見出し画像

OTT「草陸上」宣言。

OTT ・オトナのタイムトライアルという
市民ランナートラックレースをはじめて10年目となりました。
10年も続けていると、それなりに知ってる人も増えてきました。
そんなこともあってか、
「OTTを国立競技場で開催してみませんか?」という
オファーが舞い込んできました。
5秒くらい真剣に考えて「ないっすね」と返事をしたら
その場にいたひとたちがひっくりかえった。
みんな、「こんないい話、断るなんて狂ってる」と思っていたらしい笑

国立だろうが、和田堀だろうが、付帯設備に差はあれども、
使うのは同じ400mのトラックです。
ランナーが走れればいいわけですし、
OTTではレース中は3レーンまで近づいて応援することができますから、
そもそも観客席は必要ない笑
つまり、自分たちがやりたいコンテンツと会場がミスマッチである。
そう考えたので、「ないっすね」と返事をしたのです。

新しくなった国立にはカメラマンとしてグラウンドレベルで
何度か撮影もしたことがあって、その規模感や設備の素晴らしさ(とくに音響)は十分にわかってはいます。
しかし、国立にたとえ1万人の観客が集まったとしても
キャパシティの6分の1。これでは一体感がでないのです。

スポーツであの会場(キャパ68000人)をいっぱいにできるのは
サッカーやラクビーなどの一部の超人気カードに限られるでしょう。
陸上日本選手権だと1階席を満杯にすることすら難しい。
少し脱線しますけど、陸上日本選手権だと個人的には
2万人くらいのキャパシティの会場がちょうどいい。
観客席がギュッとつまることで、
客席と選手の一体感がますからこそ「ミラクル」がうまれます。
昨年、オレゴン世界陸上が開催されたヘイワードフィールドも
通常客席数は12650人ですからね。
(25000まで仮設スタンド増設ができる)

そう考えるとOTTのようなトラックレースには
360度スタンドがある駒沢競技場だと広すぎるくらい。
代々木公園の織田フィールドか、世田谷の大蔵運動公園くらいが
ちょうどいい。どちらがベストか?といえば
大雨が降っても風が吹いてもスタッフや観客も
スタンドや室内に退避できる大蔵運動公園でしょう。

さて、本題へ。
OTTがはじめたトラックレースは審判のいない
「非公認レース」と呼ばれるものです。
公認レースとは日本陸上競技連盟競技規則に則って
各地域陸協の審判と運営によって開催されるものです。
公認レースでの記録は公認記録として、
大会ごとの参加標準記録などの申請記録として使われます。

「OTTも公認レースにしないんですか?」とよく聞かれるのですが、
公認レースにすると、男女が一緒の組でレースすることもできないですし、
スタート前にみんな集まって記念撮影をすることもできないですし、
ペースメーカーをレースの流れによって次々と投入することもできないですし、シューズ規定もあるから、厚底カーボンシューズで走ることもできませんし、周回の鐘を鳴らすのも審判の役目ですから、たまたま遊びに来た駅伝好きアイドル西村菜那子さんが鐘を鳴らすなんてことはもってのほかです笑
自分たちが作りたいレースをやろうとすれば、公認レースではできないので
必然的に非公認レースとなるわけですが、この「非」という文字が
なんだか「非合法感」を醸し出すわけです。

「OTT?非公認レースでしょう。
 あんなのレースじゃない!」とも、
これまでさんざん言われましたが、
ちゃんと公認記録を出したければ、
日体大記録会に行けばいいじゃないですか。
とはいえ、昨年は日本最高峰の記録会が行われる
日体大でOTTを開催しましたが笑

日体大でOTTが開催される時代ですから
もはや、公認・非公認の2元論で分類されるのは
現実的ではないんじゃないかと考えはじめたのです。

TWOLAPS横田真人さんと(ちなみに横田さんはOTTの監事もやってます)
OTTの非公認レースを土台として公認レースのMDCを作り続けて
会場しかり、非公認しかり、自分たちがやりたいことと
しっくり合う表現がないものか?と考えつづけてきて、
ようやくたどりつきました。

自分たちがやりたいこととは、陸上やランニングにまつわる
壁をとっぱらって裾野をひろげるということ。
草野球や草サッカーを楽しむような「草陸上」を作ることである。と。

ということで、OTT(オトナのタイムトライアル)は
「草陸上の開催し、広めること」を活動の中心にすえることにしました。
5月13日は草陸上のメッカ(と、勝手に名付けた)
世田谷大蔵運動公園で開催。「THE OTT CLASSIC」です。
いつもの1500m、5000mだけでなく、
今回は800mを新種目として加えました。
いろんな種目をOTTで開催することによって
「草陸上」にしていこうという試みです。
短距離も跳躍も投擲も「草陸上」にできるといいですね。

今回も幅広いみなさんが「草陸上」を楽しめるよう、
未就学児からエントリーできる種目も用意しました。
ご家族連れで参加することができます。

日本全国からの草陸上へのエントリーをお待ちしております!
エントリーはこちら↓から。
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01nup1hkxdz21.html


サポートと激励や感想メッセージありがとうございます!いただいたサポートは国内外での取材移動費や機材補強などにありがたく使わせていただきます。サポートしてくださるときにメッセージを添えていただけると励みになります!