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元汚部屋からゆるミニマリスト|あの選択をしたから

じめまして。
整理収納アドバイザーでゆるミニマリストのいーこです。
2017年に開業をして、現在はフリーランスのお片付け、お掃除屋さんの代表をしています。
高校生と中学生の子供と旦那さんと暮らしています。


汚部屋だった過去

整理収納アドバイザーの資格を知るまでは、
片付けという概念はあったものの、
押入れに突っ込むだけ、収納品を買ってごちゃごちゃしてきたら布で隠す、などテクニックと言っていいか分からない収納方法を取っていました。

そんな、雑誌やインターネットで見た素敵な家の収納法を真似するも、自分に合った方法ではないのですぐに、リバウンド。

子供も小さいし、うちは収納が少ない家だから仕方ないんだって思い込んでいました。

ハサミを使いたいのに、探すだけでも何分もかかる毎日。
パートをして帰ってくる頃には疲れ果てて、
汚いキッチンを見てさらに疲れ、平日なのに外食ばかりで散財しまくりの毎日。
貯金も思うように増えず、クレジットカードの請求額に目が飛び出る月末。
汚部屋ってだけで、気力が吸い取られていたような気がします。

汚部屋脱出のきっかけになったあの出来事

実は私の旦那さんと子供たちが【ADHD】や【軽度自閉スペクトラム症】と診断された過去があり、
その頃数年間は子育てや夫婦関係に思い悩んでいました。
私は、元々人には興味がないので夫婦と言えど他人だし、自分のことは自分でして欲しい。
子供だってそう。
自由に、置かれた環境の中で伸び伸びと育って欲しい、なんて理想があったりもして…。

そんな理想がありながら、家族のほとんどが
発達障害とくくられてしまう特性をもっている現実。
まともなのは私だけなのか?(いや、あんたも十分変わってるぞ)

話が通じないパートナー。

予想外の出来事にパニックになって騒ぐ長女に固まる次女。

私の常識や、これまで積み上げていた自己肯定感は数年でガラガラと壊れて再生不可能な状態に。

こんな数千字の文字だけでは説明なんてできない葛藤が当時20代だった私の心を蝕んでいきました。

部屋は心の鏡、と言わんばかりに家の中はモノで溢れていきました。

同時にそのモノたちを管理する時間にも、
向き合わなくてはいけない子育てにも追われ、
ますます心が疲弊していきました。

家事、育児、学校行事、仕事、時間が思うように使えず、
睡眠だけでなく、ついには食事の時間まで削らざるを得ない状況に。


もちろん、免疫力が下がり日和見感染や栄養失調になり搬送。(そんな事、このご時世にって感じですよね)

自分を1番後回しにした当然の結果だと、今なら解ります。

それがきっかけとなって、何かにすがるように
片付けの勉強をしたり、本を読み漁りました。
それが、汚部屋脱出のきっかけになりました。


資格を取っても片付けられなかった

こんな事、大きな声では言えませんが
片付けの資格を取ったものの、技術や理論は理解できても実際に手を動かす事が難しかったのです。

使ったモノを戻す、聞くだけなら簡単そうなのに
なぜかできない。

大量のモノと決別をして断捨離するものの
一向に減らないモノたち。(なぜ)

そう、片付け方が分かっても、
自分の事が分かっていなかったんです(泣)

だから、捨てては買い、捨てては買い。。

自分を肯定できる何かを探していたのでしょうね。

メディアや、周りの人の目を気にしてモノを取り入れても満たされるはずもなく。

これで片付けアドバイザーと名乗っていいものなのか、クライアントに後ろめたい気持ちを抱えながら過ごしていました(ごめん!)

こんなコトがきっかけでミニマリストへ


まず、自分が大切にしたい価値観を調べてみたけど
実際にどう行動に移していいのか分からず、
1年が経とうとしていた時。

モノを片付ける時間が本当に無駄に感じていた私は
『ミニマリスト』たちのSNSでその人たちの思考を見ていました。

ミニマリストになろうと決めたわけではないのですが、ある日ふと


『菜箸が引き出しに引っかかってイライラするなぁ。菜箸がなくても、お箸でいいのでは?』


と、菜箸を手放してみることにしました。
(もし不便ならまた買い直せばいいもんねという気持ちで)

そこから、菜箸がなくてもなんて事がないことに気がついてしまったのです。
(これはもちろん人それぞれ!)

モノの面積としては小さい菜箸一つだけど、それがなくなっただけで片付けライフが少しだけ軽くなった事に衝撃を受けた私は、他にも代用ができるモノがないかと探すようになりました。

気付けばゆるミニマリスト


菜箸の衝撃から、日々代用できるモノを探して手放していたある日、
家の中を見渡してみると、SNSで見た事のある光景が広がっていました。


ガランとした部屋に、テーブルがポツリ。

これは誰がどう見てもあれでした。

そう、私はミニマリストへとなりかけていたのです。

ただ、『ゆる』と付ける理由は、家族はミニマリストではない事、まだまだ完全なるミニマリストとは言えないほど、推しグッズや思い出の品を持っているという事で、謙虚な気持ちで一応付けています(笑)

こんな経緯で汚部屋からゆるミニマリストへと変貌を遂げたのです。


強い意志なんて要らない。


私が、私の大切にしたい価値観を思い出した結果だったに、過ぎないのでした。


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