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大切な人【『正欲』から】

秋です。

これから先の人生、どうやって過ごしていくんだろう。
なんて考えている今日この頃。

少し間が空いてしまって、本は読んでいるけれど感想を整理しきれないでいました。
これからはInstagramもこちらも、もっと積極的に載せていけたらなぁと
思っております。

少し、私のことを話させてください。

春に大切な人に別れを切り出して、夏に20歳という節目を迎えました。
だから、という訳ではないですが、もっと幅広ーい視野を持てたらなと思っていたのですが、、、
実は写真フォルダの非表示に彼との写真が残されているんです。沢山。
未練がましっ なんて声が聞こえてきそうですが
自分でもわかっているんです。
そして、そんな自分がとてつもなく嫌なんです。。。。。
好きな人の好みに合わせて髪形を変えたり交際する友人を変化させたりする人を見るたびに?を浮かばせていた私の頭は、いざ自分のことになるとそんなことなかったかのように未練がましく思い出を手繰り寄せてきます。
そんな自分が嫌で嫌で仕方ありませんでした。

そんなある日、大切な友人に言われました。
いいんじゃない?別に。仕方ないじゃん。五年も好きだったんだもん。
青春全部ささげたんだもん。
そんじょそこらのカップルの理論は通用しないって。。。。。
素敵なお友達です。

何が言いたいかというと、私はこの公共にも程があるこの場所で
宣言しようと思ったんです。
私はあの人のことを忘れないし、忘れられない。
でも、それをばねにするようなかっこいい女になる。

ここまで読んでくださった人はどれだけいるでしょう。
本当にありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。

今回の本

お待たせいたしました。
そんなぐちゃぐちゃな心に響いた一冊を。
(なんて、もう話題絶頂ですね。笑)


『正欲』(朝井リョウ/新潮文庫)

何と言っていいかわからないけれど
この本を簡潔に伝えるときに私が話していることを。
「普段マジョリティである我々がマイノリティのように描かれている本です」

はて、この表現が正しいのかわかりません。
多分ちょっと違う。
ホントはマジョリティとかマイノリティとかは使いたくないんです。
でも、飾った感想を言いたくはない。

この本のレビューを見ると、
「つながりって、、、」とか「多様性が、、、」とか
そんな感想が広がっている。
もちろん、理解させられるものもあるけれど、納得しようとは思わない。
それは、この本から私自身が受け取った感情がそれだから。
理解、発信、納得。どれも自分よがりでしかない、かもしれない。
ときには納得してほしい時もあるし同調してほしい時もある。
でも、SNSで個人個人が存在している時代に、
容易に繕うことができる意見が沢山ある中に、
本音を知って本気で納得しているほうが不思議だ。
騙されやすい人も疑い深い人もその基準は自分の中。

つながりは自分で作るもの。
というのが一番しっくりくるかもしれない。
私の恋愛の助言をしてくれた友人のように、本音を知っても本気で納得したいと思える人がいればその人に話せばいい。聞けばいい。
そして、その関係性に外からどうこう言わず、言われてはいけない

きれいごとで済む問題ばかりではない。
私はこのブックレビューをきれいごとで終わらせたくない。
ということで、、、

私は、あなたは、実際にこの物語の登場人物に会った時、本当にそう思えますか?、、

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