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■ 其の119 ■ 公立入試はゲーム感覚

🔣今月末に広島県の公立高校入試が行われます。
テストというのは、最後の局面になると、純粋に点を取るゲームになります。 意外とそれは楽しいもので、勉強というより、ゲームや何かのプロジェクトをやっている感覚に近いです。
そんな高校入試の対策について、まとめたものです。
ちがう都道府県であっても、共通する所はあるかもしれません。
 

📙 理科                「出ない所」と「出そうな所」を把握する

🔣理科には4つの分野があります。 物理・化学・生物・地学です。 
この4分野から必ず1つずつ出題されます。
まずは、過去数年間、どこから出題されたかをチェックします。
直近3年間で出た箇所は除外できます。
しばらく出ていない中で、「怪しい箇所」が、今年出題される候補です。
各分野とも、だいたい2カ所に絞られます。
そこを重点的に勉強すればよいです。

🔣地学を例にあげてみましょう。
地学には、「大地」、「天気」、「天体」の3つのカテゴリーがあります。
何が出題されたか、8年前から見てみます。
天体(地球)→天気→大地(地震)→天体(宇宙)→大地(地層)→天気→天体(地球)→大地(火山) となっています。 
今年の予想は、大地は×、 天気は〇、 天体なら宇宙が〇、です。   
 

📙 社会                  資料をみて ⇒ 文章を書く

🔣昨年の解答を分析すると、50点満点中
記号で答える‥24点
単語を書く‥6点
資料をみて文章を書く‥20点 という配分です。

🔣記号と単語の答えを列挙すると、
   う、 ア、 エ、 イ、 ウ、 イ、 ウ、 エ、 ア、 ウ、 イ、 イ 
   オーストラリア、 城下町、 両替
地理・歴史・公民の三冊の教科書の中から、書くのはたったこれだけです。今から知識を増やす勉強はあまり意味がありません。
           
🔣一方資料をみて文章を書く問題は、6問あり20点分です。
こちらは練習して慣れてくると、短期間で得点を増やせます。
今からは、資料を見て記述する問題に力を入れて得点を伸ばします。
  
 

📗なお、広島県教育委員会のHPからアクセスすると、
昨年の公立入試の分析結果が見ることが出来ます。                   
五教科の平均点が出ていますが、50点満点なので、わかりやすく100点満点になおすと、
  国語     社会       数学     理科      英語      平均   52.4   51.6  45.2    50.6  48.0  49.6
平均約5割のけっこう難しいテストです。 
その下を見ていくと、各教科の正答率表も見られます。 

 
  

📙 数学                 正答率4割以上の問題ができればOK 

🔣数学の正答率表をもとに説明します。
数学は正答率が4割以上の問題に正解すれば24点あります。
それが出来れば一応OKです。
海田・皆実などの進学校は、それに上積みをしていきます。  
正答率が2割以下の問題は出来なくても構いません。

🔣勉強の仕方は タテ割り です。
これは、大問ごとに過去数年分をまとめて一気に解く方法です。
まず大問1 の5年分を一気に解きます
次に大問2 も5年分を一気に解きます
そういう風にすると、自分ができる所、できない所が明確にわかってきます。 
あとは、どこに力を入れ、どこを捨てても構わないかを決めます。
 
                                                                                        

📙 国語                  200字の作文を書き切る

🔣200字作文は、50点満点中9点=つまり約2割です。
これを絶対に書き切るのがポイントです。
 国語は9時からはじまる最初のテストです。 作文を仕上げないと、後悔や心残りを引きずるので、確実に書き切ることです。

🔣作文を柱に、残りの大問三つとの時間配分を決めておきます。
大問①は小説、大問②は説明文、大問③は古文
これらは、過去問を数回やって慣れておけば出来ます。
       
 

📙 英語                 難問は捨てて、確実に点を拾っていく

🔣英語は例年、得意・不得意で点差が開く教科です。
栗拾いやマツタケ狩りをする感覚で、拾えるものを確実に拾っていきます。大問ごとにみると、下のようになります。
                               
 〇確実に取りたい所        ▲得意でないと厳しい所
リスニング初めの3問        リスニングの英作
会話文は全てやりやすい            ─ 
長文読解の記号問題            長文読解の最後の英作
              ─               英作文
 
    

※最後の一カ月は、各教科の傾向や実態を把握したうえで、  ゲームを攻略するように勉強すれば楽しく感じられます。 


       

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