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看護師を救う中性脂肪の捉え方

中性脂肪とは、体内で生成される脂質の一種です。

主に食物から摂取した脂肪や糖質が肝臓で代謝され、中性脂肪として脂肪細胞に蓄えられます。

中性脂肪はエネルギーの蓄えや組織の保護を目的としているほか、体温の調節やホルモンの合成にも関与している大事なものです。

ところがこの中性脂肪、なんとなく「高くなきゃいいもの。」と思っていませんか?

特に糖質制限をしている人にしてみると、低ければ低いほど安心という感じではないでしょうか。

私も看護師時代糖質制限をしていたので、中性脂肪は30台でした。

このデーターを見た医師(勤務先の総合病院の産婦人科医)も、「中性脂肪も低いし、素晴らしいね。」と言っていました。

ところがです、健康体ならこの中性脂肪、

80以上は欲しいのです。

看護師なら90以上あると安心です。

※上限値は同じです。

中性脂肪は自分という車のガソリンの量と考えて下さい。

中性脂肪が50を切っている場合、1日のどこかで低血糖を起こしていると考えて良いです。
低血糖によってコルチゾールやアドレナリンを分泌しますので、心身共に様々な不調を抱えることがあります。

〜中性脂肪が50以下になると、以下のような状態を感じることがあります〜
※70以下でかなり低血糖を疑いますが、50以下はほぼ確定です。

・疲れやすい
・お腹が空くと途端に集中力が低下したり元気がなくなる
・頭痛、肩こり、首こり、背中の張り
・冷え
・PMS
・気分の浮き沈み
・イライラ
・痩せもしくは太りやすい
・筋トレしていても筋肉がつきにくい
・鮮明な夢を見る
・夜中に一度は目が覚める
・歯軋りや食いしばりがある
・動悸
・発汗
・便秘、もしくは便秘と下痢の繰り返し
・カフェイン依存(コーヒーや紅茶、チョコレートなど)

思い返すと私が中性脂肪30台だった頃、コーヒーの摂取量はどんどん増えていき、急に空腹感を自覚して、そうなると途端に集中力が低下していました。

医療従事者にとって、このような状態は好ましくありませんね。
インシデントの原因にもなり得ます。

後に分子栄養医学を学び、30台の中性脂肪がいかに緊急事態であるかを知った私は、そこから中性脂肪を上げるべく食事療法を始めました。

ところがです!

40を切った中性脂肪を上げるのは結構難しんですよ!
何かヒントはないかと本屋さんに行っても、『中性脂肪はこうして下げる』というような本は何冊もあるのですが、中性脂肪を上げる方法を記した本は一冊もありませんでした。

私は中性脂肪が40以上になるのに半年以上かかり、70台になるのには1年半くらいかかりました。

私の場合、さほど疲労は感じていなかったのですが、(アドレナリンドーピングしまくりだったのでしょう)中性脂肪が70以上をキープできるようになると、裁き癖がなくなって行きましたね。

自分も他人も、いいじゃんいいじゃん、それでいいじゃんとなってとても楽になって行きました。

皆さんもぜひ、直近の職員健診の中性脂肪をチェックしてみて下さいね!


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