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焙煎度合 | 焙煎コーヒー豆の煎り加減

コーヒーノキに成る果実から採れる種子がコーヒー生豆です。乾燥前の種子は水分を含んで柔らかくて弾力があります。しかし、乾燥処理を済ませたコーヒー生豆は、小石のように堅くて固形化しています。そして、そのコーヒー生豆には、コーヒーの香味は存在していません。

コーヒー生豆は、焙煎というプロセスを経て、褐色で香り豊かな手で強く押せば砕けるカリカリとした焙煎コーヒー豆に変身するわけです。

カップコーヒーの香味は、生産国・生産地を含む栽培環境、コーヒー生豆の保存年数、焙煎の仕方、焙煎コーヒー豆の粉砕の仕方、コーヒーの淹れ方などに影響を受けています。それらの影響要因の中で一番基礎的な要因は、コーヒー豆の焙煎だと年老いた珈琲豆焙煎屋は考えています。

コーヒー豆は、その焙煎プロセスにおいて熱を吸収して化学反応が活発化して、薄っすらとした黄色から徐々に濃さを増して行き、褐色、茶褐色、濃厚な茶色と色が濃くなって行き、よりコーヒー豆の温度が高くなると、コーヒー豆の表面にオイルが浮いてきます。

コーヒー豆の色の変化は、焙煎度合(煎り具合)を判断する正確な方法とは言えませんが、コーヒー豆の色の変化は、同時に、香りと味の変化を伴うと言われているので、焙煎温度と色の変化を組み合わせれば、焙煎度合(煎り具合)を判断するある程度の基準を作ることができると考えています。

しかし、主観的要素が大きいのが焙煎度合(煎り具合)ですから、コーヒー会社や自家焙煎店によって、焙煎度合(煎り具合)の名称や説明が異なっていて標準化されているわけではありません。

年老いた珈琲豆焙煎屋夫婦が営んでいる自家焙煎コーヒー豆小売専門店では、焙煎度合(煎り具合)を「中煎り」・「中深煎り」・「深煎り」に分類して販売しています。もちろん、独断と偏見に基づいた分類ですから、他の自家焙煎店やコーヒー会社の焙煎度合(煎り具合)の分類とは相当に異なっていると思います。

焙煎コーヒー豆の煎り加減

焙煎コーヒー豆の煎り加減(焙煎度)はコーヒー豆焙煎業者によって様々ですが、焙煎コーヒー豆の色を基準にして、浅煎り(ライトロースト)、中煎り(ミディアムロースト)、中深煎り(ミディアムダークロースト)、深煎り(ダークロースト)の、4つの焙煎度合(煎り加減)に分類するのが一般的のようです。

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