去年、友達のモニカの結婚式に出席したときのこと。
新郎アレハンドロのおじいちゃんに初めて紹介された。
スーツにシルクハットがよく似合っていてなかなかのおしゃれさん。
もう90代半ばなのに元気に一人で暮らしていると聞いてびっくりした。
食事は、1週間分の料理を家族が作ってタッパーに詰めて届け、週末は子どもたちがローテーションで自宅に招いて過ごしているらしい。

この子がわんこの飼い主よ、と私を紹介し、それをきいて、ああ、そうか！とニコニコ笑っていたおじいちゃん。
キョトンとした顔で、モニカの顔を見ると、彼女は笑いながら
おじいちゃんね、わんこのことよく知ってるんだよ、仲いい友達なんだよ。といった。

私は長期家を留守にする時は、犬友でもあるモニカにいつもわんこを預けていた。
そういう期間中、 実はモニカはよく夫の実家に週末ワンコを連れて訪れていたらしく、その時に実家に招かれていたおじいちゃんとうちのわんこはどうも出会ったらしい。そしてタイミングが合うとよく一緒になり遊んでもらっていたようだ。

うちのわんこ、私の知らないとこでいつの間にかこんな素敵なボーイフレンドがいたのね！
と思わず笑ってしまった。

先週モニカから連絡が来て、そのおじいちゃんが亡くなったことを知らされた。元気なおじいちゃんがわんこと一緒の写真とともに。

一度しか会ったことはないけれど、とても印象的だった元気なおじいちゃん。
大往生だと思うけれど亡くなったと聞くと、やっぱり切なくなった。
わんこの大切なお友達だったおじいちゃん。
翌日アレハンドロがインスタに若かりし頃のおじいちゃんとおばあちゃんの写真をアップしていた。

おじいちゃんがいなくて寂しいよ。今はきっとおばあちゃんとまた会えてるよね、と。

ハリウッドスターかの如く素敵な写真だった。
うん、今頃はおばあちゃんと再会して、話に花がさいてるにちがいない。