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豊かさとは

とうとう木陰が恋しい季節になった。
太陽の本気の日差しが痛いくらいだ。

本を読むのに丁度いい木陰のベンチを探す。
木陰に入るとまだまだ風が心地よい。


暑いせいか人も少なくいつもより静かだ。
涼やかに木の葉がサラサラと風にそよぐ。
この静けさがまた心地よい。


緑に囲まれ静けさに包まれ本を読む。
この時間が大好きだ。


こんな豊かな時間を過ごせることに感謝する。


今までは、欲しいものが欲しい時にさっと買えたり、金額ではなく自分のこだわりに合わせて物事を選び取れることが豊かさのように感じていた。


それはそれで「豊か」であることに変わりはないけど。


こうして自然の中で静かに過ごす時間を持つ生活をしてみると、少しずつ考え方も変わっていった。


豊かさは既に自分の「中」にあると気づいた。


木の葉が風で揺れてサラサラと音をたてる。
その音を心地よく感じることができる。

鳥たちのさえずりを聞いて「楽しそうだな」と思える。

風が吹くたびに「気持ちいいな」と感じられる。

ずっとこうしていたいな、と思える時間を過ごせる。


それってとても「豊か」なことだと思った。


今までは自分の「外」に豊かさを見出していた。
物事に囲まれていることが豊かさのように感じていた。

今はそれよりも「ない」ことの豊かさを心地よく感じている。


そういったことに気づけたこともまた「豊か」なことだと思う。


毎日の生活を忙しく過ごしてしまいがちな自分を少し反省した。
こうした「ゆったりとした時間」を大切にしていきたい。



そうした時間が私をより豊かにしてくれるような気がしている。









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