悪食令嬢と狂血公爵の感想

コミックス第6巻まで読んでの感想。

まず、絵がとてもうまい。ヒロインの愁いを帯びた表情など表現力が高い。強面のキャラクターもかき分けれていて画力の高さが伺われる。

話の筋がとても素敵だと思う。ほっと一息つけるやさしい物語だ。もちろん取り巻く環境は甘いことばかりではないが、キャラクターたちが生き生きとしている。

主人公のヒロインはオタク気質で研究にのめり込むタイプ。読者の共感を得やすい部分ではなかろうか。

転生モノでもなければ、悪役令嬢ものでもないのでテンプレ的に感じる違和感や齟齬がないのが読みやすい理由の1つだろうか。

徐々に描かれて行ってるところだが主人公は天才である。選ばれしものの才覚を持ち、努力も怠らない超人だ。そのように感じられないよう描写はされているがこれは紛れもない事実。

夫となるヒーロー役は女性作家的な寡黙なヒーロー。ちょっとかわいげがあるところもそれらしい。

続きが楽しみな物語である。
原作小説はなろうで読むことができるがまだ完結はしていないようだ。

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