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パール判事の言葉

時期が時期なのでセンシティブな内容かもしれませんが
あえて書こうと思います。

パール判事の言葉をいくつか載せたいと思います。

「時が熱狂と偏見をやわらげたあかつきには、
 また理性が虚偽からその仮面を剥ぎとったあかつきには、
 その時こそ、正義の女神は、
 その秤を平衡に保ちながら、
 過去の賞罰の多くに、
 そのところを変えることを要求するだろう。」
   パール判決文より

この言葉は、パール判事の書物にはよく記されているものですが
今は、仮面が剥がれつつある時代のように思います。
SNSの時代に入り、あらゆる情報が飛び交い、
公文書も公開されてきていることで、あの戦争はなんだったのか、
戦後の日本はどう統治されたのか、など、見方が180度変わって
しまうようなことも・・・

ただ、それらの情報は、正しい情報がある一方
間違った情報も同時に溢れているので、しっかり
一次資料などをチェックしながら情報は取りたいものです。

さて、パール判事が、戦後日本に来日され、
秋の日本を楽しんだ際、語られた言葉を少し抜粋し
ご紹介したいと思います。

日本の皆様へ
 「わたしが、この老齢、この健康で日本にまいりましたのは、
  日本の皆さんに対するわたしの敬愛の念を親しくお伝えする
  とともに、皆さんに東洋精神の尊厳さを再び確立していただく
  ようにお願いしたいからでありました。
  東洋の諸国は日本に注目し、日本の奮起を期待しているのです。」

日本の青年に
 「西洋の観察者の中には、すす で曇らせたメガネをかけて
  世界を見渡し、西洋化された表面だけを見、
  その下に燃えているその土地の火を無視して、
  自己満足しているものが多くいます。
  つまり、わざと東洋の長所に目をつぶっているわけです
  その連中の思い上がった意見を受け入れてはいけません。」

日本の若い女性に
 「学校教育から、本物とにせ物を見分ける能力
  お国の将来を形成していく力についての知識を得てください。
  特に、宣伝にまどわされない判断力を得てください。
  宣伝が大衆を支配するために案出された実に警戒すべき
  手段だからです。
  宣伝の恐ろしさは、常に感情に働きかけ、
  知らず知らずのうちに、自分の本性と
  矛盾することを信じこまされる点にあります」

この言葉を述べられてから、およそ60年近く経ちますが
パール判事は、アジアの世界は日本の復興を望んでいる
そのために、若者がしっかりと物事を判断し、
メディアに惑わされず、東洋の文化をあらためて再考し
日本国の復興をという、今でも通じてしまう言葉には
多少複雑な思いがありますが、今、あらためて
この言葉を受け止められることを感謝したいと思います。

「パール判事の東京裁判日本無罪論」より



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