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あと半年あるんだから。

TrackTownJPNでは総責任者こと文化放送の山田Pによる「録れ高シリーズ」というネタがあります。それなりに局内でも偉い山田Pが自ら現場に赴いてレコーダーを回しコメントを録ってくるというもので、これがなかなかうまくいかない笑。もはやうまくいかないというネタをこちらも楽しんでいるところもある。大阪で行われた日本選手権長距離。今回ばかりは前日に番組収録にもリモートで参加した新谷仁美選手や楠康成選手のコメントを出演者全員が期待していたのですが、翌日に山田Pにあうと、「いやー。wifiが落ちちゃって録れなかったんですよ(苦笑)」と言う。詳しくきくと、ZOOMでのリモート記者会見に望んだら会場内のwifiが落ちてZOOMにつながらなかったということらしい。「っていうことは、山田Pもしかして録れ高ゼロ?」「ええ、お恥ずかしながら録れ高ゼロです」その場は大爆笑でおわったのですが、後日、山田Pから連絡がありました。

「ミックスゾーンに置きっぱなしにしてたレコーダーを聞き返してみると、ノイズだらけなんですけど、新谷選手の声が入っているんですよ」という。そのファイルを送ってもらい、ヘッドフォンをつけてボリュームをあげてみると、そこには10000mを走り終えた直後の新谷選手が日本郵政の鍋島選手へ語りかけている音声がかすかに入っていた。新谷選手と鍋島選手とのやりとりといえば、直前のクイーンズ駅伝でのこのシーンを思い浮かべるかもしれない。

日本選手権のミックスゾーンでのそれは、クイーンズ駅伝のときのような掛け合い漫才ではなく、泣きじゃくる鍋島選手を励ます新谷選手とこの状況で新谷選手に祝福を送る鍋島選手の声がはいっていた。

「あと半年あるんだから。鍋島ならできるから。あたしに勝ってるんだから。半年、しっかりあわせたら鍋島なら絶対できるから。足を万全の状態にしたら絶対にできるから。」
「おめでとうございます」

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日本選手権の1週間前くらいのこと。昼ごはんを買いにいった近所のスタバでばったりあった新谷選手は「今度の日本選手権、30分30秒を切って優勝を狙います」とハッキリと言った。そばにいた横田コーチも「これですべてのピースが揃いました」という。テーマは2019年日本選手権の負けパターンを繰り返さないこと。

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