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言葉ってなんだろ?

シアトルに来て1ヶ月。
自分の伝えたい事を上手く伝える事が難しい状況になったので
気づいた事や考えるようになった事があるので今日はそれを書きます。

●シンプルに伝える方法を考えるようになった

日本に居た時は意識せずに自分の考えを相手に、伝えられていたのに
言葉が不自由な状態になった途端に「どうすれば.この思いや考えは正確に相手に伝える事が出来るか?」と考えるようになった。
そもそも知っている言葉が、圧倒的に少ないので、思っている事を正確に伝える事はかなり難しい。
なので。なるべくシンプルに正解に近い事を伝える言葉を選んでコミュニケーションしています。
これがめちゃめちゃクリエイティブで楽しい◎

上手く伝える方法が見つかった時は、めちゃめちゃ嬉しいし。上手く伝わらない時は、もっと勉強しようという気持ちになる。
そもそも日本語の表現をそのまま直訳すると違う印象になってしまう言葉もある。
まったく英語を話せない聞けない。という状態からのスタートだったので、少しずつ聞けるようになり伝えられるようになる事を実感して発見と感動の連続。
上手く聞き取れなかったり、上手く伝えられなかったときは少し凹んだりする事もあるけど、それはまだまだ成長出来る証拠なので、伸び代たっぷり。むしろ伸び代しかない。

●コミュニケーションには想像力が必要だと知った

知ってる言葉が少ないので、会話の中で出てきたわかる単語を組み合わせて、どんな事を話してるのか、想像して返事を返したり相槌をうったりしている。
例えば、最初にHowから始まった時は、「どうやって」という事を聞かれてるな。とわかるので、間の言葉がわからなくても「painting」や「illustration」という言葉が出てきたら。何を使って、どんな方法で絵を描いてるのか聞いてるんだろうなと繋げていきます。

それで「私はアクリル絵の具を使って手描きで絵を描いています」と答える。

みたいな感じで言葉のわからない部分は想像力で補う訳です。たまに全然的外れな答えを返してしまう時もあるけど
そんな時は、わかりやすい言葉を使って聞き返してくれるので、なんとかなりますw

英語では最初に「私は何々をしたい」から始まるので。こっちの人は最初のいくつかの言葉を聞いただけで
その人が何を伝えたいのかを、先回りしてわかってくれる事が多々あるらしく、話してる途中で。「なるほど!じゃーこうだね!」と相手の話してる途中に言葉をかぶせていくという話を聞いた。

先日カフェに行ってトイレを、借りようと思って「May I use..」と最初の言葉を言っただけで「OK!トイレのロック番号は9766だよ」と返事が返って来た。
カフェなので、よくトイレを貸して欲しいと言われているんだろうけど、本当に最初の言葉から次に繋がる言葉を想像しているんだなと実感したエピソードでした。
日本語を話してる時は、そんな事に気付いてなかったけど、日本語を話す時でも同じように想像して話してるんだなと思う。
会話で想像力を働かせる事は、相手への優しさなんじゃないかなと考えるようになった。

●言葉で伝えられる事と伝えられない事。言葉がなくても伝わる事があると気づいた

前にツイッターでも書きましたが、言葉を使うのがとても上手な人でも
自分の思っている事を100%伝える言葉出来ないと思っていて
得意な人でも70%、80%伝わればいい方なんじゃないかなと。
音楽家やアーティストでものすごく沢山の人に愛されている人たちは、音楽やアートを通して
言葉では伝えきれない部分を伝えているんじゃないかなと仮説を立てました。

シアトルに来て最近改めて感じているのは言葉を全部理解出来なくても、何度もその人と接していると、その人の人間性が、伝わってくるという事。
1回や2回会うだけだとわからいけど
何度も会ってると、その人がどんな人がなのかが滲み出て伝わってくる。
これは、個性と同じで意識して抑えようとしても滲み出てしまうもんだと。伝わってしまうもんだと。、

言葉では伝えられない事もあるし
言葉がなくても伝わる事もある

最後に
「ぼくは絵描きだ」というアイデンティティを持っているおかげで
どこでもどんな時でも自信を持っていられるし、絵を通してコミュニケーションをするための共通項を作れるので
本当に絵を描いていて良かったな〜と実感していまふ。

絵の可能性。イラストレーターの可能性。絵本の可能性を以前よりも更に感じているので、今後がますます楽しみです。

言葉って面白いな〜
国によって言葉が違うのも面白いな〜



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