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【あなたの知らない田舎暮らし】消防団篇①

先日Twitterをみていると【消防団 出不足金】がトレンド入りしていました。

2万も払わされたらそりゃ納得できませんよね。

そんな中Twitterのタイムラインを見ていると、意外と消防団について知らない人が多いことに気がつきました。

消防団って身近な存在なんですけどね。

そこで今回は、現役消防団員(入団5年目)である僕から

個人的見解をたっぷりと交えながら田舎の消防団を紹介したい

と思います。

ぜひこの機会に消防団についてなんとな〜く知っていただければ幸いです。※消防団の活動は地域の色がめちゃくちゃ出るので、今回ご紹介するのはあくまで、僕のケースです。ご了承ください。

【そもそも消防団って何なん?】

ざっくりいいます。
消防団は、火災とか遭難とか起きたときに消防署とか警察署の人たちと協力して手助けする地域住民の組織です。

例えば、とてつもない田舎で火事が起きたとします。そんなとき、消防車なんか待っていたら・・・ついた頃にはこんがり丸焦げです。ここで活躍するのが地元住民の消防団です。

消防団は、火事を察知したら消防小屋(大抵の田舎の集落にはあるはず)から小型の放水する機械を持ち出し、それを使って消防車がくるまでの間できうる限りの消火をします。
(※ポンプだけでなく立派な消防車両が置いてあるところもあります。)

他にも、山菜採りに行ったまま帰って来なくなったジジババの捜索を手伝うこともあります。

人の命に関わることですから、本当に大切な存在だと思います。(特に田舎)

【だいたいの年間スケジュール】

1月 出初式(でぞめしき)
   市内中の消防団が集まって、みんなで100mぐらい行進する。
   行進が終わると市長とか議員とか偉い人の話を聞く。寒い。眠い。

3月 春の火災予防運動
   地域の人たちに「火災気をつけてね!」のチラシを配って歩く

5月 水防訓練
   ホースから水を出す練習。

7月 8月の大会に向けた練習が始まる
   消防団には年1回、集団行進の美しさやホースから水を出す手際の良さ
   を競う大会があります。年配の人たちはやたら気合が入っている。
   ノリで入った若手には、何もわからなすぎてしんどい。
   練習が終わると500mlのビールをもらえることがある。嬉しい。

8月 大会
   周辺の市町村から消防団が集まる。緊張する。

11月 秋の火災予防運動
   春と一緒。

覚えている限り年間は大体こんな感じです。
この他に2ヶ月に1回くらいのペースで、人工呼吸とか段ボールトイレの作り方とかロープの結び方とかの講習の案内があります。

【もらえるお金】

実は・・・消防団に所属しているとお金がもらえるのです!!!
これは嬉しいですねぇ。金額は地域によって変わると思いますが、人口1000人ぐらいの地域に住む僕の場合は年間で3万くらい。だった気がします。
一回も講習とか行事に出ていなくても、もらえるから嬉しいですよね。

【消防団≒飲みサー】

年間で色々な行事がありますが、出初式や大会など大きな行事が終わった後は飲み会があります。(今はコロナで当然できません)
この飲み会が

エグい

マジでエグい

僕が大学生の頃はいわゆる飲みサーと呼ばれるような集まりに参加して飲み会をしていましたが、それにかなり近いです。

もちろん消防団にイッキコールや酒の強要などはありませんが、地域のおじさんたちが飲む量と時間がエグいんです。

普通に2時間超えて4時間とか5時間飲んでます。しかも、ビール・酒・焼酎だけです。

寡黙なおじさまたちも酒がはいると饒舌になり、途中で抜け出すにも抜け出しにくい。非常に。

僕もお酒は好きですが、干支が2周するくらい年齢の離れた方々と何時間もお酒を飲むのはちょっと辛い時があります。(みなさんいい人たちなので楽しいには楽しいのですが)

続く

今回は、消防団の活動や年間のスケジュールなどについて簡単にご紹介しました。

消防団は、わずかばかりなお金はもらえますが朝早くに講習や行事があったり、休日でも出動しなきゃならなかったりと面倒なことも多いです。

そりゃみんな入りたがらないわなと、僕でも思います。。

しかし!!!消防団には、あなたの知らない良い部分もあるのです!!!

次回、消防団その知られざる世界!!!お楽しみに!!!


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