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学校で契約しているWebサービスの管理

年度替わりで各サービスのアカウントの更新作業をするために、1つ1つ管理画面を開くのですが、どんだけあるんだか、と感じます。
まとめてみようと思います。


Apple  School Manager

うちの学校ではGIGAスクール端末としてiPadが導入されています。
教育委員会が管理者になっていて、導入時は業者が設定してくれたのですが、端末の修理や完了品の登録情報の変更や、アプリの導入の時には学校のアカウントでの操作が必要になります。
年度替わりには特に操作は必要なかったです。

MDM(Mobile Device Management)

端末の管理をするサービスです。
普段はアプリのインストールで使うことが多いです。
年度替わりの作業としては、卒業生や転退職者の端末からデータを削除するときにリモートワイプを行います。
また、アプリの再インストールや設定変更許可の情報は自動配信できるので、キッティングの作業量はかなり軽減できます。
ただ、個別の初期設定は1台ずつやらないといけません。

Active Directory

県教育委員会で業者に委託して運用しています。
新聞発表にある人事異動は業者でやってくれるのですが、新規採用や講師、任期付きの職員などの分は学校から専用サイトを開いて申請しないといけません。
今は学校でWindows Serverを操作することは無いので、技術的な負担は軽いのですが、業者は全県分の処理を急いでするので大変そうです。
そもそもアカウントが無いとパソコンが起動できませんから。

Google Workspace for Education

県教育委員会で契約しています。
教職員のアカウントについてはActiveDirectoryと連動させているので、業者がやってくれます。
ActiveDirectoryを使っていない職員がいると、教育委員会にアカウント作成の申請をします。
児童生徒のアカウントについては、以前は学校で管理していましたが、年度替わりの進学・卒業の処理は教育委員会で取りまとめるようになりました。
特別支援学校を忘れられているのではないか、と心配することがありますが。

学校で行う設定としては、Googleグループのメンバーの更新があります。
アクセス権をグループに割り当てているので、メンバーを更新することで、
・掲示板(Googleグループのメッセージ)
・共有フォルダ
・イントラ版ページ
が使えるようになります。

Classroomについては、学級単位で作りたい場合と、教科単位で作りたい場合があるので、一括では作っていません。
約束として、学校代表アカウントを「教師」に登録するようにしています。

一斉メール

保護者向けと職員向けがありますが、同じシステムを使っています。
前の学校では情報主任(私)が初期設定をして防災担当に管理を任せていましたが、今の学校では防災担当が直接管理職と掛け合って導入したようで、情報教育部は関与していません。
卒業・転退職すれば自分で退会できますから、新しい人への登録用QRコードの配布くらいではないかと思います。

勤怠システム

在校等時間(勤務時間とは言わない)の管理や、休暇、出張の届出を行うものです。
さすがに勤怠管理をヒラの教員(主任と呼んでいてもただの教諭です)がやるわけにはいかないので、教頭が行います。
でも、
「勤怠システムのカードはいつもらえるんですか?」
「勤怠システムのログイン画面ってどこですか?」
「勤怠システムのパスワードが通らないんですけど」
と毎年質問攻めに遭います。
自分の出退勤記録に関わるので、みなさん必死な形相で怖いです。
年度更新はActive Directoryと同じ感じではないかと思います。

校務支援システム

学籍や出欠、成績、指導要録などを扱います。
導入時の説明会は教務担当と情報担当が行きましたが、仕事の内容としては教務なので、うちの学校では教務が担当しています。
「校務支援システムの入力が大変だから人を増やしてほしい。」という本末転倒な要望が出ていたことがありました。
効率化のために導入したのではないのか。
保健関係の部分は養護教諭が担当しているようです。
年度更新はActive Directoryと同様です。

デジタル教科書

教科書会社によって違いますが、Lentrance社を利用する教科書は学校で管理画面の操作が必要になります。
・管理画面でクーポンコードを入力する。
・教科担当の教師を登録する。
・教師に教科書を割り当てる。
学校アカウントの登録や管理者の登録は情報教育部でやったとしても、実際の作業は教科書係の仕事だと思います。

学校Webページ

学校からはCMSで編集するだけです。
noteもあります。
年度替わりには、
・学校経営・運営ビジョンや教育課程の更新
・入学式の案内の掲載
があります。

他にも各分掌で使っているサービスがあると思います。

何でもICTの分掌に回すな

新しいWebサービスが導入されると、情報教育部に話が来ます。
そして、
「こりゃ難しいなぁ。」
「わからないなぁ。」
「うちの部にできる人がいない。」
「さすが季和先生だなぁ。」
「情報教育部でやってくれないか?」
と言われます。
でも、既存の仕事の置き換えだったらその分掌で行うべきだと思います。
おだてたってダメですよ・・・。
仕事の押し付け合いにはうんざりします。


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