクーラーつけとけば熱中症なんてならないでしょ!
”むしろ散歩するワンちゃんの方が熱中症のリスク高いでしょ!!🤨

その通りではございますが、


じゃあ、ネコちゃんは熱中症にならないのか?


実は、全国ではネコちゃんの熱中症の症例も数多くございます。


・室内のエアコンが切れていて猫の適温を超えてしまった
・湿度が高すぎて自分で温度調節が出来なかった

など、もともと暑さに強いネコちゃんですが、熱中症や体調を崩すリスクは十分にあります。

そもそも猫の適温とは?
23度~28度、湿度は50%~60%が最適と言われております。

では、どのような対策が出来るか?

・室内のエアコンが消えてしまった際の危険回避として、部屋を閉め切ってしまう事により、ネコちゃん自身の逃げ場が無くなってしまう為、扉を少し開けて、自分で温度調節が出来る環境を作ってあげる。

・湿度に関して、エアコンを冷房でなくドライにして湿度が高すぎる状況を回避する心がけをする。

人間にとって、「やや暑いなー」位がネコちゃんにとって適温である為、
夏のこの時期は繊細に考えてあげることも大事になります。

では、本題の
そんなネコちゃんがもしかしたら「熱中症かも!?」と感じてしまった際の
応急処置についてお話いたします。

室内飼いのネコちゃんが「熱中症かも!?」
思った際、病院に行くまでにできる応急処置についてです。


「熱中症」とは?
高温多湿環境下で体温調節ができなくなること。

「室温30℃以上」
「湿度60%以上」
「風通しが悪い」
「水分不足」

という環境で起こりやすいです。
猫は人間のように汗をかかず、
犬のように舌を出して熱を逃すこともできないため、
体温調節はあまり得意ではありません。

肉球や耳が熱い時は要注意!

軽い症状だからと放っておくと、急速に重症化し最悪の場合は死に至ることも…

熱中症が疑われる場合は涼しい場所へ移動させ、電話で獣医師の指示を仰ぎながら応急処置をし、動物病院を受診して下さい。

「意識がない」「痙攣している」場合はかなり重症です。

熱中症の応急処置は、まず体を冷やすこと

水で濡らしたタオルや布で包んだ保冷剤を脇の下や太ももの間に挟みます。

ここで焦って、冷水や氷水、保冷剤を直接当てるのは逆効果!
体表の毛細血管が収縮し、高温の血液が各臓器に送られ深部体温が下がらず、内臓へのダメージが強くなります。

水分補給も必要ですが自力で飲めない場合は無理に飲ませず、水を含ませた布などで舌を湿らせてあげましょう。


日本の梅雨と夏場は高温多湿。

愛猫の命を守るため、熱中症対策と応急処置について必ず知っておいてくださいね。



獣医師 高田


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